『三國志14』武将能力:曹植の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その74】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第74回目は、詩の才能に優れた曹操の子・曹植(そうしょく)についてお届けします。前回の曹丕は以下のリンクから。
人物について
曹植、字は子建(しけん)。曹丕とおなじく父は曹操、母は卞氏です。
卞氏は曹丕・曹彰・曹植・曹熊を生んでおり、それで数えると曹植は第3子になります。
10歳のころから「論語」「詩経」など、さまざまな書物をそらんじることができました。
曹操は曹植の書いた文章を見て驚き、「誰かに書かせたのか?」と聞けば、曹植は「口から発する言葉は論になり、筆を下ろせば文になります。誰かに書かせる必要があるでしょうか」と答えたといいます。
曹操自身も詩が好きであったことから、詩才のある曹植を特別に寵愛することになりました。
曹植は酒を愛する奔放な性格の人物で、その詩の才能は年を増すごとに磨きがかかり、曹操はますます曹植を気に入ることになります。
そうですね。順序からいえば長男の曹丕が跡継ぎですが、曹操としては曹植を跡継ぎにとも考えていました。このことで曹丕派と曹植派の家臣たちが対立します。
けっきょく賈詡の言葉によって、曹操は曹丕を跡継ぎにしました。
ここからが問題で、曹操の死後、曹丕は曹植派だった者たちの粛清を始めました。
「三国演義」では曹操の死後、その葬儀に出なかったことから曹植は許褚に捕まり、曹丕のもとへ引き出されます。
曹丕は曹植の才能を試すため、「七歩あるくあいだに詩をつくれ」と命じました。できなければ殺すつもりでいたのです。
しかし曹植は巧みな詩を作り、それを聞いた曹丕も涙をこぼすほどでした。
それから母・卞氏の助けもあり、曹植は処刑されずにすんだのです。
正史では曹植は安郷侯に落とされ、その後も各地を転々とさせられました。しかし曹植は政治に参加したかったようで、自分を登用するよう訴える文を曹丕やその子の曹叡に送り続けていました。
今回はそんな曹植の能力について見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:20
武力:22
知力:81+1(弁道論)
政治:70
魅力:80
主義:覇道
政策:太学(Lv4)(配下武将の経験獲得量が上昇)
名品:弁道論(知力+1)
以下、仮想シナリオ「曹家分裂」の名品。
倚天の剣(武力+5)
孟徳新書(統率+2)
父親:曹操
母親:卞氏
配偶者:崔氏
親愛武将:王粲、邯鄲淳、甄氏、曹叡、曹彰、曹彪、陳琳
嫌悪武将:曹丕
統率・武力は20台ですから、戦場に出すのはちょっと厳しいですね。
儒学者で、中国最古の笑い話集「笑林」の編者ともいわれています。曹植は邯鄲淳の知識の豊富さを気に入り、邯鄲淳も曹植の才能を褒め称えていました。
そうですね。もとは袁紹の子・袁煕の妻でした。曹操が鄴を攻め落としたのち、曹丕の側室となります。魏の二代目天子となる曹叡を生みましたが、やがて曹丕の寵愛を受けることができなくなり、のちに恨みごとをいった件で自害を命じられました。
曹植の詩に「洛神賦」があるのですが、ここに登場する洛水の女神が甄氏ではないかという説があります。曹甄氏への恋心から作った詩という説ですね。
根拠となる話(「文選」李善注)自体が後世の創作だということで、現在では否定されていますね。
ただそういう物語のほうが、世間的には面白かったのでしょう。
個性について
詩想:特定範囲内の敵ユニットを撃破すると、自ユニットを除く範囲内の味方ユニットの士気が上昇。
名声:地域担当官に任命すると土地占領が拡大。捕虜になったときの身代金が増加。
文化:地域担当官に任命すると人口が上昇しやすい。
酒乱:兵站切れしたさい、自ユニットの全能力が低下。
自ユニット以外の士気アップなので、まわりに味方がいないと効果はありませんね。
「酒乱」がありますけど、戦闘に出すことはあまりないと思うので気にしなくていいかと思います。
陣形と戦法
雁行、鶴翼、錐行
「鶴翼」があるので、暇だったら土地塗りつぶしでもするといいかと思います。
激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。
鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。
戦場に出る必要はあまりないかと。
総評
曹植は文官系のステータスの持ち主で、戦闘は苦手です。
「名声」「文化」がありますので、地域担当官にしておくといいでしょう。
それと仮想シナリオ「曹家分裂」では曹植を君主としてプレイできますので、興味にある方は遊んでみてください。配下には張遼、楽進、李典などの優秀な将もそろっています。
次回は李典を予定しています。
↓次回出来ました。