『三國志14』武将能力:曹仁の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その61】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第61回目は、曹操のいとこで魏の要である武将・曹仁(そうじん)についてお届けします。前回の満寵は以下のリンクから。
人物について
曹仁、字は子孝(しこう)。沛国・譙県の人です。弟に曹純がいます。
武勇に優れ、若いころから弓や馬術・狩りを好んでいました。
群雄割拠の時代になると若者たちを千人余りを集め、淮水・泗水で暴れまわりました。
その後、曹操の配下に加わり、袁術討伐で功績を挙げます。徐州侵攻のときは、騎馬隊を率いて軍の先鋒となり、陶謙軍をさんざんに討ち破りました。
また呂布の討伐にも参戦し、別動隊として句陽を攻め落としています。
曹操が賈詡の計略によって張繍に敗れたとき、曹仁は士気を失った将兵たちを励まし、獅子奮迅の活躍をします。曹操は曹仁の勇気に感嘆し、のちに張繍を討ち破りました。
また「官渡の戦い」では、袁紹の配下だった劉備の軍を敗走させています。劉備が袁紹についてからまだ日が浅く、軍を上手く動かせないことを見破っていたのです。
河北平定後、壺関を包囲したとき、曹操は「城を落とした後、全員を生き埋めにせよ」と命令を出しました。
しかし城は何カ月経っても落ちません。
曹仁は曹操にいいました。
「城を包囲したときは、かならず逃げ道を用意してやるものです。しかし『生き埋めにせよ』などとの命令を出せば、彼らはみずから守りについて必死に戦うでしょう」
曹操はこれを聞き、曹仁に従ったところ、敵を降伏させることができました。
荊州平定においては、曹仁は江陵を守って周瑜の大軍と戦いました。
数千人の敵の先鋒隊が到着したとき、曹仁は牛金にこれを迎え撃たせます。
しかし牛金の兵は三百人と少なく、敵に包囲されてしまいました。
曹仁は城壁の上からこれを見て、急いで牛金を助けに向かおうとしました。まわりの者たちは「多勢に無勢です! おやめください!」と必死で引き止めます。
曹仁はかまわずに鎧を身につけ、直属の数十騎を率いて出陣しました。
敵はまさかあの兵数で突っ込んでくるとは思っていなかったのですが、曹仁は突っ込んできました。
曹仁は敵の包囲を突破して牛金を救出します。まだ脱出していない兵士たちがいるのを見ると、引き返してふたたび突入。牛金の兵士たちをも救い出したのです。
この活躍によって全軍の兵士たちは曹仁の勇気に感嘆し、曹操はますます曹仁を重用することになります。
馬超が攻めてきたときも、曹仁は潼関の守備を任されて敵の侵攻を防ぎます。
荊州で関羽が樊城を包囲したときは、満寵の意見によって城にとどまり、徐晃の援軍が来たことで守り抜けたのは前回述べたとおりです。
曹丕の代では大将軍となりました。ついで大司馬まで昇進し、56歳で亡くなったといいます。
今回はそんな曹仁の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率・武力は90前後あるので、第一線で活躍できる武将です。ちなみに1のころは武力56しかありませんでした。
『三國志2』以降からはほぼ80台になっていますね。
知力は「三国演義」基準のような気がしますね。「三国演義」だと短気な性格ですし、荊州で徐庶と戦って「八門金鎖の陣」を破られ、策によって大敗していますからね。
個性について
剛将:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの防御が上昇(艦船、兵器以外)。
不屈:兵站切れしたさい、自ユニットの士気が低下しにくい。
堅牢:所属都市に所在していると、都市が攻められたさい、反撃ダメージが上昇。
潜在:獲得経験が上昇。
直情:敵勢力の罠から受ける被害が増加。
満寵と似たような個性ですが、「剛将」は満寵の「堅守」と違って、まわりの味方の防御を上げるものです。「堅牢」持ちなのは満寵とおなじですね。
「直情」があるので罠には注意しましょう。
陣形と戦法
魚鱗、鋒矢、方円、鶴翼
大軍を操る曹仁なので、「鶴翼」がいいのではないかと思います(キャラクター的にも)。
八門金鎖:味方の防御アップ。対拠点可。
奮戦:ダメージ。
激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。
大喝:敵の防御ダウン。
足止:「足止」付与。
防御アップのはかれる戦法ですね。ダメージ技の「奮戦」以外は支援系の戦法になっています。
総評
曹仁は魏の要となる猛将です。
エース級とまではいきませんが、統率・武力ともに高く、「剛将」「激励」で味方をサポートしつつ戦っていける武将といえるでしょう。
また「八門金鎖」「堅牢」もあるので、防衛戦においても力を発揮していけます。
ただ「直情」があるので、罠には注意しておきましょう。
次回は韓当を予定しています。
↓次回出来ました。