『三國志14』武将能力:曹真の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その116】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第116回目は、諸葛亮の侵攻を討ち破った魏の大将軍・曹真(そうしん)についてお届けします。前回の曹休は以下のリンクから。
人物について
曹真、字は子丹(したん)。曹休とおなじく、曹操の族子(おい)です。子に曹爽がいます。
曹真の父は曹邵(そうしょう)といい、曹操が挙兵をすると付き従いました。
当時、豫州刺史の黄琬が曹操を殺そうとしていました。曹操は難を逃れましたが、曹邵は殺されてしまいます。
曹操は孤児となった曹真を哀れみ、引き取って長男の曹丕と寝食をともにさせ、我が子のように育てました。
あるとき曹真は狩りに出かけ、虎に追いかけられることがありました。
曹真は振り返って虎を射ると、一発で仕留めることができました。
曹操はこのことを知って曹真の勇猛さを認め、虎豹騎を率いさせます。以降、曹操のもとで数かずの戦功をあげました。
定軍山の戦いで夏侯淵が命を落とすと、曹操は曹真を征蜀護軍に任じます。曹真は徐晃らを率いて出陣し、陽平にいた劉備軍の高翔を破りました。
曹叡の代になると、曹真は大将軍に昇進します。
諸葛亮が北伐をおこない、祁山を包囲すると、南安・天水・安定の3郡が蜀についてしまいました。曹真は曹叡の命を受け、張郃らを率いて諸葛亮にあたります。
諸葛亮側は馬謖を先鋒として備えましたが、曹真は張郃を派遣して難なく撃破。その後は蜀にとられた3郡を奪い返しました。
それだけではありません。
祁山での敗戦によって諸葛亮が、今度は陳倉を通って出撃することを、曹真は読んだのです。
そこで郝昭らを派遣して陳倉の防備を固め、城壁を修復させました。
翌年、予想どおりに諸葛亮が陳倉を包囲してきました。しかしすでに備えていたことと、郝昭の守りが見事だったことから、諸葛亮は攻めきれずに退却を余儀なくされました。
こうして曹真は領地を加増され、郝昭は爵位を賜りました。
曹真は情に厚い人物としても知られていました。
若いころからともに仕えていた同族の曹遵や、同郷の朱讃が早死にすると、「その子らに自分の領土を分けあたえたい」と曹叡に申し出ました。
曹叡は曹真を褒め称え、領地を分けることを許しました。
また遠征においては、曹真は将兵たちと苦楽をともにし、褒美のたりない者にはつねに自分の財産から分けあたえていました。
これらのことから、兵士たちもすすんで曹真の役に立ちたいと願ったのです。
のちに曹真は、蜀攻めを主張して出陣するも、長雨などで成功せずに撤退。洛陽帰還後に病床につき、そのまま亡くなってしまいました。
あとを継いだのは子の曹爽で、のちに司馬懿と対立することになります。
今回はそんな曹真の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:88
武力:74
知力:68
政治:72
魅力:89
主義:覇道
政策:鶴翼強化(Lv4)(鶴翼陣形の効果が上昇)
親愛武将:郭淮、曹休、曹丕
嫌悪武将:呉質
曹真の評価ですが、シリーズ初期は低めでしたね。『三國志2』では武力65・知力56・魅力62といったパラメータでした。
初期のころは、おそらく『三国演義』を基準としていたのでしょう。
『三国演義』における曹真は諸葛亮に連敗していて、司馬懿を引き立たせるための噛ませ犬のような役割になっています。
『三國志5』では急に評価されて、武力97まで跳ね上がっていますね。
曹真が太っていたことを、酒宴の席でからかわれて怒ったという話があります。このとき曹洪も同席していましたが、いっしょにからかっていました。
個性について
堅守:自ユニットの防御が上昇(艦船、兵器以外)。
求心:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの士気を低下しにくくする。
督励:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「足止」になったとき、その期間を短縮。
柱石:所属都市に所在していると、その都市に属する全地域の治安が上昇しやすい。
召募:募兵担当官に任命すると兵士が上昇しやすい。
「求心」「督励」は周囲の味方ユニットに影響をおよぼす個性ですね。
また「柱石」「召募」があるので、地域担当官にしておくのもいいでしょう。
とくに欠点もなく、使いやすい個性がそろっています。
陣形と戦法
魚鱗、方円、鶴翼、錐行
総大将感を出すために、バランスのいい「鶴翼」を使うのもよさそうです。
突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。
激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。
鉄壁:味方の防御アップ。
足止:「足止」付与。
治療:負傷兵回復。対拠点可。
逆にどれを使おうか迷いますね。状況にあわせて使い分けるといいでしょう。
総評
曹真はバランスのとれた武将です。
統率も高めで、防御力の上がる「堅守」や、「求心」「督励」といった周辺ユニットに影響をあたえる個性もあります。戦場での持続力が高いユニットとともいえるでしょう。
また「柱石」「召募」もあり、内政にも活かしていけます。
戦法は攻撃から回復までそろっていますし、戦場での選択肢を多くしてくれます。
次回は曹真の子、曹爽を予定しています。【追記】次回出来ました。