『三國志14』武将能力:華雄の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その118】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第118回目は、華雄(かゆう)についてお届けします。前回の曹爽は以下のリンクから。
人物について
華雄は、正史においてはあまり記述がありません。
董卓の都尉(正史『三國志』では「都督」。盧弼『三国志集解』の注では「都尉」が正しいとされています)として、反董卓連合との「陽人の戦い(河南の梁県・陽人でのいくさ)」に登場します。
孫堅が董卓軍を大いに破ったとき、華雄の首を斬って、獄門にかけたとあります。
それだけですね。
まあ、たしかに正史の記述だけだと、そもそも猛将なのかどうかはわかりません。
ただ、これが『三国演義』になると、とたんに詳細な人物となります。
『三国演義』の華雄は関西(かんせい)の人で、身の丈9尺あり、虎のような体に狼のような腰、豹のような頭、猿のような腕といった様子です。
孫堅が汜水関を襲ったときに、呂布が「わたしが出よう」と董卓にいいました。
すると呂布のうしろから華雄があらわれ、
「鶏を裂くのに、牛刀は不要。温侯(呂布)がみずから出陣する必要はありませぬ。それがしが行って、諸侯どもの首をとってきましょう。それこそ、袋の中のものを取るより、たやすきこと」
といいました。
こののち、出陣した華雄は、敵の先陣である鮑忠を一刀に斬り、その軍を蹴散らしました。これにより、都督に昇進します。
華雄はさらに、孫堅の陣営を夜討ちします。この急襲に孫堅の陣営は大混乱。
孫堅は矢を2本放ちますが、どちらも華雄にかわされてしまいます。それから祖茂とともに逃げました。孫堅は祖茂の機転で逃げのびたものの、祖茂は華雄に斬られてしまいます。
連合軍は孫堅が敗れたことを聞いて意気消沈。そこへ華雄が陣の前までやってきて、罵声を浴びせてきました。
「誰ぞ、戦いに出る者はいるか」
袁紹がそういうと、ここで登場したのが関羽――ではなくて、袁術の部将である兪渉(ゆしょう)です。
しかし出陣して間もなく、「3合で討ち取られました!」との報告が入ります。
次は韓馥の部将である潘鳳が出陣しますが、またもや「討ち取られた」の報。
諸侯たちは顔色を失い、袁紹は「この場に顔良・文醜がいないのが残念だ」といいます。
ここで、
「それがしが華雄の首を取りましょう」
との声。見ればそこには、身の丈9尺、ひげは2尺、鳳凰の目に蚕のような眉、棗色の顔といった偉丈夫がいました。
袁紹が「何者か」と問うと、公孫瓚は「劉備の義弟、関羽にございます」と答えます。
袁紹が職を問うと、「劉備の馬弓手にございます」との返答。
これを聞いて袁紹は怒り、「馬弓手ごときがでしゃばるな!」と叱りつけました。
ここで仲裁に入ったのが曹操です。「とりあえず戦ってもらって、勝ったら華雄は笑いものになろう」といいます。そして出陣前に、関羽に熱燗の酒をあたえましたが、関羽は「もどってきてから飲む」といいました。
関羽は約束どおり、すぐに華雄の首を取って戻ってきました。そのとき酒はまだ暖かかったといいます。
このあたりのプロットの作りは見事ですね。
カメラの外で、関羽に首取られてる形ですね。
今回はそんな華雄の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:83
武力:92
知力:58
政治:40
魅力:57
主義:我道
政策:魚鱗強化(Lv5)(魚鱗陣形の効果が上昇)
『三国演義』では兪渉と潘鳳を倒しただけですしね。孫堅への奇襲を成功させたことが評価されているのかもしれません。
それと華雄が強ければ強いほど、関羽の強さがさらに際立つというのもあるでしょう。シリーズでも華雄は武力90前後で推移しています。統率は60~80の範囲で、あまり安定していない感じですね。
個性について
掃討:自ユニットの攻軍が上昇(艦船、兵器以外)。
猛者:敵武将を負傷、戦死させやすい。
豪傑:一騎討ちが発生しやすい。
猪突:命令設定で、敵接近時「無視」、自主退却「許可」が選択不可。
癇癪:自ユニット、太守として所在する拠点が「挑発」にかかっている時間を延長。
攻軍を上昇させる「掃討」や、敵将の負傷を狙える「猛者」、一騎討ちに持ち込める「豪傑」があります。ステータス以上のメリットを得られるでしょう。
陣形と戦法
魚鱗、鋒矢、錐行
野戦型ですね。状況に合わせてといったところです。
鎧袖一触:ダメージ+敵の防御ダウン。
突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。
大喝:敵の防御ダウン。
攪乱:敵の機動ダウン。
「鎧袖一触」はダメージ技に加えて敵の防御を落としますので、さらなるダメージをあたえることができるでしょう。「大喝」も防御ダウン技ですね。
総評
華雄は統率・武力ともに高く、優れた戦闘ユニットです。
また攻軍アップの「掃討」や、ダメージ技に敵の防御ダウンを加えた「鎧袖一触」があるので、ステータス以上の攻撃力が期待できるでしょう。
また一騎討ちが発生しやすくなる「豪傑」や、敵将の負傷を狙える「猛者」もあります。前線で活躍させていきたい武将です。
次回は劉曄を予定しています。【追記】次回出来ました。