『三國志14』武将能力:賈充の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その54】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kajyuu『三國志14』三国志武将評価シリーズの第54回目は、司馬昭の腹心にして晋建国の功臣・賈充(かじゅう)についてお届けします。前回の諸葛誕は以下のリンクから。

人物について

賈充(果汁)100%ニャ。

そんな世界には行きたくないですね。

賈充、字は公閭(こうりょ)。河東郡・襄陵県の人です。父は魏の名臣・賈逵(かき)。

賈充も「真・三國無双」シリーズに出てくるようになったニャ。

『真・三國無双7』から登場しますね。冷酷な性格で、けっこう史実に近い感じになっています。ただ「真・三國無双」に出てくる武将たちは、基本的にはおこないが美化されていますね。新しい解釈ということで面白いところでもありますが。

さて、父の賈逵ですが、賈充が12歳のころに亡くなりました。賈逵の「陽里亭侯」の位は、そのまま賈充に引き継がれることになります。

12歳で侯なのニャ。

賈充は曹真の子・曹爽に取り立てられていました。しかし司馬懿のクーデターによって曹爽は殺され、賈充は一時失脚します。

それからは司馬一族の腹心として復職しました。

司馬師が亡くなったのち、司馬昭の命令で、賈充は寿春の諸葛誕の様子を見に行きます。諸葛誕に反乱の意志があるかの確認のためですね。

前回の諸葛誕の話につながるニャ。

賈充は諸葛誕と語り合ったとき、わざとこうたずねます。

「都の者たちが禅譲を願っているのは、あなたも知ってのとおりです。これをどう思われますか?」

禅譲とは天子(皇帝)の位を譲ることです。「司馬昭に帝位を譲るべきか」ということを、暗に聞いているのですね。

それを聞いた諸葛誕は、顔色を変えて怒りました。

「そなたは賈逵の子であろう。代々魏の恩を受けながら、なにゆえ帝位をさしだそうとするのか。もし都でなにかあれば、わたしは命を投げ出して助けに行く覚悟だ」

司馬昭に付くつもりはないということニャ。

司馬昭は諸葛誕を司空の任命し、都へ呼び寄せようとしました。諸葛誕を寿春城から引き離そうとしたのですね。

しかし諸葛誕はこれを拒否。前回も述べたように反乱を起こし、鎮圧されて殺されます。

司馬昭の専横がますますひどくなっていくと、今度は天子の曹髦(そうぼう)がみずから挙兵します。

司馬昭はこの情報をつかんでおり、賈充に兵を率いさせ、曹髦らを待ち伏せさせました。

曹髦が数百の兵を率いて攻めてきたとき、賈充の将兵は積極的に戦おうとはしませんでした。

それもそのはず、天子が相手なのですから、傷つけたり殺したりすればあとでどうなるかわかったものではありません。

責任を押し付けられるのは目に見えているニャ。

成済という将が「どうすべきか」と聞いたところ、賈充はいいます。

「なんのためにおまえたちを養ってきたと思っているのだ。まさに今日のためではないか。ここで起こったことは不問にする。約束しよう」

そこで成済は歩み出て、曹髦を刺し殺してしまいました。

しかし後日、天子殺しは司馬昭の意志ではなく、成済の単独行動ということになります。

罪はすべて成済にかぶせられました。

「ですよねー」ニャ。

陳羣の子である陳泰は、「指揮官であった賈充も腰斬(腰を斬る極刑)にすべき」と進言しましたが、聞き入れてもらえませんでした。

だまされた成済ですが、兵士たちが自分を捕らえにくると、門の屋根に登って司馬昭と賈充を大声で罵りました。しかし矢で射られ、命を落としてしまいます。また三族も皆殺しに会いました。

むごすぎるニャ。

司馬昭が亡くなると、子の司馬炎があとを継ぎます。賈充らの協力で天子の曹奐に禅譲を迫って帝位を譲り受け、晋を建国しました。

晋代になると、賈充は「泰始律令」の編纂をおこないました。これは律令の元祖ともいわれる法典です。

いちおう文官として歴史に残る仕事はしているのニャ。

西凉で異民族の大反乱が起こると、賈充は対立派閥の差し金によって、その鎮圧にあたらなければならなくなりました。

しかし賈充は行きたくなかったので、側近の荀勗(じゅんきょく。荀彧の親族)と謀って、司馬炎の太子・司馬衷に自分の娘の賈南風を嫁がせます。これによって都を離れなくてすむようになりました。

いくさは嫌いなのニャ。

呉へ討伐軍を出すことにも終始反対していましたからね。

賈充は朝廷内で政敵を排除し、大きな権力を手に入れました。賈充の機嫌を取るために賄賂を贈った者たちも多かったといいます。

また娘の賈南風も親に似て権謀を好み、司馬衷の子を妊娠した妾を胎児ごと殺したりしています。また司馬衷が帝位についたのちは皇后として政治に口出しするようにもなり、政敵を追い落として朝廷での権力を握るようになります。

親子そろって権力好きなのニャ。

今回はそんな賈充の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:54
武力:31
知力:89
政治:85
魅力:9
主義:名利
政策:墨守研究(Lv4)(都市があたえる反撃ダメージが増加)
父親:賈逵
親愛武将:司馬炎、司馬昭、荀勗、裴秀

魅力低いニャ。

政敵を潰したりしていましたし、徳はないでしょうね。

知力・政治はシリーズ通して90前後と高いので、文官としては優秀かと。

親愛武将の裴秀は誰ニャ?

賈充とともに「泰始律令」の編纂に関わった人物ですね。地理に明るく、「禹貢地域図」「地域方丈図」などの精巧な地図を作りました。正確な地図を作製するための6つの要点をまとめた「製図六体」は、現在でも地図作製の経典といわれています。

地図関係では有名な人なのニャ。

 

個性について

封殺:特定範囲内の敵ユニットが「足止」になったさい、その期間を延長。

智嚢:提案に登場しやすい。

能吏:地域担当官に任命したさい、かかる費用が減少。

人脈:登用、探索にかかる日数が短縮。

内政に特化している感じニャ。

「智嚢」「能吏」「人脈」は内政スキルですね。内政方面での活躍が期待できます。

 

陣形と戦法

陣形

方円、投石

出陣する必要はあまりないと思いますが、都市攻めなら「投石」でついていくのもいいかと。

戦法

足止:「足止」付与。

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

とくにこれといった戦法はありませんね。戦闘向きの武将でもありませんしね。

 

総評

賈充は内政に向いた武将です。

提案をおこないやすい「智嚢」、コストをおさえる「能吏」、登用・探索時間を短縮する「人脈」の個性があり、内政面で活躍できるでしょう。

投石」があるので、味方の守りがあれば拠点攻めもできないこともありません。

基本的には内政で活かしていきたい武将です。

魅力ひと桁の文官ニャ。しかし司馬昭、司馬師、文欽、賈充と、性格の悪い連中が続いてきたニャ。

リフレッシュの意味でも、次回は司馬昭の妻・王元姫を予定しています。

やっと女性が登場したニャ。

↓次回出来ました。