『三國志14』武将能力:黄祖の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その71】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kouso

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第71回目は、孫呉3代の宿敵である江夏の太守・黄祖(こうそ)についてお届けします。前回の丁奉は以下のリンクから。

人物について

本シリーズで黄祖はけっこう名前が出てきてるニャ。

孫堅孫策孫権と、孫呉三代に渡って因縁のある人物ですからね。

ただそのわりに、黄祖自身のことについてはあまり知られていません。字もどのような出身なのかも不明です。

劉表の配下の武将とされており、江夏の太守を務めていました。子には黄射がいます。

黄射は徐盛の回で出てきたニャ。徐盛に撃退された武将ニャ。

黄祖が歴史の表舞台に出てくるのは、孫堅と劉表のあいだでおこなわれたいくさ「襄陽の戦い」です。

董卓連合が瓦解したのち、袁紹袁術の対立が表面化しました。

袁紹は劉表と手を組んだため、袁術は配下であった孫堅に劉表討伐を命じます。このときの攻撃目標となったのが、劉表のいる荊州・南郡の襄陽城です。

劉表は孫堅来襲を知ると、樊城に黄祖を派遣しました。樊城は襄陽城の、漢水を挟んだ北側に位置します。

樊城は曹仁関羽に包囲されたときの城でもあるニャ。

黄祖は樊城で孫堅を食い止める予定でしたが、あっさり敗北。漢水を渡って襄陽城に逃げ込みます。

普通に戦ったら孫堅のほうが強いのニャ。

孫堅も漢水を渡り、襄陽城を包囲しました。

劉表は黄祖に、「城を抜け、兵士を徴用してもどってくるよう」命じます。

黄祖はいわれたとおりに兵を集めてきましたが、もどってきたところを孫堅が待ち伏せていました。

行動が読まれていたニャ。

孫堅に討ち破られた黄祖は、峴山に逃げ込みます。それを追ってきた孫堅を、隠れていた黄祖の部下が矢で射たところ、見事に命中。

こうして孫堅は命を落としたのです。

運がなかったのニャ。ただ大将が率先して山に入っていくのもどうかと思うニャ。

子の孫策も似たようなところがありますね。

孫策の代になっても、黄祖との戦いは続きます。毎年のように、定期的に黄祖への攻撃がおこなわれました。

もはや恒例行事みたいなものなのかニャ。

黄祖はいくさで負けることはあっても、うまく逃げのびて討ち取られることはありませんでした。

やがて孫策がひとりで外出したとき、恨みを持つ者たちに矢を射られて死去します。

なんでこいつら親子は単独行動が好きなのニャ。大将の自覚がないニャ。部下にとっては迷惑すぎるニャ。

孫家の血なんでしょうかね。とにかくこうして孫策の代でも、黄祖を討つことはかないませんでした。

よくよく考えると孫呉側が勝手に自爆してるニャ。

父・孫堅のかたき討ちが果たせたのは、孫権の代になってからです。

やっとまともな君主が出てきたニャ。

黄祖の配下に甘寧がいたことは、甘寧の回でも述べました。甘寧は黄祖のもとに3年いたのですが、ずっと冷遇され続けていたのです。しかも黄祖は甘寧の食客を引き抜き、自分の手下にしていました。

あつかいがひどいニャ。

孫権が攻めてくると、黄祖は甘寧を出陣させました。甘寧はここで凌操を射殺すという大功を果たしましたが、それでも待遇は変わりませんでした。

都督の蘇飛は「甘寧を重用するよう」何度も訴えましたが、黄祖は耳を貸しません。

そこで蘇飛は甘寧を邾県の県長に推挙し、黄祖のもとを離れさせたのです。「邾県で好きな主君に仕え、大志を成し遂げるよう」甘寧にいいました。こうして甘寧は孫権に仕えることになったのです。

蘇飛はいい人ニャ。

孫権がふたたび黄祖を攻めたとき、その先鋒を務めたのは凌操の子・凌統でした。凌統は呂蒙と協力して江夏城を攻め落とします。

敗れた黄祖は逃走しましたが、孫権の騎兵であった馮則に討ち取られてしまいました。「三国演義」では甘寧が黄祖を討ち取っていますね。

運はいつまでも続かなかったニャ。しかし三代かかってやっと討ち取れたというのは、黄祖もけっこうすごい武将ニャ。

今回はそんな黄祖の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:76
武力:67
知力:55
政治:45
魅力:32
主義:我道
政策:墨守研究(Lv3)(都市があたえる反撃ダメージが増加)
親愛武将:劉表
嫌悪武将:甘寧

孫呉3代と渡りあったわりには、ステータスは思ったより高くないニャ。

むしろこのステータスで防げていたのがすごい気もします。「運」というステータスがあればかなり高いんじゃないかと。

それとステータス自体はシリーズ通してこんな感じです。武力は『三國志7』~『三國志8』の72が最高でしたしね。

凡将といった感じニャ。

 

個性について

堅牢:所属都市に所在していると、都市が攻められたさい、反撃ダメージが増加。

功名:命令設定で、追撃「不可」、事後命令「退却」が選択不可。

強欲:自身の俸禄が増加。

堅牢」以外はバッド個性ニャ。

都市の守りに特化した形ですね。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、方円、投石

なにげに兵器持ちニャ。

投石」があるので、都市攻めのサポートさせてもいいかもしれませんね。

戦法

連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

牽制:敵の攻城+破城ダウン。

駆逐:ダメージ。

強襲:ダメージ+「混乱」付与。

水軍戦法が2つもあるニャ。

荊州武将だけあって、水上戦もできますね。

連弩」「牽制」など、こちらも守備用戦法です。守り向きの武将でしょう。

 

総評

黄祖は孫呉3代を相手していたわりに、ステータス的にはごく一般の戦闘ユニットです。

駆逐」「強襲」があるので水上戦もこなせないことはありません。

都市の反撃ダメージをアップさせる「堅牢」や、「足止」付与の「連弩」、敵の攻城・破城をダウンさせる「牽制」があるので守りに使っていくのがいいでしょう。

基本的には一般武将とおなじようなあつかいになるニャ。

次回は黄祖の主君である劉表を予定しています。

↓次回出来ました。