『三國志14』武将能力:鄧艾の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その57】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第57回目は、成都を奇襲して蜀を滅ぼした魏の将・鄧艾(とうがい)についてお届けします。前回の鍾会は以下のリンクから。

人物について

鄧艾、字は士載(しさい)。荊州の義陽郡・棘陽県の人です。

幼くして父を亡くし、曹操が荊州へ攻め込んできたときには、母親とともに汝南へ移住させられました。そしてその地で農民のために小牛の世話をしていました。

赤壁の戦いが始まる前あたりニャ。

12歳になると、母親に連れられて潁川に行きます。そこに太丘の長の碑文があり、「文は世の範(はん)であり、おこないは士の則(のり)である」と書かれていました。

そこで鄧艾は、碑文の「範」と「則」の字をもらい、自分の名前を「鄧範」、字を「士則」としました。

名前は鄧艾じゃないのかニャ?

一族におなじ名前がいたので、あとで改名して「鄧艾」、字は「士載」になったのです。

鄧艾は魏に仕えて都尉学士となりました。しかし、どもりがあったのでなかなか出世できませんでした。

家は貧しく、郡役人の父親が同情して手厚い援助をしましたが、鄧艾は礼をいいませんでした。

プライドが高かったのニャ。

鄧艾には測量の才能がありました。山や沼地を見ると、どこに陣営を設置するのがよいかを測量したり図を描いたりしました。

しかしそれを見たまわりの者たちは、ただ嘲笑するだけでした。

才能を活かせる場所にいなかったのニャ。

のちに都へ使者として出向いたとき、司馬懿からその才能を買われ、尚書郎へと昇進します。

当時、呉に備えるため、魏では大規模な農地開拓がおこなわれました。鄧艾は寿春あたりを視察し、「土地は良いが水が少ないので運河を引くよう」提案します。このときに書いたのが「済河論」です。

鄧艾の提案は受け入れられました。運河が完成すると、食糧に困ることはなくなり、さらに水害もなくなったといいます。

土木の才能は本物だったのニャ。

出世した鄧艾は、汝南の太守に転任します。そして以前同情して援助してくれた郡役人の父親に恩返しをしようとしました。

しかし郡役人の父親はずっと以前に亡くなっていたので、その妻に贈り物をあたえ、子を推挙して計吏に任じました。

受けた恩はきっちり返すのニャ。

北伐で姜維が攻めてくると、鄧艾は軍を率いて郭淮とともにこれを防ぎます。

内政面でも献策をおこない、農業の重要性を説きました。

軍事も内政もできる人物なのニャ。

やがて鄧艾は司馬昭の命令を受け、鍾会と二手に分かれて蜀侵攻をおこなったのは前回述べたとおりです。

鄧艾は蜀へ侵入するルートとして、堅固な守りの剣閣を避け、険しいですが無防備な陰平を抜けることにしました。

しかし山は高く、谷は深く、想像以上の難所です。山には穴をあけ、谷には橋を架け、最後には毛氈で体を包んで谷を転がるという決死の行軍でした。

よくそんなところを通ろうと思ったニャ。

誰もこんなところから来るとは思わなったから奇襲になったのでしょう。

鄧艾は諸葛亮の子である諸葛瞻(しょかつせん)の軍を破り、蜀の都・成都へと到着しました。

劉禅は軍臣たち64人を引き連れ、手をうしろに縛り、棺桶をかついで降伏の意を示しました。

劉禅はあいかわらずニャ。

鄧艾はみずから劉禅の縄を解き、彼らをもとの仕事につかせました。この恩情によって蜀の民は鄧艾をたたえたのです。

鄧艾はみずからの判断で劉禅を行驃騎将軍とし、他の官僚たちにも位をあたえました。鄧艾は自分の功績をさんざん自慢したといいます。

鄧艾はさらに蜀の地から呉を狙うことを上奏しました。司馬昭は「勝手に動かないよう」指示しましたが、鄧艾は「大丈夫(立派な男)がひとたび戦場に出れば、国家の利になることであれば、専断で事をおこなってもよいことになっています」と返信をします。

それ、前回に鍾会が書き換えた不遜な上奏文じゃないのかニャ?

そうかもしれませんね。ただ鄧艾が蜀で専横をおこなっていたことは事実です。

鍾会は、鄧艾に反乱の意志があることを上奏します。司馬昭は鄧艾を逮捕するよう命じました。

こうして鄧艾は捕まり、監車に乗せられて都に送られましたが、途中、部下の将兵に助けられます。

ワンチャンあったニャ。

しかし軍事の監査をつかさどっていた衛瓘がこれを知ると、田続に命じて鄧艾を追撃させます。

鄧艾は綿竹の西で田続に追いつかれ、斬り殺されてしまいました。 

やっぱり殺されるのニャ。

今回はそんな鄧艾の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:94
武力:87
知力:89
政治:81
魅力:70
主義:覇道
政策:地勢研究(Lv5)(落石、投石台、弓櫓によるダメージが増加))
親愛武将:州泰、石苞、陳泰
嫌悪武将:鍾会

全体的に能力高いニャ。

知力・政治も高いですし、統率・武力も高いですし、内政も戦闘も申し分のないレベルですね。

「三国演義」では姜維文鴦とも互角に一騎討ちをしていました。後期三国志では、姜維と並ぶトップレベルの武将でしょう。

ちなみに知力は1のころが94ありましたが、そこからどんどん下がっていきました。『三國志10』では90台を割って89になりましたね。

逆に政治力は『三國志3』のころは51でしたが、正史での業績が考慮されてか上がっていますね。

多方面で活躍できる武将といえます。

 

個性について

地利:自勢力に属する地域内では、自ユニットの全能力が上昇。

疾走:自ユニットの機動が上昇(艦船、兵器以外)。

長駆:自ユニットの士気が低下しにくい。

屯田:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの兵糧消費が減少。

農政:地域担当官に任命すると兵糧が上昇しやすい。

鄧艾らしい個性ばっかりニャ。

地利」があるので守りにも強いですね。

また「疾走」があるので、土地塗りつぶしもはかどるでしょう。

屯田」「農政」などで序盤の兵糧不足にも対応しやすいなど、使える個性がそろっています。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、鶴翼、長蛇、錐行、衝車

土地塗りつぶしや野戦に「鶴翼」、都市攻めに「衝車」など、選択肢の幅が広いので、状況に合わせていくことができます。

戦法

彊壮進軍:「混乱」付与+味方の機動アップ。対拠点可。

斉射:ダメージ。対拠点可。

激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。

鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。

鎮静:状態異常解消。

衝車:耐久ダメージ。対拠点可。

彊壮進軍」「激励」「鼓舞」といった味方へのバフや、「斉射」「衝車」といった拠点へのダメージ、「鎮静」といった回復技と、全方位で使える戦術がそろっています。

 

総評

鄧艾は姜維とおなじく優れた総合力を持っており、後期三国志を代表するエース武将といえます。

「疾走」「鶴翼」で土地塗りつぶしをおこなえますし、屯田」「農政」で兵糧問題にも対処できます。

自勢力内で全能力アップの「地利」があるので守りにも強く、「衝車」や拠点攻撃可能な戦法も多いので、オールマイティに活躍していけることでしょう。

後期の魏の要ニャ。

次回は楽進を予定しています。

↓次回出来ました。