『三國志14』武将能力:李典の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その75】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第75回目は、学問を好んだ謙虚な魏の将・李典(りてん)についてお届けします。前回の曹植は以下のリンクから。

人物について

李典、字は曼成(まんせい)。山陽郡・鉅野県の人です。

「李マンセー」っていう言葉の響きがいいニャ。李マンセー! 李マンセー!

万歳(マンセー)みたいになってますね。

李典は若いころから学問好きで、とくに『春秋左氏伝』(左伝)を好んでいました。逆に軍事は好みませんでした。

『春秋左氏伝』が好きなのは関羽とおなじニャ。

普通に面白いですからね、『春秋左氏伝』は。翻訳だと岩波文庫の「春秋左氏伝〈上〉」(Amazonリンク)のシリーズがわかりやすいので、機会があったら読んでみるといいかと思います

話をもどしてまして、李典のおじは李乾(りけん)といい、曹操に従って黄巾賊退治や袁術の討伐、徐州攻撃などをおこなっていました。

李乾が呂布の部下の李封に殺されて亡くなると、その子の李整(りせい)があとを継ぎました。

李整は李封らを討ち破り、曹操の兗州平定で功績を残します。このことから李整は青州の刺史にまで出世したのです。

李ばっかりで、李のゲシュタルト崩壊が起こりそうニャ。

李・王・張」は中国で多い苗字のトップ3ですからね。「李王朝(りおうちょう」と覚えておくと覚えやすいでしょう。

李整が亡くなると、李典がそのあとをついで軍を率いることになります。李典が学問を好んでいたことから、曹操は民の統治をまかせてみました。こうして離狐の太守に昇進します。

どちらかというと文官タイプなのニャ。

曹操と袁紹が争った「官渡の戦い」では、李典は兵糧輸送をして軍を支えました。

またそののちの、袁紹の子である袁尚との戦いにおいても、李典は程昱らとともに、船での兵糧輸送を命じられています。

このとき、袁尚は部下の高蕃(こうばん)に命じ、黄河の水路を封鎖させました。

曹操は「船が通れないなら陸路で運べ」と命じたのですが、李典は諸将たちに、

「高蕃の軍は鎧武者が少ない。それに黄河に頼って油断している。いま攻めれば勝てる。国家の利益になるなら、専断しても許されるものだ」

といいました。

程昱も賛成し、さっそく黄河を北に渡って高蕃を攻撃。これを討ち破り、水路を突破することができました。

ここにきて急にアグレッシブになったニャ。

曹操が袁尚討伐のために軍を進めているあいだ、劉表はその留守をついて劉備を北上させます。「三国演義」でも有名な「博望坡の戦い」ですね。

「三国演義」となんか違う気がするニャ。

曹操は夏侯惇于禁に、劉備の侵攻を防ぐよう命じました。李典もこれに従軍します。

劉備は夏侯惇の軍がやってくると、自陣に火をつけて撤退します。これを見た夏侯惇は、急いで追撃しようとしました。

しかし李典が引き止めます。

「理由もなく退却するわけがありません。きっと伏兵がいます。南道は道が狭く、草木が茂っています。追うべきではありません」

しかし夏侯惇は従わず、于禁とともに劉備を追跡。李典はとどまって守備をしました。

そして李典がいったとおり、夏侯惇は劉備の伏兵に襲われて壊滅状態になります。それを知った李典が助けに向かうと、劉備はすぐに撤退をしました。

「三国演義」とだいぶ違うニャ。諸葛亮も出てこないニャ。

「三国演義」は脚色されて、諸葛亮の見せ場になっていますね。小勢が策で大軍を打ち負かすという、「三国演義」きっての爽快な名場面です。

ちなみに夏侯惇に従軍していた夏侯蘭は、趙雲に捕らえられてしまいました。夏侯蘭は趙雲の幼馴染であり、法律に明るいことから、以後は軍正として劉備に任用されています。「三国演義」のほうでは張飛と一騎打ちして、馬上から突き落とされていますね。

「三国演義」のほうはほぼ創作なのニャ。

「合肥の戦い」のときには、李典は張遼楽進とともに、孫権の侵略から城を守る任務につきました。

3人は普段から仲が悪く、張遼は李典たちが命令に従わないことを懸念していました。

しかし李典は張遼にいいます。

「これは国家の大事です。私怨で公義を忘れることはいたしませぬ」

こうして張遼は李典とともに出陣し、孫権を敗走させることに成功しました。

李典は軍にあっても学問を好み、態度はつねに謙虚であり、諸将と功績を争うことはありませんでした。

そして36歳で亡くなり、そのあとは子の李禎(りてい)が継いだといいます。

若くして亡くなったのニャ。

今回はそんな謙虚な李典の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:77
武力:77
知力:79
政治:74
魅力:62
主義:割拠
政策:施設開発(Lv3)(Lvで施設開放(2:石壁、4:軍楽台、7:砦、10:投石台))
親愛武将:楽進、張遼
嫌悪武将:薛蘭、李封

みごとに平均的ニャ。

強すぎもせず、弱すぎもせずといったところでしょう。知力は1上がれば80に届きますね。シリーズでは80前後で推移しています。

薛蘭(せつらん)は誰ニャ。

呂布の部下で、李典のおじ・李乾を殺した李封の相方ですね。曹操に敗れたのち、李封ともども斬られました。

 

個性について

発明:自ユニットの陣形が兵器のばあい、攻城と破城が上昇。

明鏡:自ユニットを除く特定範囲内の自制力の部隊が「混乱」になったとき、期間を短縮。

慎重:敵勢力の罠から受ける被害が減少。

運搬:輸送部隊を率いたさい、機動が上昇。

明鏡」「慎重」「運搬」があるのはわかるけど、「発明」はなんでニャ?

三国志漫画「蒼天航路」のネタですね。作品中では発明好きで、武器や兵器などを作っていました。

そういうのを使っていいのかニャ?

どうでしょう。講〇社からクレームがなければいいんじゃないでしょうか。よくわかりませんけど。まあ、正史・演義メインのユーザーは戸惑うかもしれませんね。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、衝車、投石

兵器メインなのも「蒼天航路」がもとになっているのかニャ。

そうでしょうね。作品中では霹靂車とか攻城兵器を開発していましたしね。ちなみに『三國志11』でも李典は兵器適性がSランクに設定されていたりします。

戦法

斉射:ダメージ。対拠点可。

連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

鎮静:状態異常解消。

衝車:耐久ダメージ。対拠点可。

投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可。

こちらも攻城戦法てんこ盛りニャ。

野戦陣形でも兵器でも拠点攻撃への貢献ができますね。都市攻めに強い武将といえるでしょう。

 

総評

李典はバランスのいいパラメータを持った武将です。

また兵器の攻城・破城をアップする「発明」や、「衝車」「投石」といった兵器を持っており、拠点攻撃に強さを発揮することでしょう。

まさかの「蒼天航路」仕様だったニャ。

前々からそんな感じだったのでまさかというほどでもありませんけど、「正史・演義の李典がいい」という方は、DLC「編集機能第1弾」を使って個性と戦法を編集するのがいいかと思います。

編集してしまえば、自分の納得のいく武将にできるニャ。

次回は程昱を予定しています。

↓次回できました。