『三國志14』武将能力:賈詡の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その32】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第32回目は、魏を代表する謀略の知将・賈詡(かく)についてお届けします。前回の太史慈は以下のリンクから。
人物について
賈詡、字は文和(ぶんか)。武威郡・姑臧県の人です。
若いころは評価されていませんでした。ただ漢陽に住む閻忠という者は、賈詡を「張良・陳平のような奇略がある」と評価していました。
賈詡は孝廉に選ばれ郎になりましたが、病気になったので辞めました。
しかし西方への帰路において、氐族の反逆者たちに遭遇し、数十人の同行者ともども捕らえられてしまいます。
そこで賈詡は反逆者たちにいいました。
「わたしは段公の外孫だ。わたしを殺すのであれば、同行者たちとべつに埋葬するがいい。家の者が十分に礼をして引き取ってくれるだろう」
太尉の段熲のことです。当時、国境の指揮官を務めていたことから、西方一帯にその名が響き渡っていました。
ようするに、反逆者たちを脅すために嘘をついたのですね。
反逆者たちは賈詡が段熲の親族だと知ると、盟約を結んで解放してやりました。しかし同行者は全員殺されてしまいました。
董卓が都入りすると、賈詡は董卓のもとで出世していきます。
董卓が殺されたのち、部下の李傕らが撤退しようとしたときに、賈詡はこう進言します。
「いまは撤退するよりも、長安に攻め込んだほうがいいでしょう。うまくいけば天下に号令をかけることができます。撤退はそれが失敗してからでも遅くはありません」
こうして李傕らは長安を攻撃します。呂布を撤退させて王允を殺し、権力を手に入れることに成功しました。
献帝が長安を脱出して洛陽に逃れると、賈詡は李傕のもとを去りました。そして同郡の段煨のもとに身を寄せました。
しかし段煨は賈詡に実権を奪われることを恐れていたため、いずれ身に危険があると思い、南陽の張繍の誘いに応じてそのもとへ向かいました。
こうして賈詡は、張繍の参謀となります。
曹操が攻め込んできたさいには、張繍は降伏しました。しかし曹操は族父の張済の妻を妾にし、張繍を暗殺しようとしたことから反乱を起こしました。このとき賈詡の策によって曹操軍は敗れ、典韋や曹昂、曹安民が討ち取られています。
やがて曹操が袁紹と官渡で対立すると、袁紹は張繍を味方にしようとしました。
しかし賈詡は「曹操に従うべき」といい、張繍とともに曹操に帰順します。曹操は大喜びして迎え入れ、賈詡の助言によって烏巣を襲撃。官渡の戦いに勝利しました。
また馬超・韓遂の連合軍と戦ったときには、賈詡は離間の計によって二人の仲を引き裂き、いくさを勝利に導いています。
曹丕の代には、賈詡は三公の一つである太尉に就任します。魏の重臣となり、77歳まで生きました。
今回はそんな賈詡の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:86
武力:48
知力:97
政治:85
魅力:57
主義:割拠
政策:上兵伐謀(Lv2)(謀略の全政策の効果を発揮)
親愛武将:張繍
龐統とおなじで、本作のランキング3位に入りますね。魏の陣営では郭嘉に次ぐ高さです。シリーズが進むにつれて評価が上がっています。1のころは知力94でした。史実でも曹操に勝っていますし、袁紹や馬超を退けたときにも献策していますしね。
武力や統率もシリーズが進むにつれて高くなっていますね。武力は、1のころは19しかありませんでした。
全体的にバランスの良い武将といえます。
個性について
詭計:特定範囲内の敵ユニットの攻城が低下(艦船、兵器以外)。
沈着:自ユニット、太守として所属する拠点が「挑発」にならない。
封殺:特定範囲内の敵ユニットが「足止」になったばあい、その期間を延長。
言毒:特定範囲内の敵ユニットが「挑発」になったばあい、その期間を延長。
策士:計略で優遇。
「詭計」「沈着」「封殺」など、守りに向いた個性がそろっています。
また「策士」もあるので、計略で使っていきたいところです。
陣形と戦法
魚鱗、雁行、方円、井闌
「井闌」持ちなので、都市攻めのときには同行させたいところです。
虚誘掩殺:「混乱」+「足止」付与。
火矢:発火。対拠点可。
挑発:「挑発」付与。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
井闌:ダメージ。対拠点可。
「混乱」と「足止」を付与させる「虚誘掩殺」は、その時間を延長する「封殺」「言毒」での相乗効果があります。ただしこれを決めたあとで、ダメージをあたえに行く武将がまわりにいないとあまり意味はないでしょう。
攻め手のばあいは、下手に野戦で戦わせるよりは、仲間に守ってもらいつつ「井闌」で都市攻めをおこなうほうがいいかと思います。
総評
賈詡は内政・計略向きの武将です。「策士」による優遇もあります。
また統率も86と高めなので、戦闘にも参加させてもいいでしょう。
「虚誘掩殺」は「封殺」「言毒」によって期間延長できますし、「詭計」によって敵の攻城を下げることもできます。
都市攻めのときは「井闌」で、味方とともに進みましょう。
さまざまな場面に対応できる、使いやすい武将といえます。
次回は姜維を予定しています。
↓次回できました。