『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』レビュー・評価・感想ー本編よりおまけゲームのほうが面白い【Steam】

ゲーム評価アドベンチャー, レビュー

uma musume

「ウマ娘」のキャラクターを使ったマルチ対戦型ミニアクションゲーム集『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』。

Cygames, Arc System Worksが開発し、Cygamesによって2024年8月29日にSteamで配信されました。

くにおくん的なパーティゲームなのニャ。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。ちなみに筆者はウマ娘のことはよくわからないので、純粋にゲーム部分での評価となります。

 

どんなゲーム?

ウマ娘をつかったミニゲーム集

本作は簡単にいえば「ウマ娘のキャラクターをつかった『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』」になります。

5人でチームを組み、最大4チーム4つのミニゲームで戦うという内容ですね。

ウマ娘ということもあり、くにおくんにくらべれば殺意は少なめです。

直接殴り合ったりはありませんが、モノをぶつけたりはあります

なんにしろ、もとはくにおくんなのニャ。

ゲームは、キャラクターどうしの掛け合いがある4チーム分の「ストーリーモード」(各7話)と、オフライン対戦、オンライン対戦、それとおまけゲームとして「ゴルシちゃんの大冒険Ⅱ」があります。それぞれ紹介していきます。

ストーリーモードはチュートリアル

本作で用意されている4チームで、それぞれ全7話のストーリーモードを楽しむことができます。このあたりはくにおくんのほうと似たような感じですね。

ゲームのチュートリアルにもなっているので、最初にプレイしておいたほうがいいでしょう。

あくまでキャラクターゲームということなのか、CPUは弱いので、普通に遊べば普通にクリアできるとは思います。

ちなみに筆者はウマ娘のことをよくわからないので、人間関係がよくわからず、ストーリーモードは正直さっぱりな内容でした。

ただフルボイスですし、ウマ娘ファンには楽しめるとは思います。

あくまでファン用なのニャ。

それとDLCのチームを購入しても、ストーリーモードは追加されないので注意。

たんに対戦でつかえるキャラが増えるだけです。

競技は4種類

競技には「大障害」「バスケ」「ドッジボール」「大食いの4つがあります。

大障害」は、いわゆる障害物レースですが、くにおくんのように立ち止まってあからさまに妨害することはできません

基本的にはずっと右方向へ走り続けます。

プレイヤーができることは、ジャンプ、ダッシュ、熱血、アイテム使用です。

ダッシュと熱血はスタミナを消費するので連射はできません。

熱血は、いわゆるバリア状態で、障害物をかわしたり、相手の攻撃から身を守ることができます。

到着順にポイントが付与され、最後に一番ポイントの多いプレイヤーの勝ちです。レース途中に落ちている蹄鉄を取ることによってもポイントが得られます。

筆者的には、走り続けてくれることから、くにおくんよりは遊びやすくできているとは思いました。必殺技の発動もあります。

そのあたりは進化しているのニャ。

次に「バスケ」ですが、ボールを奪ってゴールリングに入れればポイントが入ります。基本的にすべての競技はポイントの多さを競い合います。

ゴールリングはコートの右か左に出てきますので、そこに入れるだけです。

シュートの仕方ですが、シュートボタンを長押しするとメーターが出てくるので、最大になったときに放してやればだいたい入ります。

ジャンプしながらシュートすることで、ダンクシュートもできます。

またシュートボタンをちょっと押して、シュートをしないフェイント動作も可能。相手がジャンプしてブロックしようとしたところにフェイントかけたりできます。そこそこいろいろなことができますね。

これは1on1のほうがおもしろそうなのニャ。

3つ目の「早食い」ですが、チーム内で「食べる選手」と「食べ物を運ぶ選手」の2人を選びます。

操作するのは「食べ物を運ぶ選手」のほうで、床にバラまかれた料理の皿をとって、テーブルに運ぶだけです。

ただパズルゲーム的な要素があって、おなじ色の皿を運ぶと食べる速度が上がります。いわゆるコンボですね。

他にも以下の方法で、食べる速度をさらに上げられます。

・おなじ色の皿で、違う食べ物を運ぶ。

・色が違うと速度が落ちるが、4つの異なる色の皿を運べば速度アップ。

・虹色の皿はオールマイティ扱い。どれと組み合わせても速度が落ちない。

ちょっと頭をつかう感じなのニャ。

最後に「ドッジボール」ですが、ひろったボールを相手にぶつけてHPを減らすという、いわゆるバトルロイヤルモードです。

投げるボタンを長押しすることで必殺シュートが放てます。もちろんタイミングよく受け止めることも可能。

必殺ゲージをためることにより、受け止めることのできない超必殺シュートが放てます。

最後まで生き残った者が勝ちです。

これが一番くにおくんに近いのニャ。

ちなみに本編は以上になります。

これだけしかないのニャ?

これだけですね。

そのため、定価はさすがに高いといわざるをえません。

ただ競技中にはフルボイスによる実況がついているので、そのぶん高いのかなとも思います。まあ、それにしても高いですね。

「ゴルシちゃんの大冒険Ⅱ」が本編より面白い件

部屋のカスタマイズでゲーム機を置くことで、「ゴルシちゃんの大冒険Ⅱ」をプレイできるようになります。

ひたすら右に走っていくゴルシちゃんを操作して敵を倒し、ドロップする経験値をとってレベルアップ、そのときに3つの武器から一つを選んでパワーアップできるという、いわゆる『ヴァンパイアサバイバーズ』なシステムになっています。

ヴァンサバ系ローグライトなのニャ。

HPが尽きるか、制限時間以内にゴールまでたどり着けないとゲームオーバー

ただ道中でひろったアイテムは、装備画面で装備することで、次回以降のプレイで使用できます。

能力が上がったり、特殊効果がついたりなどがあり、さらにお金を消費することで装備のレベルアップもできます。

けっこうやり込めそうな感じなのニャ。

正直「ゴルシちゃん」が誰なのかわからないぐらいウマ娘に疎いのですが、このモードはけっこう面白く、本編よりだいぶ楽しめますね。

むじろこれがなかったら、ちょっと遊んで封印という感じになっていたとは思います。

 

総評

正直なところ、本編はCPU相手に何回かやると飽きてしまいます。

ストーリーモードもくにおくんレベルにすぐ終わりますし、そもそもがミニゲーム4つだけという内容ですしね。

ドッジボールも、くにおくんみたいにチーム戦を用意してくれたらまた変わったかもしれませんが、本作だと4人のバトルロイヤルモードしかありません

もうちょっとつくりこんでくれたらよかったのニャ。

そんなわけで、フレンドがいないと、CPU相手に戦い続けてもだんたんむなしくなってきます。そもそもがミニゲームなので飽きやすいです。

結果、ソロプレイだと「ゴルシちゃんの大冒険Ⅱ」のほうがどうしてもメインのゲームになってしまいますね。

「ゴルシちゃんの大冒険Ⅱ」以外やることがなくなります。

DLC買ってもチームの追加だけなので、もとのゲームが飽きてしまったらあまり意味がないでしょう。

これで5000円近い定価は高いのニャ。

まあ、定価はあくまでファン用の価格なので、一般人はセールのときに買ったほうがいいとは思います。