『三國志14』武将能力:羊祜の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その150】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第150回目は、陸抗のライバルであった晋の名将・羊祜(ようこ)についてお届けします。前回の陸抗は以下のリンクから。
人物について
羊祜、字は叔子(しゅくし)。泰山郡・南城県の人です。妻は夏侯覇の娘で、おばに辛憲英がいますね。
羊氏は泰山郡の名族で、「泰山羊氏」ともいわれています。
夏侯威が泰山郡に赴任したときに羊祜を見出し、兄の夏侯覇にたのんでその娘を嫁がせました。
また羊祜の姉が司馬師の妻となったことで、魏で権力のある夏侯氏・司馬氏とは親戚関係になっています。
ただ、のちに夏侯覇が蜀へ亡命してしまったことから、その娘を妻にしていた羊祜の立場は悪くなってしまいました。
しかし羊祜は夏侯覇の身を案じ、妻を大切にしていたといいます。
それと羊祜は当初、仕官する気はあまりありませんでした。
魏で曹爽が権力を持っていたとき、羊祜は王沈から仕官をすすめられましたが、これを断りました。これはのちに曹爽が司馬懿に誅殺されたので、仕官しなかったのは正解といえます。
また司馬昭が権力を握ったときに羊祜を召し出そうとしましたが、これも断りました。しかし天子(皇帝)の車による召し出しがあったことから、仕官を決めたのです。
朝廷においては、羊祜は中立を保っていました。
鍾会に疎まれることもありましたが、対抗するようなことはしませんでした。
鍾会が鎮西将軍になったときに、辛憲英が羊祜に「あの者は野心を持っています」といいましたが、羊祜は「言葉を慎むべきです」と注意しています。
司馬炎が禅譲によって晋を建国すると、羊祜は荊州の都督に命じられます。
羊祜は、赴任先では民を大切にし、敵国の民であっても寛大にあつかったことから、人びとに慕われるようになりました。
ここからは前回の話とつながりますが、鳳凰元年(272年)、歩隲の子である呉の歩闡(ほせん)が、西陵の城ごと晋に降ります。
陸抗は軍を率いて西陵城を包囲したため、羊祜は助けに向かいました。このときの戦いは前回を参照してください。
陸抗との戦いには敗れたものの、その後も羊祜は呉との国境で徳を持って民を治めました。その名声は呉の民にも届き、「羊公」と呼ばれて尊敬されたといいます。
一方、陸抗のほうも徳を持って対抗したことで、国境では食糧を置きっ放しにしても敵国に取られることはなく、平和な状態が続きました。
やがて陸抗が亡くなり、孫晧の悪政がますますひどくなると、羊祜は「時期来たり」と考え、呉討伐を上奏します。
しかし朝廷での反対にあい、実行されませんでした。とくに権力のあった賈充が、反戦派だったことが大きかったと思われます。
やがて羊祜は病気になり、杜預を後任に推挙してから亡くなりました。
今回はそんな羊祜の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:90
武力:64
知力:85
政治:87
魅力:91
主義:王道
政策:先従隗始(Lv5)(人事の全政策の効果を発揮)
親愛武将:王沈、辛憲英、杜預、陸抗
ライバルどうしということで、ステータス自体は似通ったものになっていますね。魅力に関しては羊祜のほうが高く、魅力ランキングの8位に入っています。統率はランキング10位で、これは羊祜のほうがちょっと上ですね。
ちなみに初登場の『三國志3』のころは武力46・知力80・政治79・魅力74という評価でした。このころは統率というパラメータはなかったので、武官としてはだいぶ低く評価されていたことになりますね。
個性について
求心:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの士気を低下しにくくする。
泰然:兵站切れしたさい、自ユニットが異常状態にならない。
督励:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「足止」になったさい、期間を短縮。
振興:地域担当官に任命すると開発が上昇しやすい。
寡欲:自身の俸禄が減少。
君主視点だと、給料安い従業員のほうがいいですしね。武将からすると、たまったものではありませんけど。
陣形と戦法
魚鱗、雁行、鶴翼、衝車
「方円」が「雁行」に、「井闌」が「衝車」に入れ替わっていますね。陸抗とおなじく、野戦・攻城戦とこなしていけるでしょう。
斉射:ダメージ。対拠点可。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
足止:「足止」付与。
鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。
衝車:耐久ダメージ。対拠点可。
強襲:ダメージ+「混乱」付与。
バフや水軍スキルもありますし、だいたい似たような構成ですね。状況で使い分けるのがいいでしょう。
総評
羊祜は陸抗のライバルだけあって、ステータスの高いエース武将になっています。
統率・魅力は90台で、知力・政治も80台あります。「求心」や「振興」など、戦闘・内政で使いやすい個性もあり、「衝車」も持っているので、潰しの利く武将といえるでしょう。
登場が遅いのがネックですが、登場したら呉との最前線に配置するといいとは思います。
どうでしょう。後期は人材が少ないので、すぐに武将切れを起こしたりするかもしれませんね。『三國志12』とか、武将がとにかく足りなくて困っていた思い出があります。オリジナル武将を自動的に発生させるという対策でなんとかなるとは思いますが。
次回は杜預を予定しています。【追記】次回出来ました。