『三國志14』武将能力:関索の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その81】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第81回目は、「三国演義」「花関索伝」などに登場する架空の関羽の息子・関索(かんさく)についてお届けします。前回の張苞は以下のリンクから。

人物について

武将評価シリーズ初の架空人物の登場ニャ。

関索の民間伝承での字は維之(いし)とされています。関羽の三男で、関平関興の弟です。【追記】関羽の子や孫については「関羽と子孫たちの能力比較」の記事を参照。

「三国演義」においては、現存する最古のテキストである弘治本(嘉世本)には登場せず、当然正史「三国志」にも名前はあらわれません。

現在一般に流通している「三国演義」の底本となる「毛宗岡本」には登場し、諸葛亮の南蛮平定に参戦しています。

孟獲と一騎討ちをし、わざと負けたふりをして逃げ、孟獲を捕らえる策を成功させていますね。その後も孟獲との戦いで、諸葛亮を支えて戦っています。

しかし南蛮平定が終わったとたんに、関索は物語から姿を消してしまいます。

なんで南蛮平定しか出てこないのニャ?

おそらくは民間伝承を取り入れたからでしょう。

1967年に『花関索伝』が、上海近くの嘉定県の、明代の墓陵から発見されました。見つけたのは宣奎元という農民です。世は文化大革命の時期ですね。

最初は嘉定県博物館に持っていったのですが、博物館は出土品を受け取ったものの、本はいらないといわれて返されてしまいました。

価値があるとは思われなかったのニャ。

宣奎元も当然専門家ではないので価値がわからなかったのですが、捨てるのももったいないと思って、養豚場で保管していました。

それから五年後の1972年、上海書店が古書の買い取りを始めました。宣奎元はそれを知り、書店に持っていきます。これによって世に知られるようになりました。

紅衛兵に焼かれなくてよかったのニャ。

『花関索伝』での関索の生い立ちですが、関羽の夫人である胡氏(胡金定)の子とされています。

桃園の誓いを結んだ劉備関羽張飛ですが、のちの憂いを断つために、関羽と張飛はたがいの家族を殺します。

ニャンと!?

ところが関平が命乞いをし、また胡氏も子を身ごもっていたため、張飛は見逃してやりました。

胡氏は実家にもどり、そのときに生んだのが関索です。ただこのときは、名前はありませんでした。

「吾輩は関羽の息子、名前はまだない」なのニャ。

関索は7歳のころに迷子になり、という員外(富豪)にひろわれて養子となりました。

関索は花岳という人物のもとで兵法と武芸を学びます。終えたのち、索員外は関索の本当の親を教えました。

そして関索は花岳と索員外から名をもらい、「花関索」と名乗ります。

これが名前のもとなのニャ。

関索は関羽のもとへと向かうことになりました。

途中、鮑三娘(ほうさんじょう)という武芸に優れた女性の噂を聞き、鮑家荘へと向かいます。その入り口の石碑には「自分に勝った者を夫にする」と記されていました。

「真・三國無双」シリーズでも出てくる人ニャ。

「真・三國無双6」から登場しますね。「三國志」シリーズでは11から出てきます。

関索は鮑三娘を打ち負かし、結婚することとなります。

さらに蘆塘塞では盗賊・王令公の娘である武芸自慢の王桃・王悦の姉妹とも戦って、彼女たちも妻にしました。

どんどん嫁が増えるニャ。この2人もいずれ「真・三國無双」に出てきそうニャ。

京劇の「龍鳳巾」だと、南蛮平定のさいに孟獲の娘である花鬘(かまん)も打ち負かして妻にしていますね。

関索はそのうち刺されそうニャ。

この時代は一夫多妻は珍しくありませんから大丈夫でしょう、たぶん。

「花関索伝」だと、関索は呂蒙陸遜を討ち取って父のかたきを取ったりと、歴史を完全に無視した展開が繰り広げられます。

むちゃくちゃニャ。

蜀が魏に勝つ「反三国志」みたいなものでしょうね。

劉備が亡くなったのちは、関索も病に倒れて亡くなります。3人の妻たちはそれぞれの故郷へ帰っていったとのことです。

あくまで架空の人物なのニャ。

今回はそんな関索の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:73
武力:88
知力:54
政治:45
魅力:72
主義:我道
政策:長蛇強化(Lv4)(長蛇陣形の効果が上昇)
父親:関羽
親愛武将:
花鬘関銀屏、鮑三娘

武力88ニャ! 張苞よりも高いニャ! 二代目で一番強いニャ。

ただ名品がないので、実質武力は「青龍偃月刀」「蛇矛」のある関興・張苞のほうが上でしょう。

ちなみに1~2のころは武力91ありましたね。シリーズでは70台~90台で推移していますが、80台で落ち着いてきているようです。

関羽の息子の中では最強ニャ。

 

個性について

森戦:森・密林で自ユニットの全能力が上昇。

果敢:自ユニットが「足止」にならない。

頑健:傷病になりにくい。

猪突:命令設定で、敵接近時「無視」、自主退却「許可」が選択不可。

「森戦」は南蛮平定によるものかニャ。

そうですね。「三国演義」での見せ場はそこだけですしね。森・密林での戦いに持ち込むのがいいでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

鋒矢、長蛇、錐行

機動力重視の陣形ニャ。

野戦は「鋒矢」でいいかと思います。地形によっては「長蛇」でもいいかと。

戦法

急襲:ダメージ+「混乱」付与。

大喝:敵の防御ダウン。

攪乱:敵の機動ダウン。

強襲:ダメージ+「混乱」付与。

汎用戦法ばかりニャ。

とくにこれといった戦法はありませんが、「強襲」があるので水戦もいちおう対応できますね。野戦向きの武将です。

 

総評

関索は、関羽の3人の息子の中では一番武力の高い戦闘ユニットです。

ただ名品による補正がないこと、統率が低めであることから、実質的な力は関興のほうが上でしょう。

森・密林で全能力アップの「森戦」や、機動のある陣形と足止を防ぐ「果敢」で敵を翻弄するのがいいかと思います。

架空だけど最強の関羽の息子ニャ。

次回は続けて鮑三娘を予定しています。

嫁が出てきたのニャ。

↓次回出来ました。