『三國志14』武将能力:張温の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その210】|三国志14

2020年8月10日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

chouon

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第210回目は、蜀との外交をつとめた呉の張温(ちょうおん)についてお届けします。前回の鄧芝は以下のリンクから。

 

人物について

外交官が続くのニャ。

前回の鄧芝とも話が関係してきます。

張温、字は恵恕(けいじょ)。呉郡・呉県の人です。

父親は張允(呉)で、孫権に仕えていました。物惜しみをしない人物で評判は高かったのですが、亡くなってしまいました。

劉表の部下に張允がいるけど、それとは別人なのニャ。

その人とは同姓同名の別人ですね。

張温は若くして節操正しく、容姿が優れていました。

孫権はその評判を聞いて、家臣らに、

「張温は、名の知られた人物の中では誰に匹敵するだろう」

と聞きました。

劉基は「全琮と比べられるでしょう」と答えましたが、顧雍は、

「劉基には張温のことがわかっておりません。張温は現在、誰とも比べられる者ではありません」

と答えました。

孫権は、

「もしそうならば、張允は息子の中で生きていることになる」

として、張温を召し出しました。

張温と会見をおこなったところ、その対応の見事さに、まわりの者は感心したといいます。

張温の去り際に、張昭はその手を握って、

「この老いぼれが期待をよせていることを忘れないでくだされ」

といいました。

期待の新人なのニャ。

張温は議郎・選曹尚郎となり、そののち太子太傅を務めます。

ここから前回の話とつながりますが、張温が32歳のとき、蜀から友好の使者として鄧芝がやってきました。

孫権は蜀との同盟を決意し、張温を返答の使者に任じます。

張温が蜀へ向かうことになったとき、孫権はいいました。

「私がいま魏と通じている真の理由を諸葛亮が理解していないのではないかと心配して、わざわざそなたを送るのだ。

もし山越をすべて除くことができれば、私はすぐさま曹丕と対立するつもりだ。

外交においては、交渉の基本方針についての命令は受けるが、相手とどう対応するかについてまでの指示は受けない」

「柔軟に対応しろ」ということなのニャ。

張温は、

「諸葛亮は謀にすぐれていますので、陛下がやむを得ず、一時的に魏と通じていることは理解しているでしょう。我が国を疑うことはありますまい」

と答えました。

こうして張温は蜀へと向かい、劉禅らと会見します。蜀の者たちは、張温の才能を高く評価しました。

蜀から戻ったのち、張温は予章郡での兵士の動員を命じられましたが、なかなか果たすことができませんでした。

孫権は、張温が蜀へ行ったときにその政治を賛美したことを不快に思い、いずれ自分に従わないだろうと考えていました。

外交だから、相手を褒めるのは当たり前ニャ。自分で臨機応変にといっておきながら、矛盾してるのニャ。

それ以外にも、孫権が張温の名声の高さを恨んでいたというのもありますね。

度量が狭いのニャ。

やがて張温を失脚させる事件が起こりました。

張温は、曁艶(きえん)という者を抜擢し、曁艶はやがて尚書まで昇進します。

難しい漢字の名前だニャ。

曁艶は自尊心が強く激しい性格で、人物評価を好んでおこなっていました。

落ち度のあるものは容赦なく降格させていったことから、多くの人たちの恨みを買い、ついには罪に問われて自殺してしまいました。

孫権は、張温が曁艶と仲が良かったことを利用し、連座させて罪に問いました。

孫権もせこいことをするのニャ。

駱統は張温を擁護しましたが、孫権はこれを聞き入れませんでした。

こうして張温は失脚し、その6年後に病死してしまいました。

外交はちゃんとやったのに、孫権に恨まれてしまったのニャ。

一方、諸葛亮は、張温が失脚したと聞き、当初はその理由がわかりませんでした。

数日考えて、

「理由がわかった。あの者は清と濁、善と悪をあまりにはっきりと区別しすぎたのだ」

と結論付けました。

この手のタイプは恨みを買うのニャ。

裴松之の評では、張温があまりに多くの名声を一人で得てしまったことに問題があるともしています。

孫権がやっかむ中、駱統がさらに擁護して張温の立派さを述べたてたことから、火に油を注いだ結果になったということですね。

目立ちすぎるとろくなことがないのニャ。

ちなみに張温の弟らや姉妹も身分を奪われてしまいました。

徹底的に潰されてしまったのニャ。孫権は本当に度量が狭いニャ。

今回はそんな張温の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:17
武力:10
知力:69
政治:77
魅力:74
主義:名利
政策:縦横術(Lv3)(外交交渉時に要求される金、兵糧の量が減少)
親愛武将:韋昭、殷礼、秦宓
嫌悪武将:孫邵

文弱な文官ニャ。

ステータス的には文官のほうに偏っていますね。シリーズ通してだいたいこのような形になっています。

 

個性について

名声:地域担当官に任命すると土地占領が拡大。捕虜になったときの身代金が増加。

論客:外交で優遇。

輿望:地域担当官に任命すると、他勢力からの地域懐柔を防ぐ。

名声「論客」はやはりあるのニャ。

即効性のある「輿望」もあるので、使い勝手はいいですね。うまく配置しましょう。

 

陣形と戦法

陣形

方円、井闌

兵器があるので、攻城戦の手伝いができるでしょう。

戦法

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

井闌:ダメージ。対拠点可。

罵声」はなんか似合わない気もするニャ。

外交官なので、言葉が巧みというのが根拠かもしれません。兵器戦法があるので、兵器運用のほうがいいでしょう。

 

総評

張温は文官タイプの武将です。魅力・政治は70台ですが、その一方で統率・武力は10台になっています。

個性としては「名声」「論客」「輿望」といった内政系スキルがそろっていますので、うまく使っていきましょう。

また「井闌」もあつかえることから、都市攻めのお供にするのもいいかと思います。

「三國志」シリーズも、「Crusader Kings」シリーズみたいに人間関係を入れたら面白そうニャ。

主君の暗殺を狙っている部下とかが出てくると面白いかもしれませんね。

次回は全琮です。