『M.A.S.S. Builder』評価は「非常に好評」:タイ産の3Dロボットバトル【ゲームレビュー】

2020年5月25日ゲーム評価アクション, レビュー, ロボット

MASS

タイ産のハイスピード3Dロボットバトル『M.A.S.S. Builder(マスビルダー)』。Vermillion Digitalが開発し、Sekai Projectによって2019年9月14日にSteamで早期アクセス版が配信されました。

「アーマードコア」みたいだニャ。

「アーマードコア」というより、ロボットアニメに近い感じですね。動きも速い。特徴としてはそのカスタマイズ性の高さです。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビューは以下のリンクから。

 

どんなゲーム?

M.A.S.S.Builder

本作は「M.A.S.S.」と呼ばれるロボットを操って戦う3Dバトルアクションゲームです。

アクション性もさながら、本作はタイトルどおり「M.A.S.S.」をビルド(カスタマイズ)していくことが大きな特徴になっています。

「M.A.S.S.」には38カ所もの装甲が用意されていて、それぞれにカラーリングしたりデカールを貼ったりなど、オリジナルの機体を作り出すことが可能です。

すごい細かいニャ。

たぶん初プレイ時はカスタマイズ要素が多すぎてわけがわからないという感じになるかと思います。

それとパーツ自体にステータスはないので、

「ダサいけど、強いパーツだから付けないといけない」

ということもありません。自由に好きなパーツを付けることができます。

ゲームプレイですが、「アーマードコア」シリーズのようにロボットカスタマイズとミッションを行き来する形で進行していきます。

戦闘においては剣などの近接武器と、銃などの遠距離武器で戦います。動きがかろやかで、剣がけっこう強いうえに人型モンスターの大群が押し寄せてくるので、「アーマードコア」というか「真・三國無双」シリーズをプレイしているような気になってきます。剣で敵をバッタバッタと切り払う感じですね。

「アーマードコア」がボトムズ系だとすると、本作は最近のガンダムでしょうか。動きが機敏なので「ガシャン、ガシャン」といったロボットの重量はあまり感じられません。

「新世代向けロボットアクション」といったところでしょう。

「アーマードコア」的なものを望むとちょっと違うということにもなるかと思います。

 

ユーザーの評判

本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(90%、672人中)」となっています。

良かった点・悪かった点を以下にまとめます。

良かった点

・カスタマイズの自由度がすばらしい。

・動きが速くて気持ちいい。

・アニメスタイルのロボットアクション。

・武器もカスタマイズできる。

悪かった点

・武器のエフェクト音が悪い。当たってる気がしない。

・戦闘スタイルや武器に差別化がない。どれも似たようなもの。

・重い機体と軽い機体にほとんど差がない。カスタマイズの意味が薄い。

・敵が硬すぎる。

・戦闘マップが似たようなものばかりで単調。

良かった点として多いのは、やはり本作の特徴でもあるカスタマイズ性です。細かすぎて「本当にこんなに必要なのか」といった感じもしますが、できないよりできるほうがいいでしょう。

あと動きの機敏さを気に入っている人がいる反面、「アーマードコア」的な重量感を望んでいるユーザーには不評のようです。このあたりはコンセプトの違いですね。

それとカスタマイズはできるのですが、機体ごとの差別化ができていないという問題もあります。

これは筆者も感じましたが、「アーマードコア」のような重量級・軽量級でプレイスタイルが変わってくるというわけではなく、どれも似たようなものになってしまいます。

また武器もあまりないですし、戦闘マップもたしかに単調ですね。

まだ早期アクセスなので、このあたりは今後のアップデートに期待したいと思います。

 

総評

本作は新世代向けのハイスピードな3Dロボットアクションです。機敏な動作で、敵の大群相手に無双していくといったスタイルの戦闘になっています。

また細かい(細かすぎる)カスタマイズができ、心ゆくまでオリジナル機体を作り込むことができます。

ただそのカスタマイズ性に反して、ロボットごとの差別化がほとんどできず、プレイスタイルが似たり寄ったりになってしまいます。また武器の違いもあまりないのが難点です(どの武器を使ってもだいたいおなじ)。

今後はアップデートでガードアクションなどの要素も追加され、さらに作り込まれていくようなので期待したいと思います。