『三國志14』武将能力:夏侯覇の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その121】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kakouha

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第121回目は、夏侯淵の子で蜀に亡命した夏侯覇(かこうは)についてお届けします。前回の郭淮は以下のリンクから。

 

人物について

夏侯覇、字は仲権(ちゅうけん)。沛国・譙県の人です。

父は夏侯淵、娘は羊祜の妻となっています。

夏侯淵には7人の子がいて、夏侯覇はその次男でした。『三国演義』では長男になっています。

子だくさんなのニャ。

夏侯淵が定軍山で蜀の黄忠に斬られると、夏侯覇はつねにかたき討ちを考えていました。

曹真が蜀の討伐をおこなうと、夏侯覇はその先鋒をつとめます。

かたき討ちの先陣ニャ。

しかしこのとき、峡谷に陣営を築いたため、蜀軍の包囲にあってしまいます。

奮戦しているうちに、運よく援軍が来てくれたので、この窮地を脱することができました。

一矢報いることはできなかったのニャ。

夏侯覇はのちに右将軍となり、隴西に駐屯しました。兵士を大切にし、異民族を手なずけていたことから、評判がよかったといいます。

それからは、征西将軍の配下に組み込まれます。

当時の征西将軍は、夏侯覇の従子(おい)の夏侯玄でした。夏侯玄は、当時権力を持っていた曹爽の外弟です。夏侯覇も曹爽に目をかけられていました。

前回の郭淮と話がつながってきたニャ。

司馬懿がクーデターを起こし、曹爽を処刑すると、夏侯玄は朝廷に呼び出されます。

これを知った夏侯覇は、自分にも危険がおよぶと考え、内心恐れていました。

しかも以前から仲の悪かった郭淮が、夏侯玄の後釜となって征西将軍に任命されたのです。

仲の悪いやつが上司になってしまったのニャ。

もはや一刻の猶予もならないと、夏侯覇は蜀へ亡命します。

しかしその道のりは、平坦なものではありませんでした。

途中で深い谷に迷い込んでしまい、食糧も尽きてしまいます。

蜀の地は険しいのニャ。

馬を殺して食いつなぎましたが、足も傷つき、どこへ進んでいいのかわかりません。

部下の者をやって周囲を探させたところ、蜀のほうが夏侯覇の情報を聞きつけて、迎えに来てくれました。

なんとか助かったのニャ。

蜀の天子(皇帝)である劉禅の妻は、夏侯覇の従妹(いとこ)の夏侯氏の娘でした。

というのも、夏侯氏が13か14歳のころに、たきぎを取りに出かけたときに張飛につかまり、良家の娘と知ってそのまま妻にされてしまいました。

ひどいニャ。

夏侯氏は娘を生み、その娘が劉禅の妻になったのです。

夏侯淵が戦死したとき、夏侯氏は「埋葬してほしい」と願い出ていました。そのことから劉禅は、夏侯覇と会うと、

「そなたの父は、いくさの中で命を落としたのだ。わたしが殺したわけではない」

といいわけをしました。また自分の子を指さして、「この子は夏侯氏の甥だ」といいました。

そして夏侯覇に爵位や恩寵を賜り、厚遇したのです。

中国は「身内の人」には手厚いのニャ。

このあとの夏侯覇に関する記述は、姜維とともに魏の王経を破ったという話があるぐらいです。

『三国演義』においては、姜維の片腕として、北伐で活躍しています。鄧艾との戦いで空城の計にかかり、司馬望に矢を浴びせられて戦死していますね。司馬一族については以下のリンクを参照してください。

今回はそんな夏侯覇の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:79
武力:84
知力:77
政治:55
魅力:71
主義:覇道
政策:鶴翼強化(Lv4)(鶴翼陣形の効果が上昇)
父親:夏侯淵
親愛武将:夏侯玄、夏侯氏、姜維、曹爽、張嶷
嫌悪武将:郭淮

政治が低めだけど、郭淮に近い感じのバランス型ニャ。

統率・武力・知力は80前後なので、戦闘ユニットとしてはバランスが取れていますね。

知力は、シリーズ初期は50~60台でしたが、『三國志7』からは評価されて70台前半になり、『三國志9』からは現在の数値になりました。

張嶷が親愛武将にいるのはなぜなのニャ?

夏侯覇が蜀に亡命したのち、張嶷に「あなたのことは旧知の仲のように思っています」といい、よしみを結ぼうとしました。

しかし張嶷は、

「おたがいに相手のことはよくわかっていません。3年後にまたその言葉をおっしゃってください」

といわれました。

急に距離を詰めすぎて、逆に拒絶されたのニャ。これ、逆に張嶷を恨みそうな気もするニャ。

そのあたりがどうなったのかは不明ですね。

 

個性について

掃討:自ユニットの攻軍が上昇(艦船、兵器以外)。

長躯:自ユニットの士気が低下しにくい。

果敢:自ユニットが「足止」にならない。

動転:兵站切れしたさい、自ユニットの士気が低下しやすい。

なんか郭淮の個性と対照的になってるのニャ。

そうですね。「堅守」が「掃討」になってますし、「不屈」が「動転」になっているなど、郭淮がベースになっている感じはありますね。

しかし実用的な個性がそろっているので、使いやすい戦闘ユニットといえるでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、鋒矢、鶴翼

野戦型ニャ。

安定性を求めるなら「魚鱗」か「鶴翼」がいいかと。

戦法

突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。

鯨波:味方の破城+敵の攻軍ダウン。対拠点可。

攪乱:敵の機動ダウン。

足止:「足止」付与。

固有戦法はないのニャ。

ダメージ技の「突撃」を使っていくぐらいでしょうか。全体的に平凡な感じではありますね。

 

総評

夏侯覇は郭淮のように統率・武力・知力も高めで、バランスの取れた武将です。

攻軍がアップする「掃討」や、士気の低下を防ぐ「長躯」といった個性もあり、ステータス以上の能力を期待できるでしょう。

使いやすい武将なので、多方面で活躍できるかと思います。

後期三国志の有能な人材ニャ。

次回は夏侯玄を予定しています。【追記】次回出来ました。