『三國志14』武将能力:曹叡の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その123】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第123回目は、曹丕の子で魏の二代目天子(皇帝)・曹叡(そうえい)についてお届けします。前回の夏侯玄は以下のリンクから。

 

人物について

曹叡、字は元仲(げんちゅう)。諡号は「明帝(明皇帝)」。父は魏の初代天子の曹丕、母は甄氏(しんし)です。

曹叡は生まれつき容姿が美しく、床に届くほどの長い髪を持っていました。どもりで口数は少なく、威厳のある人物だったといいます。

それでイラストの髪が長いのニャ。

曹叡は5~6歳のころから優れた才能があり、祖父である曹操に気に入られていました。

曹操は宴会に出席するたびにつねに曹叡を同行させ、側近の者たちとともに列席させたといいます。

孫バカなのニャ。

しかし曹叡が16歳のころ、曹丕からの寵愛が薄れてしまった母親の甄氏が恨み言を吐いたことで、誅殺されるという事件がありました。

また曹丕は曹叡をこころよく思ってはおらず、徐姫の子の曹礼跡継ぎにしようと考えていました。

父親に嫌われていたのニャ。けっこう前途多難だったのニャ。

一説では、曹叡は曹丕の本当の子でなく、甄氏の前の夫である袁煕(えんき)の子であるというのがあります。そのため曹丕は曹叡を毛嫌いしたといいます。

袁煕は袁紹の子ニャ。それが本当なら、曹叡の祖父は袁紹になるニャ。

じっさいどうかはわかりませんが、これが本当だと袁紹の孫が魏の天子をつとめたことになりますね。

母親を失った曹叡ですが、その後は子どものいなかった郭女王(郭皇后)が養育することになります。

あるとき、曹叡が曹丕のお供をして狩りに出かけたとき、子連れの母鹿に出会いました。

曹丕は母鹿を射殺し、曹叡に子を射させようとしたところ、曹叡は涙ながらに、

「陛下は母を殺しました。わたくしには子を殺すことはできません」

といいました。

自分の境遇と重ねているのニャ。

曹叡の言葉を聞いた曹丕は即座に弓を放り、曹叡を高く評価するようになったといいます。ただあくまで逸話なので、本当かどうかは不明です。

それに曹叡が太子になったのは、曹丕が亡くなる間際でした。

それまで曹叡は冷遇されていたため、群臣らは曹叡がどのような人物かもよく把握していなかったといいます。

そんな人を天子にして大丈夫なのかニャ?

即位後、劉曄は群臣たちの代表として、曹叡と一日中語り合いました。

それが終わって劉曄が出てくると、大勢の群臣たちが取り囲んで「どうでしたか?」とたずました。

すると劉曄は、

「秦の始皇帝、漢の孝武帝のたぐいではあるが、素質はおよばないだろう」

と答えました。

褒めてるのか、評価が厳しいのか、よくわからないのニャ。

曹叡がまずおこなったのは、曹丕に誅殺された母親の名誉回復でした。彼は甄氏に「文昭皇后」の諡(おくりな)を賜ります。

政治面においては、宮殿の大増築をおこなったりなどして、国の財政を疲弊させていきます。民も兵役や労役で怨嗟の声をあげていました。

辛毗は曹叡の宮殿増築を諫めますが、聞き入れてもらえませんでした。

暴君だったのニャ。

暴君というほどでもありませんでしたね。自分に厳しい意見をいう者であっても、処刑したりといったことはいっさい無かったそうです。

また曹叡自身は、秦の始皇帝などに習って都を立派にし、魏の権威を確立させるという目的もあったものと思われます。

でも国庫を疲弊させたのは事実ニャ。

その点については、批判されるべきではありますね。

それと曹叡の名言の一つに「画餅(絵に描いた餅)」があります。

当時、諸葛誕夏侯玄らの名士グループが「四聡」「八達」などと自らを呼び合って、世間にもてはやされていました。

しかし曹叡はその軽薄な風潮を、

「あのような名声は画に描いた餅でしかなく、じっさいに飢えをしのぐことはできない」

と批判します。

「見てくれだけ」という意味ニャ。

それと前回の夏侯玄の話に登場した曹叡の妻の毛皇后ですが、やがて寵愛が薄れ、恨み言をいったことで誅殺されてしまいます。

父親とおなじことをしてるのニャ。歴史は繰り返すニャ。

やがて曹叡は、36歳で亡くなります。ただこの年齢だと、甄氏はまだ文帝の妻ではなかったことから、前述した「袁煕の子ども説」が有力になってしまうため、裴松之は「34歳が正しいのではないか」と述べています。

どちらにしろ若くして亡くなったのニャ。

曹叡には子らがいましたが、どれも早死にしてしまっていました。そのため養子の曹芳がそのあとを継ぐことになりました。

曹叡は病床に曹爽を呼び、大将軍の位を授け、幼い曹芳の補佐を任せたのです。

これで曹芳の代になると、曹爽が権力を持ち始めるニャ。

曹叡は、政治面においては、宮殿の大増築などで国家を疲労させてしまいましたが、厳しい意見を言う者に対しては寛容で、直言をよく受け入れたといいます。

直言をよく受け入れた(聞き入れるとはかぎらない)ニャ。

今回はそんな曹叡の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:75
武力:52
知力:82
政治:82
魅力:90
主義:覇道
政策:軍制改革(Lv4)(部隊、都市の士気上限が上昇)
父親:曹丕
母親:甄氏
親愛武将:司馬懿、甄氏、秦朗、曹宇、曹植、曹真、曹操、張郃
嫌悪武将:何晏、郭女王、夏侯玄、諸葛誕、李勝

思ったより全体的に能力高いニャ。知力・政治80オーバーで、魅力は90ニャ。

魅力は本作のランキング9位で、母親の甄氏と並んでいますね。

浪費癖はありましたが、聡明で、若いころからとくに法律学に興味があったといいます。そのため知力・政治ともに高くなっていますね。

ただシリーズでは、曹叡のステータスは安定せず、魅力も70~90とかなり幅があります。評価がつきかねている感じですね。

嫌悪武将に郭女王がいるニャ。養母じゃなかったのかニャ?

母親の甄氏が誅殺された原因として、郭女王は自分が皇后の座におさまりたいがために策をめぐらしたという説があります。しかし子がいなかったことから、仕方なしに曹叡をあずかりました。

曹叡が即位したのちに皇太后の位についたものの、曹叡にその罪を追及され、やがて死を賜ったともいいます。

何晏、夏侯玄、諸葛誕、李勝は、いわゆる「絵に描いた餅」グループですね。曹叡は軽薄な風潮を嫌っていました。

軽薄な連中」という認識なのニャ。

 

個性について

求心:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの士気を低下しにくくする。

使役:府の上にいると、自ユニットの全能力が上昇。

築城:自ユニットの罠や施設の建設速度が上昇。

浪費:自ユニットの兵糧消費が増加。

使役」「築城」「浪費」は、まさに曹叡の宮殿大増築から来てるニャ。

「求心」で味方ユニットをサポートできるのはいいのですが、「浪費」があるので、戦場にはあまり出したくないところですね。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、鶴翼、井闌

兵糧が十分であれば、「井闌」で都市攻めのお供といきたいところです。

戦法

斉射:ダメージ。対拠点可。

激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。

牽制:敵の攻城+破城ダウン。

鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。

井闌:ダメージ。対拠点可。

井闌」戦法があるので、都市攻めで活かしていけるとは思います。しかしやはり「浪費」がネックになってきますね。

 

総評

曹叡は文官寄りのバランス型武将です。

知力と政治は80台で、魅力も90あります。また統率も75あるため、戦場に出してもそこそこ戦えるでしょう。

ただ「浪費」の個性を持っているので、兵糧消費には注意が必要です。無理に戦場に出す必要性もないでしょう。

内政で頑張ったほうがよさそうニャ。

次回は曹叡の母である甄氏を予定しています。【追記】次回出来ました。