『三國志14』武将能力:卞氏の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その179】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第179回目は、曹丕・曹植らの母である卞氏(べんし)についてお届けします。前回の杜氏は以下のリンクから。
人物について
卞氏は琅邪郡・開陽県の人で、曹丕・曹彰・曹植・曹熊らの母です。
もともとは歌妓でしたが、20歳のころ、譙にいた曹操の側室となりました。
戦乱のなか、袁術が「曹操が死んだ」との知らせをもたらすと、洛陽へ来た曹操の側仕えの者たちは皆、国へ帰ろうとしました。
卞氏はこれをひきとめ、
「まだ吉凶はわかりません。もし生きていたのであれば、後日合わせる顔がありません。もし亡くなっていたとしても、ともに死ぬことになんの問題がありましょう」
といいました。こうして皆は卞氏に従ったのです。
曹操はのちにこのことを知り、卞氏を寵愛するようになりました。
曹操には丁氏という正室がいたのですが、二人のあいだに子がいませんでした。このことで、丁氏は曹昂を可愛がっていました。
しかし曹昂が亡くなると丁氏は曹操を責め、実家に帰されてしまいます。
のちに曹操が迎えにいきましたが、丁氏に復縁する気がなかったことから、そのまま離縁となってしまいました。
丁氏は名門の出だったことから、歌妓であった卞氏やその子らをまともにあつかっていませんでした。
しかし卞氏は丁氏が離縁したあとも、曹操の留守を見はからって贈り物を届けたり、こっそり招待したりしていました。
同席するときは、かならず丁氏を上座に、自分は下座に座ったといいます。丁氏はこのことで、卞氏に感謝していました。
また丁氏が亡くなると、卞氏は埋葬をおこなうよう曹操に頼んでいます。
卞氏は倹約家で贅沢を好まず、刺繍のついた衣服や珠玉を身に着けることはありませんでした。また器物もすべて黒い漆塗りのものを使っていました。
曹操は卞氏にいくつかの耳飾りを送りましたが、卞氏は中級の品だけを選びました。
曹操がその理由をたずねると、卞氏は、
「上級のものを選ぶと欲深いと思われますし、下級のものを選ぶと見せかけだと思われます。ゆえに中級のものを選んだのです」
といいました。
曹操には多くの子がいましたが、母のいない子らをすべて卞氏に養育させていました。
また、子の曹丕が太子に立てられたときには、卞氏は、
「曹丕は年長であるがゆえに、太子となったのです。私は教育がなっていないと思われなければ幸せです」
といいました。
曹操は「どんなときでも節度を忘れないのは、難しいことだ」といい、感心しました。
卞氏は孫の曹叡の代まで生き、太皇太后となりました。太和4年(230年)に亡くなり、曹操の墓に合葬されたといいます。
今回はそんな卞氏の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:35
武力:24
知力:73
政治:75
魅力:88
主義:覇道
政策:本草学(Lv4)(武将の傷病の回復率が上昇)
配偶者:曹操
親愛武将:曹操
知力・政治ともに70台ですし、文官としても優秀ですね。
初登場は『三國志11』で、そのときのステータスも現在とおなじような形でした。評価の高い武将となっています。
個性について
応援:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニット(男)の全能力が上昇。
楽奏:次ターン開始時、自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの士気が上昇。
仁政:太守として所在する拠点に所属する武将の忠誠の自然減少を防ぐ。
「応援」「楽奏」をどちらも持っているので、よいサポートになりますね。
また、初期に比べてアップデートで忠誠度の減少が緩やかになったとはいえ、忠誠度減少を防ぐ「仁政」があるのも大きいです。上手く配置するのがいいでしょう。
陣形と戦法
鶴翼
「鶴翼」だけなので、できるだけ敵にぶつからないような位置でサポートするのがいいでしょう。
鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。
治療:負傷兵回復。対拠点可。
サポートに徹する形ですね。
総評
卞氏は文官タイプの武将で、能力も中の上といったところです。知力・政治は70台で、魅力は88あります。
戦場でのサポート個性として「応援」「楽奏」を持っており、忠誠度低下を防ぐことのできる「仁政」もあるので、うまく使えば力を発揮してくれるでしょう。
サポート型の武将として、戦場でも使っていきたいところです。
次回は卞氏の子であり、曹操の子で最強の武力を持つ曹彰を予定しています。【追記】次回出来ました。