『三國志14』武将能力:曹爽の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その117】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第117回目は、曹真の子で司馬懿と争った魏の権力者・曹爽(そうそう)についてお届けします。前回の曹真は以下のリンクから。

 

人物について

イラストからしてふんぞり返っていて、すでに偉そうニャ。袁紹の比じゃないニャ。あと読み方が「そうそう」なので、「曹操」とまぎらわしいニャ。

曹爽、字は昭伯(しょうはく)。前回の曹真の子です。

若いころから威厳のある人物で、曹丕の子・曹叡(そうえい)に寵愛されていました。

曹叡が帝位につくと、曹爽は昇進に次ぐ昇進で武衛将軍にまでのぼりました。

特別あつかいニャ。

曹叡が病の床に伏すと、曹爽を寝室に呼んで、大将軍の位を授けました。また節と鉞をあたえ、都督中外諸軍事・録尚書事に任じます。

曹叡の死後、曹叡は太尉であった司馬懿とともに、8歳にして天子(皇帝)となった曹芳を補佐することになりました。

曹爽は、剣をたずさえ靴を履いたまま登殿するのを許されるなど、特別待遇を受けていました。

あいかわらずの優遇ニャ。

一方の司馬懿ですが、曹爽にとってはその存在が邪魔でした。

というのも、曹爽は特別あつかいされてはいますが、とくにこれといった実績はありません。

それに比べて司馬懿は、諸葛亮の北伐を防ぐなど、だれもが認める実績の持ち主です。

このままでは朝廷での実権を司馬懿に握られるーーそう危惧した曹爽は、司馬懿に「太傅」の位を授けるよう上奏しました。

なんで位を授けるのニャ?

表面上は司馬懿を敬っているように見えますが、太傅は有名無実の名誉職で、しかも上奏するたびに尚書ーーつまり曹爽を通さないといけなくなるのです。

司馬懿の動きを封じ込めようという考えなのニャ。

しかしこれはあまりうまくいきませんでした。軍事をあつかえる人材が司馬懿ぐらいだったので、どうしても司馬懿に頼らざるを得ないからです。

そこで曹爽は、一族の者たちを列侯の爵位につけ、天子の侍従にさせました。また何晏(後漢の大将軍・何進の孫)や畢軌、李勝など、当時名声の高かった人物を昇進させて腹心とします。

こうして朝廷の権力は、曹爽に集中していきました。

実績はないけど、自分の利益のための政治力はやたらと発揮するのニャ。

しかし「実績がない」というは、やはり問題でした。

そこで権威を打ち立てるために、曹爽は蜀討伐をおこなうことにしたのです。

国のためじゃなくて、自分のための戦争なのニャ。迷惑ニャ。孫子が聞いたら怒るニャ。

もちろん司馬懿は反対しましたが、聞き入れられませんでした。

こうして曹爽は大軍を率いて出陣するも、大量の軍需物資の輸送がまかないきれず、多数の牛馬が死んでしまいました。輸送を担う民や異民族たちも泣き叫ぶありさまです。しかも蜀は山を利用して守りを固めていたため、進軍することもままなりません。

こうしてなんの成果もあげられず、曹爽は撤退することとなります。

補給でつまずくあたり、軍事の素人なのニャ。戦争する以前の問題ニャ。

曹爽は、朝廷内での「政治活動」はしっかりおこなっていました。何晏に任官を司らせ、畢軌を司隷校尉にし、李勝を河南尹にしました。

こうして政治に関することは、すべて曹爽とその一味が握ってしまったのです。

司馬懿は身の危険を感じ、病と高齢を理由に引き籠ってしまいます。

邪魔者がいなくなると、曹爽たちはさらにやりたい放題になり、政治は乱れました。

曹爽は天子とおなじ飲食をし、衣服を着、天子用の珍品が家にあふれていました。先帝の女官たちをうばったり、地下室を作って何晏らと宴会をもよおしたりと、奢侈をきわめていたのです。

これはもう死亡フラグニャ。

一方で司馬懿に対する警戒も怠らず、李勝を家にやって様子を見させていました。

司馬懿はわざと重病のふりをして見せたので、李勝はそれを信じ込んでしまいます。

そして、時は来ました。

曹芳が城を出て、曹爽らがそのお供をしたときに、司馬懿は子の司馬師司馬昭とともに行動をはじめました。

兵馬を指揮してまず武器庫を占領したのちに、城門を閉じて曹爽らが入ってこられないようにしたのです。また曹爽の罪を連ねた上奏文を書き、城外の曹芳のもとへ届けさせました。

さすが軍事のエキスパートニャ。テキパキしてるのニャ。

曹爽の部下らで抗戦を主張した者もいたのですが、曹爽はどうすればいいのか判断がつきません。

優柔不断なのニャ。こういう事態にはまったく対応できないのニャ。

けっきょく曹爽は降伏し、家に帰されました。これで「許された」と思っていたのですが、後日、

「曹爽らは兵を訓練し、3月にクーデターをくわだてる予定だった」

との証言があり、三族ことごとく処刑されてしまいました。

けっきょく殺されたのニャ。猛き者もついには滅びぬニャ。

今回はそんな曹爽の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:42
武力:35
知力:30
政治:66
魅力:55
主義:我道
政策:三令五申(Lv3)(訓練担当官による士気の上昇量が増加)
父親:曹真
親愛武将:
何晏、夏侯玄、畢軌、文欽、李勝
嫌悪武将:司馬懿、盧毓(ろいく)

正直、パラメータはもっと低いと思ってたニャ。政治・魅力は50以上あるニャ。

魅力はともかく、政治力はあったとは思いますね。政治66・魅力55とか、適当に決めた感はありますけど。

嫌悪武将の盧毓(ろいく)は誰なのニャ? 難しい漢字ニャ。

劉備公孫瓚の師である盧植の子ですね。曹爽とは対立していました。

司馬懿のクーデターが成功したのち、盧毓は宦官の張当を尋問して、曹爽のクーデターのくわだてを吐かせます。これによって曹爽は処刑されてしまいました。盧毓はのちに司空にまでのぼります。

盧植の子だったのニャ。

 

個性について

徴税:地域担当官に任命すると金が上昇しやすい。

浪費:自ユニットの兵糧消費が増加。

優柔:自ユニットが「足止」にかかっている期間を延長。

高慢:一定兵数以下で自ユニットの全能力が低下。

強欲:自身の俸禄が上昇。

まさかのバッド個性が4つニャ。

浪費」「高慢」があるので、戦場に出すデメリットが大きいですね。とくに本作は兵糧不足になることが多いですしね。

徴税」があるので、人の足りない地域に配置するのもいいかと思います。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、鋒矢

あまり選択肢ないニャ。

そもそも戦わなくてもいいかと。

戦法

火矢:発火。対拠点可。

混乱:「混乱」付与。対拠点可。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

なんか微妙ニャ。

拠点攻撃には使えそうですね。「浪費」がありますし、出陣させることはあまりないとは思いますが。

 

総評

曹爽の統率・武力は低く、また「浪費」「高慢」といったバッド個性もあるため、戦場に出すことのデメリットは大きいといえるでしょう。

代わりに政治が66とそこそこあり、「徴税」の個性も持っているので、どこか空いている地方でも担当させるといいかと思います。

父親の曹真とは違い、戦闘ユニットとしては使いにくさがありますね。

どっちかといえば文官タイプニャ。

次回は華雄を予定しています。【追記】次回と魅力ランキングできました。