『三國志14』武将能力:李傕の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その90】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第90回目は、董卓亡きあとの長安を牛耳った李傕(りかく)についてお届けします。前回の王允は以下のリンクから。

人物について

李傕、字は稚然(ちぜん)。涼州・北地郡の人です。

妖術やまじないの類を好む人物で、つねに道士や巫女が周辺にいたといいます。相方の郭汜(かくし)は幼馴染ですね。

董卓が都を牛耳っていたとき、娘婿の牛輔(ぎゅうほ)を陝県に駐屯させていました。牛輔は、部下の李傕・郭汜・張済を派遣し、陳留・潁川の諸県を攻略させます。

しかし董卓が呂布に殺されたのち、牛輔も部下に裏切られて殺されてしまいました。

行き場所を失った李傕らは、呂布を恐れて故郷の涼州へ戻ろうとします。

ところが長安では「呂布らが涼州人を処刑している」という噂が流れ、もはやどうにもならないと追い詰められます。

ここで策を出したのが賈詡です。

歴史の陰に賈詡ありニャ。

賈詡は李傕らに、「撤退するよりも、長安に攻め込んだほうがいい。うまくいけば天下に号令をかけられる」と提案します。

李傕らは覚悟を決め、兵を集めながら長安をめざします。到着するころには、兵は10万以上に膨れ上がっていました。

けっこう集まったのニャ。

殺されるかもしれないので、必死だったのでしょう。

李傕らは長安城を包囲しました。10日あまりで陥落させ、呂布を敗走させます。

それから王允を処刑し、董卓誅殺に関係した者たちもすべて殺しました。

ここは前回にもあった話ニャ。

李傕らは献帝を擁して、朝廷の実権を握ります。

侍中の馬宇(ばう)は、馬超の父である馬騰と謀って長安を内と外から攻撃しようとします。

しかし馬騰が長安に到着する前に、計画が露見してしまいました。馬宇は殺され、馬騰も敗走して涼州へと逃げ帰ります。

李傕らは暴政を続け、長安周辺に兵を放って略奪を働きました。民は飢餓で苦しみ、二年間は人が人を食らうというありさまだったといいます。

李傕と郭汜は、なんか「北斗の拳」に出てくるザコキャラのイメージが強いニャ。「ヒャッハー」とかいってそうニャ。こいつらだけ雰囲気が世紀末ニャ。イラストからしてそれっぽいニャ。

じっさい李傕らの軍は「殺せ、奪え」でしたしね。部下もろくに管理できていなかったので、治安はひどかったといいます。

しかし「悪が栄えたためしはない」というのは、その内部矛盾が大きな原因となっています。

やがて李傕と郭汜は仲たがいをはじめます。

なにがあったのニャ?

李傕は郭汜をよく酒宴に招待していました。郭汜の妻は、李傕が郭汜に妾をあたえるのを恐れ、二人を離反させようと考えます。

妻は郭汜に、「両雄並び立たずといいます。食べ物には気を付けるべきです」といい、解毒剤を渡します。

郭汜はまたもや李傕の酒宴に呼ばれましたが、毒を盛られているのではないかと疑いはじめました。以来、二人の仲は次第に悪くなっていったといいます。

ヤンキーが仲間思いというのは漫画の世界だけニャ。やつらが重視しているのは自分の利益ニャ。状況次第ですぐに手のひらを返すニャ。

李傕らはヤンキーではありませんが、なんにせよ、二頭政治がうまくいくはずもありません。

郭汜は献帝を自分の陣営に招き入れようと画策しました。しかしこれが漏れてしまい、李傕と献帝の奪い合いを始めてしまいます。

さらに李傕の部下である楊奉宋果が反乱を起こします。これによって李傕の軍は衰えを見せていきました。

楊奉は徐晃の上司ニャ。徐晃の回で出てきたニャ。

張済は李傕と郭汜を仲裁し、いったんは和解したものの、郭汜はまたもや献帝を奪おうとします。

献帝は楊奉の陣営に逃げ込みました。楊奉は李傕らと戦うことになりましたが、のちに和睦。これによって献帝を洛陽へと移すことができました。

こののち曹操の介入があり、献帝は曹操によって許昌へと移されます。徐晃は降伏して曹操に仕え、楊奉は敗走して袁術のもとへと逃げ延びました。

天子を手に入れた曹操は、ここから飛躍するニャ。

一方の李傕らですが、献帝がいなくなり、楊奉の反乱を招いたことで、その権力は衰退していきます。

うしろ盾がなくなったニャ。

やがて謁者僕射の裴茂らが、李傕の討伐に向かいます。李傕の命運はここで尽き、三族もろとも皆殺しにされてしまいました。

あっけない最期ニャ。

郭汜も部下の伍習(五習に殺され、飢えに苦しんだ張済は南陽で略奪をおこなったところ、穣の住民に殺されてしまいました。

全員ろくな死に方してないニャ。

張済亡きあとの軍は、甥の張繍が統括しました。

賈詡も張繍のもとへ行ったニャ。

今回はそんな李傕の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:69
武力:72
知力:23
政治:1
魅力:16
主義:我道
政策:火計研究(Lv3)(火計の効果が上昇、Lvで火罠解放(5:火船、10:猛火罠))
親愛武将:
郭汜

まさかの政治1ニャ。

基本略奪ですからね。本作の政治ワースト1位の武将です。

ちなみに政治は『三國志8』までは20以上ありましたが、『三國志9』で3、『三國志10』で2、『三國志11』で1と、なぜか段階的に減らされていっています。

なんのカウントダウンニャ。

それと統率・武力は70前後なので、そこそこ戦えなくもありません。

呂布を敗走させているから、もうちょっと高くてもいい気もするニャ。

1のころは武力46で、そこから上がっていった形ですね。そのころから考えると、むしろ武力の評価は上がっています。

 

個性について

徴税:地域担当官に任命すると金が上昇しやすい。

粉砕:障害物を攻撃したさい、耐久を大きく減らす。

悪名:自ユニットの占領領域拡大に必要な兵数が増加。

浪費:自ユニットの兵糧消費が増加。

短慮:自ユニット、太守として所在する拠点が状態異常にかかったときに、その期間を延長。

バッド個性が3つもあるニャ。

兵糧消費が増える「浪費」は、兵糧の少ない序盤ではきつい個性ですね。「短慮」も地味に厳しいです。

武将不足以外のときは、あまり出陣させたくはないですね。

 

陣形と戦法

陣形

鋒矢、衝車

なにげに兵器持ちニャ。

状況に応じて使ってもいいかと。しかし兵糧消費の多いユニットをわざわざ出す必要性もあまりありませんけどね。

戦法

突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。

火矢:発火。対拠点可。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

汎用戦法ニャ。

とくにこれといったものもありませんね。

 

総評

李傕は知力・政治・魅力と低く、「徴税」の個性はあるものの、内政方面では使いにくさがあります。

また出陣させるにしても、兵糧消費が多くなる「浪費」の個性があります。

適当な都市に配置して、守備をしてもらうのがいいかもしれませんが、「短慮」もあるので異常状態になると期間が長くなって面倒ですね。奥の方の都市にでも配置しておくといいでしょう。

使いづらい武将ニャ。

シナリオ「群雄割拠」では君主として使用することができます。

とくに使いたいとは思わないニャ。

次回は相方の郭汜を予定しています。

↓次回出来ました。