『三國志14』武将能力:関羽の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その4】|三国志14

2020年6月17日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kanu

三國志14三国志武将評価シリーズの第4回目は、青龍偃月刀と赤兎馬で戦場を駆けめぐる義の武神・関羽(かんう)についてお届けします。前回の周瑜は以下のリンクから。

人物について

関羽は三国志の中でも知名度が高く、中国南部や筆者の住んでいる台湾では「財神」としてもあがめられています。飲食店にもよく関羽像が置かれていますね。日本でいう招き猫のような存在です。呂布周瑜を知らなくても、関羽を知っている人は多いでしょう。

とくに中国南部の飲食店は、関羽像が置かれている場所が多いです。あと洛陽も関林廟(関羽を祭る廟)があるので、関羽像のある飲食店は多いです。

ちなみに洛陽は、筆者の住んでいた鄭州市から電車で30分ぐらいの距離にあります。関林廟に祀られている関羽は、あくまで「物語上の関羽像」です。人びとの持っているイメージを崩さないような配慮がなされています。

正史ではなくて、『三国演義』や民間伝承として知られている関羽なのニャ。

そうですね。そもそも物語がなかったら、「三国志」に興味を持つ人はあまりいないでしょう。他の中国の時代がほとんど知られていないことが、その証明でもありますし。せいぜい『キングダム』の秦の始皇帝の時代ぐらいかと。

物語の持つ力は強いのニャ。

そうですね。人びとが求めているのは「物語」なのです。

関羽、字は雲長(うんちょう)。もともとは長生という字でした。

子には関平(『三国演義』では養子)関興関索(民間伝承での架空の息子)、関銀屏(民間伝承での架空の娘)がいます。

また孫として、関興の子である関統・関彝(かんい)がいます。【追記】子や孫については以下のリンクを参照してください。

黄巾賊の乱のときに、張飛とともに劉備のもとで挙兵をします。いわゆる劉備3兄弟ですね。「三国演義」では義兄弟の契りを交わした「桃園の誓い」が有名です。

以後、劉備に付き従って、各地の戦場を転々とします。

曹操の捕虜になったときも義を貫き、重い恩賞を与えられても最後には劉備のもとへと戻ります。「三国演義」では曹操から「赤兎馬」という名馬をあたえられましたが、「これがあればすぐに兄者もとへ戻れる」といいました。ちなみに赤兎馬は、呂布が乗っていたことは正史にありますが、関羽が乗っていたことについては記載されていません。

さらにいえば、関羽の使う武器「青龍偃月刀」は創作で、後漢時代にはなかったものです。宋代以降の武器ですね。

青龍偃月刀も赤兎馬もなかったのかニャ。

物語を面白くするためのものですからね。

ただ多くの人から尊敬されていた人物であることは間違いありません。

今回は『三國志14』での、関羽の能力について見ていきます。それと正史「関羽伝」の動画も作ったので、ぜひご覧ください。

関羽伝

 

 

基本ステータスについて

統率:96
武力:97+5(青龍偃月刀)
知力:75
政治:63
魅力:94
主義:王道
政策:三軍強化(Lv3)(戦闘の全政策の効果を発揮)
名品:青龍偃月刀(武力+5)
赤兎馬(退却確実。シナリオ「三顧の礼」以降)
義兄弟:劉備、張飛
親愛武将:関銀屏、周倉、徐晃趙雲張遼、趙累
嫌悪武将:董卓、潘濬、麋芳、傅士仁、呂布

能力値としては武将タイプのパラメータです。政治力は低めですね。

知力に関しては、シリーズを追うごとに低くなっている感じです。1のときは知力83ありました。知力が70台になったのは『三國志9』以降ですね。今後も70台で推移していくものと思われます。

魅力は94ですが、実は1のときは70しかなかったりします。『三國志2』以降から90台になりましたね。

関羽の魅力が70なのはさすがに低すぎニャ。

1はそもそも人物像が固まってない時期でしたから。袁術武力95、魅力95だったりします。

それと政治は低いのですが、都市に配置することでボーナスがあります。つぎの個性で説明します。

 

個性について

神将:自ユニット以外の、周囲の味方ユニットの攻軍・防御が上昇。

一騎:一騎打ちが発生しやすい。一騎打ちで優遇される。

英名:占領範囲拡大に必要な兵士数が減少。

求心:自ユニット以外の、味方ユニットの士気が低下しにくくなる。

柱石:都市に配置すると、全地域の治安が上昇しやすくなる。

「神将」「求心」によって味方ユニットにバフをあたえますので、戦争のときには関羽を混ぜておくと軍全体が強化されます。

ただでさえ強いのに、まわりも強くしてくれるニャ。

また「柱石」を持っているので、占領後など地域の治安が低下している場所に関羽を配置すると、治安上昇にひと役買ってくれます。そのため関羽は府には配置せず、都市に配置しておきたいですね。

「英名」もあるので土地の塗りつぶしにも強いですし、都市占領型のユニットといえます。

 

陣形と戦法について

陣形

魚鱗、鋒矢、鶴翼、衝車

王者の証、「鶴翼」ニャ。

鶴翼は占領範囲も広いですし、バランスよく戦える陣形なのがいいですね。

衝車も使えますが、他に衝車持ちがいたらそちらに任せてしまったほうがいいでしょう。

戦法

軍神:ダメージ+味方の士気アップ。

突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。

鯨波:味方の破城アップ+敵の行軍ダウン。対拠点可。

足止:敵の足止め。

挑発:敵に挑発を付与。対拠点可。

駆逐:ダメージ。

「軍神」はかなり強いですね。敵の弱い部隊ならあっという間に消し飛びます。ただ拠点に対しては使えないので、都市攻めなどには「鯨波」もセットにしておくといいでしょう。

「鯨波」ってなんて読むニャ?

「げいは」ですね。鬨(とき)の声のことです。

 

総評

関羽は都市攻撃や占領など、攻めに適したユニットです。

また「神将」「求心」を持っているので、まわりの味方ユニットも強化してくれます。

内政においては「柱石」の効果により、地域全体の治安を引き上げることができます。都市を占領したら、そこを関羽にまかせて治安を上げておきましょう。

呂布は単体として強いユニットですが、関羽は全体を強化するという能力も持っています。そこが呂布との違いですね。総合力としては関羽のほうが上でしょう。

さすがは軍神ニャ。

次回は夏侯惇を予定しています。

↓次回出来ました。