関羽と子孫たちの能力比較【三國志14武将能力】|三国志14
『三國志14』に登場する関羽とその子孫たちの能力を比較・分析するコーナー、「関羽と子孫たちの能力比較」です。
このコーナーでは関羽自身と、関羽の子である関平・関興・関索・関銀屏、関興の子(つまり関羽の孫)である関統・関彝(かんい)の能力を比較・分析していきます。
関興の回でも書きましたが、魏が蜀に攻め込んできたときに、龐徳の子の龐会に関羽の血統は滅ぼされたということになっています。
ちなみに筆者が以前住んでいた中国の河南省・鄭州市では、「関羽の家系図」なるものが発見されており、関羽の子孫がいまでも実在していたりします。
どうでしょうね。名字が「関」だととりあえず関羽の子孫を名乗って、自作の家系図を作ったりするのは、昔だとめずらしくないとは思いますけどね。
たとえば筆者の祖父の家系は「楊」ですが、「楊家将(北宋の忠臣である楊一家)」の子孫ということになっています。祖父は「楊家将の子孫の会」みたいなのに参加したことがあるといっていました。
そもそも三国志の時代はいまから1800年ほど前ですから、その子孫を証明するのは難しいとは思います。
中国では孔子の子孫もたくさんいますし、本人が関羽の子孫といっているならそれでいいんじゃないかという気はします。べつに誰も困りませんし、変に水をさすようなことをいうのもどうかなとも思いますしね。
そもそも民間での関羽自体が、「物語での関羽像」ですからね。じっさいは青龍偃月刀も使っていなければ、赤兎馬にも乗っていませんし。
それでは関羽とその子孫たちの能力を見ていきましょう。前回の「蒼き狼と白き牝鹿」の武将能力レビューは以下のリンクから。
能力比較
武力比較
関羽といえば、三国志でトップを争う武力の持ち主。まずは武力を見ていきましょう。
1位:関羽(武力97)
2位:関索(武力88)
3位:関興(武力86)
4位:関平(武力82)
5位:関銀屏(武力72)
6位:関彝(武力62)
7位:関統(武力60)
3人の息子は80台を保っていることから、武神の子の面子は保たれていますね。
息子の中では三男の関索が最強で、つぎに次男の関興、最後に長男の関平という順になっています。
孫の代でも弟の関彝のほうが、兄・関統より強いという、「弟のほうが強い」現象が起こっています。
関銀屏は『三國志11』では武力82でしたが、こうやって並べてみると、本作でも80台にすると3人の息子たちの面目が保てないということにもなりかねませんね。70台でよかったのだと思います。
統率
つぎは軍の指揮能力である統率を見ていきましょう。
1位:関羽(統率96)
2位:関平(統率77)
3位:関興(統率76)
4位:関索(統率73)
5位:関銀屏(統率71)
6位:関統(統率63)
7位:関彝(統率50)
80台はおらず、全員70台ですね。
息子は先ほどと逆で、統率ランキングは長男・次男・三男の順になっています。
孫の代も長男・次男の順で、「兄のほうが統率が高い」現象が起こっています。
知力
武官としてはあまり重視されていない知力を見ていきましょう。
1位:関羽(知力75)
2位:関平(知力68)
3位:関興(知力63)
4位:関統(知力61)
5位:関索(知力54)
6位:関彝(知力44)
7位:関銀屏(知力39)
並び順としては「兄のほうが頭が良い」になっていますね。最下位は関銀屏になりました。
「真・三國無双」シリーズのほうの関銀屏のイメージなのかもしれませんね。向こうでは怪力娘というキャラクターです。
政治
武人には必要性がないかもしれない政治力を見ていきます。
1位:関羽(政治63)
2位:関統(政治62)
3位:関平(政治60)
4位:関興(政治58)
5位:関彝(政治48)
6位:関銀屏(政治48)
7位:関索(政治45)
ここでも「兄のほうが政治力が高い」になっていますね。最下位は関索です。
魅力
人物的な魅力のランキングはいかに。
1位:関羽(魅力94)
2位:関平(魅力76)
3位:関興(魅力74)
4位:関索(魅力72)
4位:関統(魅力72)
6位:関銀屏(魅力70)
7位:関彝(魅力59)
ここでも「兄のほうが魅力がある」の順になっています。
全体的には、関羽はすべてのパラメータで子孫たちを上回っていました。
後期三国志自体、あまり強い将がいませんしね。
つぎに個性を見ていきましょう。
個性の比較
関羽:神将、一騎、英名、求心、柱石
関平:一心、不屈、調練
関興:遠矢、豪傑、一心
関索:森戦、果敢、頑健、猪突
関銀屏:森戦、血路、親蛮
関統:調練
関彝:召募
関統・関彝の個性は、地域担当官としては使えますね。戦闘スキルがいっさい無いあたり、武官としてはどうかと思いますが。
それと関羽の個性をどれか一つでも受け継いでいる子孫が一人もいないという結果も出ました。
戦法の比較
関羽:軍神、突撃、鯨波、足止、挑発、駆逐
関平:忠勇義烈、鯨波、牽制、駆逐
関興:龍驤勇戦、斉射、激励、足止
関索:急襲、大喝、攪乱、強襲
関銀屏:奮戦、激励、牽制
関統:斉射、鼓舞
関彝:連弩
関羽が6つ、3人の息子が4つ、関銀屏が3つ、関統が2つ、関彝が1つですね。
いちおう関平は「忠勇義烈」(ダメージ+士気アップ)、関興は「龍驤勇戦」(ダメージ+「足止」付与)と固有戦法を持っています。このあたりはゲーム的にも特別あつかいされている感はありますね。
対象が限定されていて、使いにくそうですね。
陣形の比較
陣形も見ていきましょう。
関羽:魚鱗、鋒矢、鶴翼、衝車
関平:魚鱗、鋒矢、鶴翼
関興:魚鱗、鋒矢、雁行
関索:鋒矢、長蛇、錐行
関銀屏:魚鱗、鋒矢、長蛇
関統:雁行
関彝:方円
関統は雁行、関彝は方円と、先陣を切って戦う武将ではありませんね。
主義と政策の比較
最後に主義と政策を比較してみましょう。
関羽:王道、三軍強化
関平:王道、鶴翼強化
関興:王道、雁行強化
関索:我道、長蛇強化
関銀屏:王道、魚鱗強化
関統:王道、三令五申
関彝:王道、方円強化
「史記」の兵法家・孫武(孫子)の伝に見られる言葉です。三回命令して、五回申すことから、何度もいいきかせることを「三令五申(さんれいごしん)」といいます。効果は、訓練担当官による士気の上昇量が増加します。
まとめ
「関羽の孫」と考えれば、能力は低いですね。個性も戦法も少ないですし。せめて武力が70台だったら面目を保てたところですが。
息子の3人は武力80台ですし、関平と関興は固有戦法もあるので、関羽の子を名乗ってもいいレベルだとは思います。
龐会は「統率68、武力75、知力47、政治42、魅力52」ですね。個性は「果敢」のみ、戦法は「大喝」「投石」のみです。
関羽の3人の息子は、能力的には優秀だとは思いますけどね。比べる対象が関羽だと、たいしたことがないように見えてしまうかもしれませんが。
機会があればほかの武将でもおなじような企画をしてみたいと思います。【追記】本記事で使ったDLC「編集機能第1弾」の有効活用法と、諸葛亮の一族と子孫の比較記事が出来ました。