『三國志14』武将能力:夏侯尚の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その225】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第225回目は、魏の重臣・夏侯尚(かこうしょう)についてお届けします。前回の文聘は以下のリンクから。
人物について
夏侯尚、字は伯仁(はくじん)。夏侯淵の従子(おい)で、夏侯玄の父です。
知謀に優れていたことで、曹丕から高く評価され、身分を超えた付き合いをしていました。
曹操が冀州平定をおこなったさい、夏侯尚は軍司馬となり、騎兵を率いて付き従いました。
また曹彰の参軍事として、代郡の異民族の反乱を平定しています。
曹操が洛陽で亡くなると、夏侯尚はその棺を鄴まで護送しました。
曹丕が天子の座につくと、夏侯尚は黄門侍郎に昇進し、荊州刺史・仮節都督南方諸軍事となって、荊州方面の軍事を担当することになります。
蜀の孟達が離反したことから、夏侯尚は上庸を奇襲することを提案。これが成功し、3郡9県を平定して征南大将軍に昇進しました。
黄初3年、曹丕は呉へ侵攻したさい、夏侯尚に軍を統率させました。
夏侯尚は曹真とともに江陵を包囲し、呉の諸葛瑾と長江を挟んで対峙します。夏侯尚はこっそりと長江を渡って諸葛瑾を攻撃すると同時に、敵の水軍を火計で焼き払いました。
諸葛瑾の軍を討ち破れはしたものの、疫病が流行ったことから撤退せざるを得なくなります。
しかしこの活躍により、夏侯尚は荊州牧に昇進します。
そのころ荊州は荒廃しており、住民の多くは江南に移住してしまっていました。
夏侯尚は上庸から道路を通し、西方へ七百里以上も軍を進めました。その結果、異民族から服従する者が多く現れ、5~6年もしないうちに数千家もが帰順したといいます。
夏侯尚の正妻は曹氏一族の娘でした。
しかし夏侯尚にはお気に入りの愛妾がおり、正妻を気にかけなかったことから、曹丕は人をやって愛妾を絞殺してしまいました。
夏侯尚はこのことで心を病み、墓から愛妾を掘り返してその顔を見るといったありさまでした。
曹丕はこのことを知って、
「杜襲が夏侯尚を軽蔑するのも当たり前だ」
と怒ったものの、曹操の代からの重臣であったため、恩寵が薄れることはありませんでした。
黄初6年(225年)、夏侯尚は病が重くなり、やがて亡くなってしまいました。
曹丕はたびたび夏侯尚を見舞い、手を握って涙を流したといいます。また亡くなったのちには、
「夏侯尚は一族ではないとはいえ、肉親同然である」
と詔勅に記しています。
今回はそんな夏侯尚の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:79
武力:71
知力:75
政治:65
魅力:61
主義:割拠
政策:火計研究(Lv4)(火計の効果が上昇)
バランス型の武将で悪くはないのですが、戦闘・内政どっちつかずという感じもありますね。
『三国演義』のほうだと、「陳式との人質交換のときに黄忠に背中を矢で射られた人」みたいな扱いなので、あまり強くしすぎるわけにもいかないとは思います。
シリーズ通してもだいたい似たような形で、そこまで能力は高く設定されていません。
個性について
火攻:自ユニット、太守として所在する都市への火の被害が減少。「火計」の成功確率が上昇。
調練:訓練担当官に任命すると士気が上昇しやすい。
慰撫:所属都市に所在していると、賊が出現しなくなる。
消沈:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが壊滅すると、自ユニットの士気が低下。
おそらくそうでしょうね。「火攻」は諸葛瑾と戦ったときに、敵の船を焼き払ったことからでしょう。
「訓練」「慰撫」もあるので、上手く配置して活用しましょう。
陣形と戦法
雁行、鶴翼、衝車
兵器があるので、野戦・攻城戦と対応することができます。
火矢:発火。対拠点可。
牽制:敵の攻城+破城ダウン。
業火:発火。対拠点可。
衝車:耐久ダメージ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
兵器や水軍戦法もあるので、状況に応じて使い分けていきましょう。
総評
夏侯尚はバランス型の武将です。ただオール70以上とはいかず、政治・魅力は60台です。
内政では「訓練」「慰撫」があるので、上手く使っていきたいところです。
戦闘においては兵器も持っていますが、「火攻」の個性や、「火矢」「業火」といった火計もあるので、こちらを使っていくのもいいかもしれません。
次回は張飛の妻の夏侯氏です。