『三國志14』武将能力:司馬昭の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その49】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第49回目は、晋建国の礎となった司馬懿の次男・司馬昭(しばしょう)についてお届けします。前回の劉禅は以下のリンクから。
人物について
司馬昭、字は子上(しじょう)。「三国演義」では子尚(ししょう)です。『三國志13』での字は子上でしたが、本作は子尚になっていますね。父は司馬懿、母は張春華、兄は司馬師です。
魏が曹芳の代になると、曹真の子の曹爽がその後見人となり、大きな権力を持つようになりました。
もう一人の後見人である司馬懿は身の危険を感じ、高齢を理由に自宅に引き籠ります。曹爽の配下が見舞いに来たときには、わざと体の悪いふりをして曹爽の警戒を解きました。
やがて司馬懿は機を見てクーデターを起こし、曹爽一族を粛清します。これによって司馬一族は朝廷での権力をにぎったのです。
司馬懿と司馬師が亡くなったのち、司馬一族の家督は司馬昭が引き継ぐことになりました。
曹芳のあとを継いだ天子(皇帝)・曹髦は、やがて司馬昭の専横に耐え兼ね、挙兵をします。
曹髦は司馬昭の傀儡でしかありませんでしたからね。名はあっても実はなしといったところです。
兵力をたいして持たない曹髦の挙兵は無謀なものだったので、まわりの者たちはやめるよう諫めました。
そこで曹髦は憤っていいます。
「司馬昭の(帝位を奪う)心は、誰でも知っていることだ(司馬昭之心、路人皆知也)。このまま座して廃位させられるわけにはいかない」
「司馬昭之心、路人皆知也」の言葉は、現在でも「権力を狙う者の考えはみんなが承知だ」の意味で使われています。
あれは「三国志」をモチーフにしたオリジナル作品みたいなものですから。
寡兵で反乱を起こした曹髦ですが、密告にされたことで失敗します。司馬昭の腹心・賈充が兵を率いて待ち伏せしており、曹髦とその部下たちを皆殺しにしてしまいました。
曹髦を刺したのは成済という者です。
賈充から「罪には問わない」といわれて曹髦を殺しましたが、あとから司馬昭に天子殺しの全部の責任を押し付けられ、三族もろとも殺されてしまいました。
罪には問われませんでした。司馬昭の腹心でしたしね。
曹髦亡きあと、曹奐が新たな天子となりましたが、当然司馬昭の傀儡です。もはや魏は司馬昭の私有物と成り果てていました。
やがて司馬昭は鄧艾・鍾会に命じて蜀を攻め滅ぼします。そして「晋王」の爵位を授かりました。
司馬昭は「王」まででしたね。
帝位は司馬昭が亡くなったのち、司馬昭の息子・司馬炎が、「禅譲」という名の脅迫で曹奐から奪いました。こうして魏は滅び、晋が興ります。
司馬炎は軍を派遣して呉を滅ぼし、三国を統一します。
しかしそれが終わると飽きてしまったようで、後宮で女色にふけ、政治を顧みませんでした。
統一直前のセーブデータを親から渡されたようなものですしね。思い入れがあまりなかったのかもしれません。
今回はそんな司馬昭の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:76
武力:57
知力:87
政治:90
魅力:82
主義:覇道
政策:火計研究(Lv4)(火計の効果が上昇、Lvで火罠解放(5:火船、10:猛火罠))
父親:司馬懿
母親:張春華
配偶者:王元姫
親愛武将:王元姫、司馬懿、司馬師、司馬攸、州泰、陳泰
統率が76あるので、戦えないこともありません。軍師タイプといっていいでしょう。シリーズ通してパラメータ自体はあまり変わりませんね。
個性について
詭計:特定範囲内の敵ユニットの攻城が低下(艦船、兵器以外)。
使役:府の上にいると、自ユニットの全能力が上昇。
沈着:自ユニット、太守として所在する拠点が「挑発」にならない。
慎重:勢力の罠から受ける被害が減少。
守備系のものが多いですね。能力の底上げとして、「使役」を上手く使っていきたいところです。
陣形と戦法
雁行、鶴翼、井闌
「井闌」持ちなので、都市攻めのときに参戦させるのもいいかと思います。
深謀遠慮:敵の攻軍+士気ダウン。
火矢:発火。対拠点可。
鎮静:状態異常解消。
井闌:ダメージ。対拠点可。
強い武将に野戦を任せて、「井闌」で拠点攻撃をするのがいいとは思います。
総評
司馬昭は、戦えないこともありませんが、どちらかといえば内政に役立てたい武将です。
「井闌」が使えますので、都市攻めのときに仲間についていくのもいいでしょう。
能力的には中よりちょっと上といったところかと思います。
次回は続けて司馬昭の兄・司馬師を予定しています。
↓次回出来ました。