Steamに中国の愛国ゲーム『我们的国』が登場!その内容とユーザーの評判は?

2019年12月28日

愛国ゲーム1

年々愛国主義が強まっていく中国。Steamでも中国の愛国ゲーム『我们的国』が登場しました。

本作はVictor Gamesによって12月1日に配信されました。ストアページには9月30日と書いていますが、その日には配信されませんでした。筆者がずっとウィッシュリストに入れていたので間違いありません。

本作の内容やユーザーからの評価について書いていきます。

 

ゲームの概要

どんな内容ニャ。

モバイルゲームでよくあるような放置型建設ゲームですね。

その建設の合間に、クイズゲームとシューティングゲームがあります。愛国ゲーム2

クイズは愛国的知識を試されます。画像は「于敏の(中国への)大きな貢献は?」という問題です。

于敏って誰ニャ?

中国の物理学者で、中国で初めて水爆実験を成功させた人です。「氢弹之父(核兵器の父)」などと呼ばれていますね。愛国者なら知っていて当然の問題でしょう。

いきなり物騒ニャ。

愛国ゲーム3

ツインビーライクなシューティングステージでは、祖国の空を守るために殲-20(J-20)を操り、押し寄せる敵を撃退していきます。殲-20は中国の誇るステルス戦闘機です。

ちなみに敵戦闘機はF-22、F-35です。

アメリカが仮想敵国になってるニャ。それにF-35は殲-20の――

その話題はべつのところでやりましょう。ここはゲームの話をする場所なので。

 

ユーザーの評価は?

ゲーム自体の評判はどうなのかニャ。

Steamでのレビューはあまりよくありませんね。愛国云々抜きにして、ゲームとしての完成度に問題があるようです。

「モバイルゲームでよくある放置ゲームに、クイズとシューティングを足しただけのもの」という認識で一致しているようで、「私はとても愛国だけど、このゲームはお粗末すぎる」などのレビューもありました。片手間で開発した感があることは否めません。

クイズとシューティングは、ボリューム不足を補うために入れた感もあるニャ。

まあ、筆者的には愛国だろうがなんだろうが、ゲーム自体が面白ければいいんですけどね。

それに本当に愛国だったら、もっとクオリティの高いゲームを開発したほうが、愛国を疑われなくていいのではないかという気がします。ただ定価が205円ですし、値段相応かなという気もします。

よくある小遣い稼ぎゲームという気もするニャ。

 

まとめ

中国のインディーゲームはまだスタート地点に立ったばかりの状態なので、「中国産」というだけで支援してくれる人たちは少なくありません。

ただそれに甘えてクオリティの低いゲームばかりを乱発してしまうと、支援者たちからもそっぽを向かれてしまう危険性があります。

正直なところ、Steamの中華ゲームはそのような段階に突入してきているため、「中国産」や「愛国」だからといって無条件に買うようなユーザーは減ってきているでしょう。

『太吾绘卷』のようなクオリティーの高いゲームを出すべきニャ。

ちなみに『太吾绘卷』の日本語化が有志翻訳者によって進行中です。

筆者的にはAAA級の愛国ゲームが見てみたいので、採算度外視の愛国パワーでどこかの中国デベロッパーががんばってくれればと思います。