『Conglomerate 451』正式版配信!評価は「ほぼ好評」:サイバーパンクなローグライクダンジョンRPG【新作レビュー】
近未来のサイバーパンクな世界を舞台にした、ローグライク要素もある3DダンジョンRPG『Conglomerate 451』。RuneHeadsが開発し、1C Entertainmentによって2020年2月20日にSteamで正式版が配信されました。早期アクセスがおこなわれたのは2019年5月24日です。
たしかにそんな雰囲気はありますね。
本作は「ウィザードリィ」シリーズのような、グリッド式のダンジョン(マス目で移動するタイプ)を進んでいくゲームになっています。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビューは以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作はグリッド式の一人称視点ダンジョンRPGです。ゲーム中に「ニンジャスレイヤー」のごとく日本語看板がありますが、日本語サポートはありません。
主人公はとある機関のCEOで、クローン人間部隊を作って犯罪取り締まりをおこないます。探索をおこなうのはこのクローンたちです。
クローンのキャラクターメイキングですが、チュートリアル的な序章が終わったあとでおこなうことができます。他のダンジョンRPGのように、いろいろと細かい設定が可能。パーティは3人までの編成ができます。
ダンジョンでの戦闘は、一般的なダンジョンRPGとおなじくターン制になっています。また射撃による先制攻撃もおこなえます。
ローグライク要素としては、ダンジョンが自動生成されたもので、どんどん潜っていって、「出口」に到達しなければなりません。ダンジョン内での死亡は、そのままクローンのロストにつながります。
ゲームにはストーリーモードとエンドレスモードがあり、ストーリーモードだとゲーム終了までの期限(75週間)が設けられています。
ダンジョンRPG形式でのローグライクというジャンルは珍しいかと思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「ほぼ好評(74%、54人中)」となっています。
良かった点、悪かった点を以下にまとめます。ゲームのフリーズなどについてはパッチによる修正があると思われますので省きます。
・サイバーパンクの世界観が良い。
・ダンジョンRPGの新しい可能性。
・BGMがすばらしい。
・ローグライク要素が見事に融合している。
・『Darkest Dungeon』とダンジョンRPGの出会い。
・戦闘が平凡で退屈。
・ミッションの難度のバランスが悪い。
・クローンの外観のカスタマイズが貧弱。
・エフェクト音が耳障り。
・作業的なゲームプレイ。
世界観やBGMについては評判が良いですね。『Darkest Dungeon』をダンジョンRPGにした感じというのも的を得ていく気がします。
悪かった点については、戦闘に目新しさがあまりないということでしょうか。遠くから射撃できるという要素はありますが、既存のダンジョンRPGからは抜け出せていないように思います。
あとはクローンのカスタマイズ性や、繰り返しダンジョンに潜ることが退屈な作業に感じてしまうなどがありました。
総評
本作はダンジョンRPGの分野にローグライク要素を持ち込んだ作品です。
サイバーパンクな世界観やBGM、独特なグラフィックは本作の特徴ともいえるでしょう。
ただターン制の戦闘に関しては、既存のダンジョンRPGと比べて大きな違いがないようには感じます。遠くから射撃ができるというぐらいかと。
ただ、ダンジョンRPGに新たな可能性を持ち込んだことは、高く評価されるべきだとは思います。日本語サポートが期待される作品でもあります。