『三國志14』武将能力:麋竺の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その140】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第140回目は、私財を投げ打って劉備を支えた麋竺(びじく)についてお届けします。前回の孫乾は以下のリンクから。

 

人物について

麋竺、字は子仲(しちゅう)。東海郡・朐(く)県の人です。弟に麋芳がいます。

先祖代々の資産家で、広大な農地を所有していました。小作農を1万人かかえ、資産は莫大だったといいます。

富豪だったのニャ。嫌なやつだったのニャ。

べつに富豪だからといって、嫌なやつとはかぎりません。

麋竺はおだやかで、誠実な人物でした。

『捜神記』にはこんな話があります。

麋竺は洛陽からの帰路、家から数十里ほどの場所で、道のそばに婦人がいるのを見つけました。

婦人が「車に乗せてほしい」と頼んだので、麋竺はそのとおりにしてやりました。

数里ほど進むと、婦人は礼を言って車を降りました。それから麋竺にいいました。

「わたしは天からの使者です。東海の麋竺の家を焼きに行く予定でした」

とんでもないことを、さらっと言い出したニャ。

「しかし親切に車に乗せてくれたので、そのことをお伝えしたのです」

麋竺は「焼くのをやめてもらえないでしょうか」というと、婦人は、

「焼くことは決定事項です。あなたは先に馬を走らせ、家にもどってください。わたしはゆっくり向かいます。お昼に火事が起こるはずです」

と伝えました。

麋竺は急いで家に戻り、家財をすべて持ち出しました。婦人のいったとおり、正午に火災が起こりましたが、財産を失うことはありませんでした。

家は失ってるニャ。

なんにしろ、麋竺が善良だったので、それぐらいで済んだのです。

のちに、徐州の牧である陶謙が、麋竺を召し出して別駕従事に任じました。

陶謙の死後は、その遺言に従って小沛から劉備を迎え入れます。以降、劉備に付き従うことになりました。

劉備が袁術と戦うことになったとき、呂布はその隙を突いて徐州を乗っ取りました。下邳の城を奪い、劉備の妻子を人質にとったのです。

行き場を失った劉備は、広陵郡の海西に軍を移動させました。

そのときに麋竺は、自分の妹(麋氏)を夫人として劉備に差し出し、さらに奴僕を2千人と金銀を提供して軍を支えました。

困窮していた劉備軍は、これによって救われたのです。

まさに劉備の恩人ニャ。麋竺がいなかったら「三国志」もなかったニャ。

劉備が曹操のもとに身を寄せたとき、泰山郡の治安が乱れていました。曹操はそれを分割して嬴郡を立て、その太守に麋竺を、弟の麋芳を彭城の相に任じています。

曹操からも信用されてるのニャ。しかもけっこういい地位をもらってるニャ。

しかし劉備が曹操のもとを離れると、麋竺もそれに付き従いました。

曹操のもとに残ったほうがよかった気もするニャ。

地位やお金の問題よりも、合う・合わないがありますしね。

劉備が袁紹劉表のもとへ身を寄せるときには、麋竺はその使者として先に話を付けに行っています。孫乾とおなじように、外交官的な役割も果たしていましたね。

劉備が蜀取りを成し遂げたのちには、麋竺は「安漢将軍」に任じられました。これは諸葛亮が任じられた「軍師将軍」より上位です。

麋竺は清廉な人物でしたが、人を統率することは苦手でした。そのため、一度も軍を指揮したことはありませんでした。

それにもかかわらず、麋竺に匹敵するほどの恩賞や待遇を受けた者はいなかったといいます。

劉備が苦しいときに、私財を投げ打って助けてくれたのニャ。むしろ当然だと思うニャ。

弟の麋芳は、南郡の太守となりました。しかし呉に降伏したことで関羽が敗れてしまったことから、麋竺の立場は危うくなりました。

麋竺はみずからを縛って処罰を乞うと、劉備は「弟の罪に連座する必要はない」といい、待遇もいっさい変わりませんでした。

劉備から深く信用されているのニャ。

しかし麋竺は弟の件により、恥と怒りで病にかかり、一年ほどで亡くなってしまいました。

まじめすぎるニャ! 本当に誠実な人だったのニャ。

ちなみに麋竺は軍を指揮したことはありませんが、本人も子も孫も皆、弓と馬術が得意だったといいます。

じつは武術に優れていたのニャ。

今回はそんな麋竺の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:33
武力:29
知力:77
政治:83
魅力:84
主義:礼教
政策:歳出改善(Lv4)(地域、訓練、募兵担当官の費用が減少)
親愛武将:
簡雍、孫乾、劉備

孫乾とおなじようなステータスニャ。

全体的には孫乾のほうが上回っていますね。

武に優れていたわりには、武力は孫乾よりも低いニャ。

実践経験はありませんし、そのあたりは文官パラメータに準拠しているといったところでしょう。ちなみにシリーズ初期のころからに似たようなパラメータです。

 

個性について

調達:輸送部隊を率いたさい、輸送できる量が増加。

動員:官職に加えて、指揮兵士が1000増加。

富豪:所属都市に所在していると、収入時に決まった額の金を追加獲得。

消火:自ユニットの移動先の土地の火を消す。

富豪」は絶対あると思ったニャ。「消火」はさっきの、家を燃やされた話からなのニャ。

おそらくそうですね。じっさいは家財が助かっただけで、家は燃やされてしまってますけどね。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、鶴翼

雁行」は弓が得意なことからなのニャ。

そうでしょうね。野戦用の陣形しかないので、戦闘に出しづらいですね。

戦法

治療:負傷兵回復。対拠点可。

鎮静:状態異常解消。

僧侶系の戦法ニャ。

積極的に戦いに行くような武将ではないですね。

 

総評

麋竺は孫乾と同様のステータスを持った、文官タイプの武将です。

個性に関しては、戦場に出しづらいことから動員」「消火」を活かすのは難しそうです。「調達」で輸送のサポートをするのがいいでしょう。

孫乾に比べると使い勝手がいいとはいえませんが、政治・魅力は高いので、内政に活かしていきたいところです。

地道に国力増強の手助けをするニャ。

次回は弟の麋芳を予定しています。【追記】次回出来ました。