『三國志14』武将能力:李儒の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その88】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第88回目は、董卓の知恵袋であった謀臣の李儒(りじゅ)についてお届けします。前回の厳氏は以下のリンクから。

人物について

李儒、字は文優(ぶんゆう)といわれています。

正史「三国志」に記述はなく、「後漢書」「資治通鑑」にその名が見られます。劉弁(少帝(弘農王))の郎中令を務めていたのですが、董卓が都入りすると、その命を受けて劉弁を毒殺します。

「三国演義」でもこの話はあったニャ。

董卓が呂布に殺されたのち、その部下の李傕らが呂布を敗走させて長安を占拠しました。

李傕は献帝(劉協)を保護し、朝廷を支配します。

このとき、賈詡を左馮翊に、李儒を侍中に推挙しました。

しかし献帝は、兄・劉弁を殺されたことで、李儒に罪を問います。

李傕は、

「あれは董卓の命令です。李儒に罪を問うてはなりませぬ」

といってかばい、李儒は許されました。

正史だと、李儒は董卓死後も生き残っていたのニャ。

これが「三国演義」になると、董卓の娘婿でもあり知恵袋でもある謀臣として登場します。

董卓を支える名悪役ニャ。

董卓が都入りするさいに、李儒は、

張譲ら宦官を誅殺する旨を上奏し、都入りの大義名分を得るのがよいでしょう」

と忠言します。

董卓はそれに従って上奏文を出し、大将軍・何進のうしろ盾を得て都入りしました。このとき盧植鄭泰は何進を諫めましたが、聞き入れてもらえなかったので辞職しています。

このあと、何進が張譲らに殺されるニャ。

そうですね。董卓は都入りし、何進亡きあとの朝廷を牛耳る存在となってしまいました。

董卓は少帝(劉弁)を廃し、その弟の献帝(劉協)を擁立します。このとき献帝は9歳でした。

政治能力がないからやりたい放題ニャ。

しかし少帝が生きているのは不都合なので、董卓は李儒に暗殺を命じます。

李儒は二十人の兵士を引き連れ、永安宮に入りました。

ちょうど少帝は母の何氏(何進の異母妹)といっしょに二階にいました。

李儒は毒の入った酒を奉り、「董卓さまからのお祝いの酒です」といいます。

何氏は「お祝いの酒なら、おまえが先に飲んでみよ」といいかえしました。

まっとうな意見ニャ。

すると李儒は逆ギレして、「どうしても飲まないのか!」とどなりました。

そこは知将らしく、ウィットの利いた返しをしてほしかったニャ。

李儒はそばの者に、短刀と白いねり絹をもってこさせました。「飲まぬのならこれで自殺しろ」とのことですね。

するとそこに少帝の妻・唐妃があらわれ、「わたくしがかわりに飲みますので、どうかその二人をお助けください」と懇願します。

李儒は「誰だ、おまえは。王族のかわりに死のうなどとは厚かましい」と叱りつけます。それから何氏と少帝に酒をすすめますが、少帝は「太后と別れをするので待っていてくれ」と詩をつくりはじめます。

さらに唐妃も詩をつくって歌い上げました。

彼らは歌い終わったあと、抱き合って泣き叫びました。

李儒はさらに腹を立て、「董卓さまは報告を待っておられる。さっさとしろ」とどなりました。

何氏は「おまえたち悪人の行く末は一族皆殺しだ」というと、李儒はカッとなって両手で何氏をひきずり、二階から投げ落としました。

なんでこいつキレやすいのニャ。知将とは思えないニャ。

それから李儒は兵に命じて唐妃を殺させ、少帝に無理やり毒の酒を飲ませました。こうして3人を殺してしまったのです。

けっきょく実力行使ニャ。最初のやりとりいらなかったニャ。

こんな李儒にも、やがて天罰がくだされるときが来ます。

貂蝉の「連環の計」により呂布が董卓を裏切って殺したのち、李儒は家の使用人たちに縛られて王允のもとに突き出されました。

そして王允の命令で市場に引き出され、打ち首となりました。こうしてその一生を終えたのです。

因果応報ニャ。「三国演義」の李儒は生き残れなかったのニャ。

今回はそんな李儒の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:61
武力:26
知力:93
政治:75
魅力:35
主義:名利
政策:地勢研究(Lv5)(落穴、投石台、弓櫓によるダメージが増加)
親愛武将:
董卓
嫌悪武将:貂蝉

キレやすいのに知力93もあるニャ。切れ者ニャ。

1のころは知力91だったので、評価が上がっていますね。シリーズでは『三國志9』の知力94が最高値です。

嫌悪武将に貂蝉がいるニャ。陳宮ラッチにも嫌われているし、思ったより敵が多いニャ。

ラッチはそもそも三国志の登場人物ではありませんしね。

統率・武力は低めなので、基本的には計略・内政向きでしょう。

 

個性について

扇動:特定範囲内の敵ユニットが「混乱」になったさい、その期間を延長。

徴税:地域担当官に任命すると金が上昇しやすい。

策士:計略で優遇。

智嚢:提案に登場しやすい。

悪名:自ユニットの占領拡大に必要な兵士が増加。

内政・計略系の個性中心ニャ。あとバッド個性もあるニャ。

徴税」があるので、地域担当官にしておけば金収入が上がります。

策士」「智嚢」など、計略や提案でも活躍できるでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、方円、井闌

いかにも文官な陣形ニャ。

井闌」があるので都市攻めに参加できますが、戦法も優秀なので「雁行」も悪くないかと思います。

戦法

酖毒:ダメージ+全状態異常付与。対拠点可。

業火:発火。対拠点可。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

井闌:ダメージ。対拠点可。

酖毒(ちんどく)」がけっこう強いニャ。

ダメージ技ですが、全状態異常付与もついて、さらに拠点にも効果がありますね。「業火」もありますし、「井闌」を使うかどうかで迷うところです。

 

総評

李儒は内政・計略に向いた武将です。

金収入を上げる「徴税」や、計略で優遇される「策士」、提案が多くなる「智嚢」がありますので、内政・計略をサポートしていけるでしょう。

また「酖毒」や「業火」、「井闌」などもあるので、都市攻めのサポートにもいいかと思います。

活躍できる範囲は広いニャ。

次回は王允を予定しています。

↓次回出来ました。