『三國志14』シナリオのおすすめはどれ?全シナリオの5段階評価とおすすめ勢力【本体+DLC】UPDATE|三国志14
1月16日にSteamとPS4で『三國志14』が発売されました。Steam版の配信後は不具合などによって評価は芳しくありませんでしたが、ゲーム自体の評価はまだこれからといったところでしょう。重い・起動しないなどの症状についての解決方法は「Steam版『三國志14』が重い・起動しない場合の対処方法」の記事を参照してください。
ゲームを始めるときに悩むのは、やはりどのシナリオからスタートするかです。
今回は『三國志14』の基本シナリオ7本とDLCシナリオのレビューと感想、おすすめ度の5段階評価、各シナリオのおすすめ勢力をお届けします。
DLCシナリオについては、新しいDLCが配信され次第、追加していきます。
それとシナリオ「英雄集結」はどのシナリオでもいいのでクリアすればプレイできます。ゲームの簡単なクリア方法については以下のリンクを参照してください。
黄巾の乱(184年2月)
シナリオおすすめ度:2
プレイ勢力:孫堅、董卓、公孫瓚、馬騰、劉焉、張角、何進、丁原、士燮
現在のところ一番年代の古いシナリオです。黄巾賊の乱が勃発し、それに対して漢王朝が討伐軍を派遣するといった、官軍vs黄巾賊の対立構造になっています。
漢王朝側は何進、黄巾賊側は張角ですね。この2大勢力のどちらか、とくに張角でプレイするのがおすすめです。
そんなことありませんよ。
張角自身のパラメータは高く、「統率94、武力30、知力91、政治85、魅力98」となかなか優秀です。
また部下の張宝と張燕は、どちらも統率・武力が80以上あります。
他にも統率・武力の高い武将がそこそこいますし、ゲーム開始時の国力を使って一気に他勢力を押しつぶすのがいいかと思います。いかに効率よくスタートダッシュをするかが攻略の鍵ですね。逆に時間をかけるとジリ貧になっていくかと思います。
曹操や張郃、袁紹などいますし、普通に強いですね。
他にも劉焉は劉備・関羽・張飛がいますし、丁原には呂布がいます。孫堅はいつもの呉の老臣メンバーで、やはり強いです。
でもこのシナリオでわざわざ遊ぶなら、黄巾賊プレイを試してほしいところです。曹操や劉備は他のシナリオでも使えますしね。
しかし購入していきなりこのシナリオで遊ぶ人はあまりいない気もします。空白地が多いですし、黄巾賊以外はゲームのダイナミックさに欠けています。辺境の小勢力を選ぶとひたすら内政プレイになりますね。内政好きの人にはいいかもしれません。
ポイント:官軍(何進)vs賊軍(黄巾賊)シナリオ。スタート直後のダイナミックさから、張角か何進でのプレイがおすすめ。他勢力は内政中心の地味な展開になるかと。
反董卓連合(190年1月)
シナリオおすすめ度:3
プレイ勢力:曹操、劉備、孫堅、袁紹、袁術、董卓、劉表、公孫瓚、馬騰、劉焉、張魯、公孫度、劉虞、韓馥、陶謙、孔融、劉岱、孔伷、張楊、士燮、張超
朝廷を我がものにする董卓と、それに対抗する曹操・袁紹ら小勢力連合の構図になっているシナリオです。
やはりプレイしたいのは董卓でしょう。呂布、張遼を始めとして、統率・武力の高い武将たちがそろっています。国力を背景に、曹操や袁紹、孫堅が育つ前に、どんどん潰していくのがいいかと思います。
連合軍側でしたら、董卓の矢面に立っている曹操がゲーム展開的にもおすすめです。夏侯惇、夏侯淵、曹仁、楽進など優秀な武将が目白押しです。
ただ、スタート時は一国しかもっていないので、董卓軍に押しつぶされないよう早期に領土を広げて国力を付けておきましょう。
ポイント:董卓vs小勢力連合シナリオ。董卓で暴れまわるプレイ、もしくは曹操で対抗するプレイがおすすめ。
群雄割拠(194年6月)
シナリオおすすめ度:4
プレイ勢力:曹操、劉備、孫策、袁紹、袁術、李傕、呂布、劉表、公孫瓚、馬騰、劉璋、張魯、公孫度、陶謙、孔融、張楊、王朗、厳白虎、劉繇、士燮
董卓という共通の敵がいなくなり、それぞれの勢力が各地で覇を唱えはじめました。
本シナリオの特徴は、黄巾賊や董卓といった大勢力がなく、小勢力同士の戦いとなるところでしょう。この中で国力がもっともあるのは袁紹ですが、それでも所有都市は3つだけです。
本シナリオでプレイしたいのは、やはり三国志最強の武将である呂布ですね。
というか、呂布のためのシナリオといってもいいでしょう。配下には張遼、陳宮もいます。
ただ北には袁紹、南には曹操と、状況的にはかなり厳しいことになっています。劉備のいる東の徐州方面に領土を拡大して国力を蓄えるなど、ひと工夫が必要になるでしょう。
袁紹で公孫瓚を倒して河北統一するというプレイも悪くはありません。
また孫策で江南統一をして呉を打ち立てるプレイもおすすめです。
多様性があって楽しいシナリオです。
ポイント:小勢力だらけのシナリオ。呂布で乱世を切り抜けよう。袁紹による河北統一プレイ、孫策による呉建国プレイも捨てがたい。
官渡の戦い(200年1月)
シナリオおすすめ度:3
プレイ勢力:曹操、劉備、孫策、袁紹、劉表、馬騰、劉璋、張魯、公孫度、張繍、士燮
公孫瓚を倒して河北統一を果たした名門・袁紹と、新興勢力の実力派・曹操が激突する官渡大戦。新旧勢力の入れ替わりにより、時代は新しい方向へと進んでいきます。
おすすめの勢力ですが、やはり袁紹ですね。国力を活かして南下し、曹操を早々に(シャレではない)押しつぶしてやりましょう。袁紹がもっと輝きを放っているのが本シナリオですしね。
逆に曹操で北上して袁紹を倒すという史実プレイもいいかと思います。
劉備、孫策あたりは空白地が多いので、序盤は地味な展開になるでしょう。孫策は劉表を滅ぼすという目的でプレイするといいかと思います。
ポイント:袁紹vs曹操。袁紹のためのシナリオなので、ここは袁紹を使いたいところ。孫策で打倒劉表プレイも。
三顧の礼(207年9月)
シナリオおすすめ度:5
プレイ勢力:曹操、劉備、孫権、劉表、馬騰、劉璋、張魯、公孫康、韓玄、張繍、金旋、趙範、劉度、士燮
曹操が袁紹を降して河北を統一し、荊州や呉に向けて南下する赤壁決戦前のシナリオ。三国志でもっとも有名な部分でもあります。
おすすめですが、劉備一択でしょう。劉備のためにすべてが用意されたシナリオといっても過言ではありません。
三顧の礼による諸葛亮との出会いと天下三分の計、やがて来たるべき赤壁の戦い、劉備のために用意されたとしか思えない韓玄・張繍・金旋・趙範の荊州南部カルテット、蜀への侵攻などなど、すべてが劉備プレイヤーを楽しませるために設定されています。
筆者も「三國志」シリーズをプレイするときは、まずこのシナリオの劉備から始めます。とにかくシナリオのわかりやすさがいいですね。
他の勢力でおすすめとなると、呉の孫権でしょうか。ただ展開的には地味になるかと思います。
ポイント:劉備のためのシナリオなので、劉備一択。荊州を取り、その勢いで蜀統一をめざそう。
漢中争奪戦(217年7月)
シナリオおすすめ度:2
プレイ勢力:曹操、劉備、孫権、公孫恭、孟獲、士燮
劉備が蜀を取り、三国鼎立の形ができたシナリオ。曹操、孫権、劉備の3大勢力が争うこととなります。
正直なところ、大勢力どうしの戦いというのは、ゲーム的にはあまり面白みを感じません。
というのも、まず領土や各地にいる武将の把握から始めなければいけないため、ゲームを始めるための準備が大変です。
武将も初期配置のままでは戦いようがありませんので、配置換えをしなければなりません。領土が多いぶん、それがとても面倒くさい。ゲームでこういう作業的なことはあまりやりたくないというのが本音です。
やはり少ない領土から順々に増やしていくのが、ゲームを遊んでいて面白いところなのでしょう。三国シナリオは君主プレイよりも武将プレイのほうが楽しめるかと思います。
このシナリオであえておすすめするとすれば、南蛮王・孟獲でしょうか。基本シナリオで孟獲が使える唯一のシナリオですし、小勢力ですから把握しやすいですしね。
三国の中でのおすすめ勢力は、やはり劉備でしょう。孟獲を倒して南方の憂いを断ち、曹操・孫権と渡り合いましょう。
ポイント:三国シナリオ。状況把握と武将の再配置のために、ゲームスタートに時間がかかるのが難点。南蛮王・孟獲が使えるシナリオなので、孟獲おすすめ。三国の中では劉備がおすすめ。
出師の表(227年2月)
シナリオおすすめ度:2
プレイ勢力:曹叡、劉禅、孫権、公孫恭
劉備も曹操も亡くなり、関羽・張飛といった有名武将もいなくなった三国鼎立の時代。蜀は劉禅が跡を継ぎ、それを諸葛亮が支えているという状態です。魏には司馬懿、呉には陸遜という、世は「大軍師時代」ですね。
やはり「漢中争奪戦」とおなじ理由で、大国スタートは最初の準備が面倒くさいです。かといって、公孫恭でプレイしても面白くありませんので、劉禅でのプレイをおすすめします。
今回の劉禅の能力ですが、「統率8、武力13、知力14、政治9、魅力68」と相変わらず低いです。
いっぽう諸葛亮は「統率100、武力45、知力105、政治101、魅力93」となかなかの高ステータス。諸葛亮を中心に軍を編成し、原作では果たせなかった北伐を成功させましょう。
ポイント:三国シナリオ。諸葛亮vs司馬懿vs陸遜の軍師対決。劉禅プレイで諸葛亮の北伐を成功させよう。
英雄集結(251年1月・仮想)
シナリオおすすめ度:4
プレイ勢力:曹操、劉備、孫堅、袁紹、袁術、董卓、呂布、劉表、公孫瓚、馬騰、劉焉、張魯、公孫度、劉虞、韓馥、陶謙、孔融、劉岱、孔伷、王朗、厳白虎、劉繇、張繍、孟獲、張角、何進、丁原、韓玄、金旋、趙範、劉度、士燮、司馬懿、韓遂、鍾会、鄧艾、毌丘倹、孟達、雍闓
三國志の英雄たちが年齢関係なしに集結する架空シナリオです。本作の隠し要素になっていて、どのシナリオでもいいのでクリアすればプレイできます。
どの勢力も1国だけなので、いきなり大国に押しつぶされるということは避けられます。自分の作ったオリジナル勢力を使うときにも便利なシナリオですね。
自分の好きな勢力でプレイすればいいかと思います。そういう趣旨のシナリオですから。
あえておすすめするとすれば、孫堅、呂布、馬騰、孟獲でしょうか。
孫堅は孫策、孫権がいますし、周瑜、魯粛、呂蒙、陸遜の軍師たちや、その他の呉の重臣もいます。本編では不可能な呉のオールスターズを使えるのは魅力でしょう。
呂布、馬騰、孟獲は、国力的に本編では活躍しにくい勢力です。全員一国の条件ならプレイしやすいかと思います。
ポイント:有名武将目白押しの仮想シナリオ。好きな勢力でプレイしよう。おすすめとしては孫堅、呂布、馬騰、孟獲。
夷陵の戦い(221年7月・DLC)
シナリオおすすめ度:2
プレイ勢力:曹丕、劉備、孫権、公孫恭、孟獲、士燮
早期購入特典のDLCです。配信は2020年1月29日までなので注意。
三国鼎立ののち、荊州の関羽が呉によって攻め滅ぼされました。劉備は弔い合戦のため、諸葛亮が止めるのも聞かずに呉へ軍を動かします。
本シナリオもまた三国鼎立シナリオです。ゲーム的にはあまり変わり映えがしないので、DLCで三国志シナリオを増やす方向にはしてほしくないところです。つぎに紹介する「正始政変(249年1月)」シナリオよりあとの時代ならまだ目新しさがあっていいのですが。
本シナリオのおすすめは南蛮王・孟獲、といいたいところですが、劉備でのプレイをおすすめします。
取られてしまった荊州を取り返し、陸遜を討って関羽の無念を晴らしましょう。
ポイント:関羽亡きあとの三国シナリオ。劉備で呉に遠征し、関羽の敵を討とう。
正始政変(249年1月・DLC)
シナリオおすすめ度:3
プレイ勢力:曹芳、劉備、孫権、司馬懿、曹爽
2020年1月29日まで無料のDLCシナリオ。諸葛亮亡き後の世界で司馬懿とその一族が台頭を始め、やがて晋建国と三国統一につながっていきます。
おすすめはもちろん司馬懿でしょう。大国をプレイするのが面倒というのもありますが、やはり晋建国までの流れを自分でプレイできるというのが良いかと思います。それに最初は一国だけですので状況把握しやすいですしね。
蜀は諸葛亮がいなくなり、姜維がその跡を継いでいます。劉禅でプレイし、姜維や孟獲ら南蛮勢とともに北伐をするのも面白いかもしれません。
ポイント:三国統一へとつながる後期三国志シナリオ。司馬懿とその一族で晋建国をめざすか、劉禅で北伐を成功させよう。
秋風五丈原(234年2月・DLC)
シナリオおすすめ度:2
プレイ勢力:曹叡、劉禅、孫権、公孫淵
諸葛亮の死期が近づく最後の北伐シナリオ。「GAMECITY」での購入特典DLCになっています。だから変わり映えのしない三国鼎立シナリオをDLCで増やすのは(以下略)。大国プレイはやっぱり面倒くさいです。
基本的には「出師の表(227年2月)」シナリオとプレイ感覚はそれほど変わりませんが、諸葛亮の死期が迫っています(史実では234年8月)。そのためおすすめは劉禅でのプレイです。諸葛亮・姜維の子弟コンビで北伐を成功させましょう。
ポイント:三国シナリオ。劉禅おすすめ。諸葛亮・姜維とともに北伐を成功させよう。
曹家分裂(209年3月・仮想・アップデートVer1.0.3で追加)
シナリオおすすめ度:4
プレイ勢力:曹丕、劉備、孫権、馬騰、公孫淵、劉璋、張魯、公孫康、曹植、曹彰、韓玄、金旋、趙範、劉度、士燮、曹熊
赤壁の戦いで曹操が死んだことで、跡継ぎの座をめぐって四人の子、曹丕、曹彰、曹植、曹熊が争うことになる仮想シナリオ。アップデートVer1.0.3で追加されました。安直に三国シナリオを作らず、プレイ勢力の多いシナリオというのが良いですね。
曹操の武将たちが4勢力にわかれているのが面白いです。たとえば夏侯惇・夏侯淵は曹丕、張遼・楽進・李典は曹植、郭淮は曹彰、于禁は曹熊の部下になっています。勢力的には曹丕が有利ですね。
せっかくの分裂シナリオなので、曹家四兄弟の誰かでプレイするのがいいでしょう。
ポイント:曹操亡きあとの架空シナリオ。曹家は曹丕・曹彰・曹植・曹熊の4勢力に分裂。せっかくなのでこの4人のうちの誰かを使おう。
潼関の戦い(211年7月・DLC)
シナリオおすすめ度:4
プレイ勢力:曹操、劉備、孫権、馬超、劉璋、張魯、公孫恭、士燮
馬超を君主としてプレイできるシナリオです。
また劉備の蜀取りがすぐに楽しめるようになっています。諸葛亮、龐統の「伏龍鳳雛」がそろった状態というのがいいですね。
この2陣営でプレイしたのなら、本シナリオはおすすめです。詳細は以下のリンクから。
ポイント:蜀取り直前のシナリオ。馬超プレイ、劉備プレイがおすすめ。
漢忠臣ここにあり(199年11月・仮想・アップデート1.0.7で追加)
シナリオおすすめ度:4
プレイ勢力:曹操、孫策、袁紹、劉表、馬超、劉璋、張魯、劉備、公孫度、陳登、張繍、董承、士燮、韓遂、張飛
劉備は董承・馬騰とともに献帝を救い、許昌から脱出しますが、そのときの攻防で劉備・馬騰が死んでしまったという仮想シナリオです。アップデート1.0.7で無料で追加されました。
張飛を君主として使えるというのがこのシナリオの目玉部分ですが、張飛の勢力はかなり弱く、厳しいといわざるを得ません。張飛ファンの人にはいいかと思います。
全体的には、袁紹が圧倒的な強さを持っています。クリアだけしたいという人は袁紹を使うといいでしょう。シナリオの詳細は以下のリンクから。
まとめ
やはりゲームとしては、「三顧の礼(207年9月)」シナリオの劉備が飛び抜けて楽しいです。領土拡大だけでなく、ストーリー展開を追って進行していくことができるのがいいですね。
次点としては「群雄割拠(194年6月)」シナリオでしょうか。どの勢力でもそれなりに楽しめますが、やはり呂布がこのシナリオの主人公のようなものなので、呂布でのプレイがおすすめです。
新鮮さという面では、司馬懿を使うことのできる「正始政変(249年1月)」も良いでしょう。後期三国志の武将が登場しますので、「有名武将はもう飽きた」という人は挑戦してみてください。
それにしても、やはり三国鼎立シナリオはプレイが面倒です。DLCの枠をこれで潰さないでほしいです。それなのに今回のDLC、3つとも三国鼎立シナリオですよ。「正始政変(249年1月)」みたいなのはOKですが、これで次回また三国鼎立シナリオが来たらもうなんかいろいろとつらいです。
やはり武将を再配置するのが本当に面倒。相手勢力の数も少ないですし(実質2勢力)、実際遊んでいる人、そんなにいるのでしょうか。筆者としては開始後にさっと遊べる小勢力プレイのほうがいいですね。相手勢力も多いほうがにぎやかでいいです。
三国鼎立シナリオは、武将の配置と領土がちょっと違う以外、プレイ自体が変わり映えしないというのも難点です。「正始政変(249年1月)」(ただし司馬懿プレイ)のようなものならいいのですが。
他の時代も出してくれるならいいのですが、いまのところDLCは三国鼎立ばかりですしね。
今後も新DLCが配信され次第、随時追加していきます。