『三國志14』武将能力:劉備の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その12】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第12回目は、「三国演義」の主人公的人物で、むしろ売りから蜀の初代天子にまでなった劉備(りゅうび)についてお届けします。前回の司馬懿は以下のリンクから。
人物について
劉備、字は玄徳(げんとく)。涿郡・涿県の人です。
劉備の父・劉弘は官吏を務めていましたが、劉備が幼いころに亡くなってしまいました。以来、劉備の家は貧しく、母とともにわらじやむしろを売って生計を立てていました。
15歳になると、劉備は盧植のもとで学問を学びます。このとき、公孫瓚もともに学んでいたことから、劉備は彼を兄として慕い、仲が良かったといいます。
学生時代の劉備は多くの天下の豪傑と交わり、若者はみな競って近づいたといいます。
豪商の張世平と蘇双は劉備が大人物になると思い、大金をあたえました。この資金が、劉備の挙兵に役立ちました。
黄巾賊の乱が発生すると、関羽・張飛とともに義勇軍を結成。乱の鎮圧に功があったことから、中山国・安熹県の県尉に任命されます。
やがて軍功で官吏になった者を免官させるかどうかの選別のために、郡の督郵がやってきます。
劉備は面会を申し込みましたが断られてしまい、それを恨んで百叩きにし、殺そうとしました。しかし督郵が命乞いをしたので許してやりました。
それから劉備は公孫瓚や陶謙などのもとで世話になりながら、陶謙が亡くなったのちは徐州を預かることになります。
しかし曹豹の裏切りで呂布に下邳の城を取られてしまい、劉備はやむを得ず小沛に移りました。
曹操は劉備と手を組み、呂布を滅ぼします。
曹操は劉備を丁重に迎え入れたのですが、劉備が曹操討伐計画に加担していることを知ると、みずから兵を率いて徐州を占領し、劉備の妻子や関羽を捕らえました。
劉備は袁紹のもとに身を寄せ、袁紹が曹操に敗れてからは荊州の劉表を頼りました。
そして荊州で、のちの蜀の丞相となる諸葛亮と出会うこととなります。
今回はそんな劉備の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
強いわけでもないけど、弱いわけでもないという微妙なラインの70台ステータスですね。ある意味劉備らしいといえますが。
魅力が高いのはシリーズ通しての特徴です。いつも99か98ですね。
ちなみに劉備の知力は、1のころは95ありました。
そこからどんどん下がって、現在の数値に落ち着いています。
それとシナリオ「三顧の礼」以降で登場する名品「的盧」ですが、劉備は後述する「強運」や「脱兎」の個性を持っているので、他の武将にあげてしまってもいいかと思います。
個性について
脱兎:撤退中に自部隊の機動力が上昇。ZOC無視(艦船、兵器以外)。
英名:自ユニットの占領拡大に必要な兵士数が減少。
強運:負傷、戦死、捕虜にならない。
求心:自ユニット以外の特定範囲内の味方ユニットの士気が低下しにくくなる。
再起:府の上にいると、次ターン開始時に負傷兵が回復。
「脱兎」もある意味劉備らしいというか、ZOC無視(敵ユニットに隣接しても動きが止まらない)で撤退ができます。「強運」もあるので、安全に撤退することができるでしょう。ただ撤退前提なので、できれば発動したくはない個性ですね。
「英名」は「鶴翼」と組み合わせて、兵数の少ない序盤の塗りつぶしに役立つでしょう。
「再起」は兵数が回復しますが、そのぶんのターン、戦闘に参加できなくなる問題もありますね。
陣形と戦法
雁行、鶴翼、錐行
塗りつぶし用に「鶴翼」があれば十分でしょう。劉備の部下は優秀なのがそろっていますしね。
もしくは遠距離攻撃用の「雁行」で関羽たち前衛部隊をサポートするのもいいかと思います。
大器大徳:負傷兵回復+味方の士気アップ。対施設可。
斉射:ダメージ。対施設可。
火矢:発火。対施設可。
激励:味方の士気+行軍アップ。対拠点可。
負傷兵回復技はもはや「三國志」シリーズでの劉備の特技として定着してきましたが、本作では「大器大徳」がそれに当たります。戦場では粘り強く戦うことができるでしょう。
あとの能力は普通ですね。「斉射」「火矢」があるので拠点攻撃で発動させるといいでしょう。
まとめ
劉備は極めて平均的な能力の持ち主で、とくに強いわけでもありませんが、弱いわけでもありません。
「脱兎」「強運」の個性があるので、撤退はお手のものです。戦場で負傷したり捕まったりすることはないでしょう。そもそもそういう状況にならないようにしたいものですが。
「大器大徳」「再起」があるので、兵を回復させて長丁場を戦うのには適しているかと思います。
それと「鶴翼」「英名」があるので、土地の塗りつぶしをしていくのもいいかと。
「求心」持ちなので、「雁行」を使って優秀な部下たちとともに戦っていきたいですね。部下をサポートする武将といえそうです。
次回は張遼を予定しています。