『三國志14』武将能力:典韋の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その43】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第43回目は、曹操を守って命を落とした魏の猛将・典韋(てんい)についてお届けします。前回の許褚は以下のリンクから。
人物について
典韋は陳留郡・己吾県の人です。
許褚同様、人並み外れた怪力を持っていました。
正史で直接対決はありませんが、「三国演義」では許褚と互角の戦いを演じていました。
義理堅い男で、襄邑の劉氏のために、仇敵であった富春の長・李永への復讐をしてやりました。訪問者をよそおって李永に近づき、彼とその妻を殺したのです。
そののちゆっくりと去っていったのですが、数百人もいた追跡者は、典韋を恐れて誰も近づこうとしませんでした。
張邈が義兵を挙げると、典韋はこれに加わります。司馬の張寵の配下となったのですが、その旗は重くて誰も立てることができませんでした。
ところが典韋は、片手でその旗を立ててしまったのです。
典韋はのちに夏侯惇の配下となり、多くの戦場で戦功を挙げます。
呂布軍との戦いにおいては雨のように矢が降り注ぐなか、十本ほどの戟を持ち、そばの者に「敵が五歩まで近づいてきたら伝えよ」と命じました。
敵がやってくると、そばの者は典韋に伝えます。典韋は大声をあげて立ち上がりました。その戟に当たった敵は、一撃で倒れてしまいました。これに怖れをなし、敵は引きあげていきました。
曹操は典韋の活躍を知ると、親衛兵数百人をあたえ、自分の身のまわりの警護を任せます。
典韋の忠義は厚く、つねに一日じゅう曹操のそばで侍立し、夜はその天幕のそばで寝泊まりしました。自分の寝所にもどることはまれだったといいます。
「三国演義」では、曹操は典韋を「悪来のようだ」と褒めました。悪来は商(殷)の紂王に仕えた人物で、怪力の持ち主だったといいます。「封神演義」でも登場しますが、小悪党みたいになっていますね。
典韋は飲み食いを好み、その量は人の倍でした。曹操から食事を賜るたびに、あまりの食いっぷりに給仕が間に合わず、数人に増やしてやっと追いついたというありさま。曹操はこれを見て「見事!」と感心しました。
曹操が荊州に攻め寄せ、宛まで来たときに、張繍が迎え出て降伏しました。
曹操は大喜びし、宴会を開いて張繍をもてなします。みずから酒をついでまわりましたが、そばにいる典韋がつねに目を光らせていたため、張繍らはおそれて顔をあげることができませんでした。
やがて張繍が反乱を起こし、曹操の陣営を襲撃します。
典韋は曹操を逃がすため、陣営の門で戦いました。部下は数十人いましたが、多勢に無勢。一人で十人を相手するという状況で、やがて典韋しかいなくなりました。
典韋もすでに満身創痍の状態です。
敵は数を頼りに典韋に組み付いてきましたが、典韋は二人を両脇に挟み、それを打ち殺します。これを見たほかの敵兵は、おそれて典韋に近づかなくなりました。
典韋は敵兵に突進し、数人を殺しました。しかしケガがひどく、傷口が開き、大声をあげながら命を失いました。
逃げのびることのできた曹操は、典韋の死を知ると深く悲しみました。子の典満を司馬にとりたて、身近に置いたといいます。
今回はそんな典韋の能力について見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:57
武力:95+2(双鉄戟、短戟)
知力:35
政治:29
魅力:58
主義:覇道
政策:方円強化(Lv5)(方円陣形の効果が上昇)
名品:双鉄戟、短戟(ともに武力+2)
親愛武将:夏侯惇、許褚、曹昂、曹操
許褚は武力96ですから、本作としては許褚のほうがわずかに強いことになりますね。
ただ名品で「双鉄戟」「短戟」を持っています。武力が+2されて97になり、許褚の武力を超えますね。シリーズでは『三國志5』のころが最高値で、武力98ありました。
統率の低さも許褚と理由がおなじで、ボディガード的な役割だったからでしょう。
政策も許褚とおなじ方円強化になっています。
個性について
猛者:敵武将を負傷、戦死させやすい。
豪傑:一騎討ちが発生しやすい。
殿軍:自ユニットの防御が上昇。
護衛:自身を除く特定範囲内の味方武将が負傷、戦死しない。
酒乱:兵站切れしたさい、自ユニットの全能力が低下。
「豪傑」は「一騎」と違い、一騎討ちでの優遇はありません。ただ武力が高いので、一騎討ちにもちこみたいところです。
それと典韋は大酒飲みだったので、「酒乱」の個性があります。兵站切れには注意しておきましょう。
陣形と戦法
魚鱗、方円
許褚とおなじく、野戦は「魚鱗」でいいかと思います。「方円」にするとアップデート1.0.3の修正によって、一騎討ちに巻き込まれなくなってしまいます。
仁王立ち:ダメージ+「足止」付与。
鉄壁:味方の防御アップ。
大喝:敵の防御ダウン。
攪乱:敵の機動ダウン。
ダメージをあたえつつ足止めをする「仁王立ち」は、典韋らしい戦法といえます。「攪乱」もあり、敵の侵攻を止めることができます。
「鉄壁」「大喝」は許褚と共通していますね。
総評
典韋は許褚とおなじく、防御向きの戦闘ユニットです。
「仁王立ち」「攪乱」で敵の侵攻を遅らせることができるでしょう。
統率は高くないので、「豪傑」で一騎討ちに持ち込みたいところです。
また「酒乱」があるので、兵站切りされないように注意が必要です。
脳筋武将がしばらく続いていたので、次回は蜀の軍師・法正をお届けします。
↓次回出来ました。