【三國志14】「蒼き狼と白き牝鹿」の武将能力レビュー【アップデート1.0.6】|三国志14
『三國志14』アップデート1.0.6の追加武将レビュー企画第3弾。今回は「蒼き狼と白き牝鹿」から追加されたチンギスカン・ジャムカ・ボルテ・ラッチ・クビライ・耶律楚材の6人の能力レビューをお届けします。
Windows10対応で出してほしいですね。
筆者は昔買った『蒼き狼と白き牝鹿4 with パワーアップキット』を持っているのですが、設定の方法に問題があるのかはわかりませんが、Windows10だと起動しないんですよね。
中古で高額で買おうと思っている方は注意したほうがいいかと思います。
Steamに「蒼き狼と白き牝鹿」の1~3があるので、そちらを遊ぶといいでしょう。
それではチンギスカンたちの能力を見ていきましょう。前回の記事は以下のリンクから。
チンギスカン
(小声で)なんたらかんたら、なんたらかんたら
(大声で)ジン・ジン・ジンギスカーン!
(小声で)なんたらかんたら、なんたらかんたら
歌えないところは小声でごまかすというやつですね。ゴダイゴの「モンキーマジック」も似たようなものでしょう。
チンギス・カンはモンゴルの英雄です。世界帝国ともいわれた「モンゴル帝国」の基礎を作り上げた人物ですね。
本名は「テムジン」といいます。中国では「鉄木真」と書きます。
「鈴」ではなく「鉄」です。「鉄木真(ティエー・ムー・ヅェン)」ですね。
ちなみにチンギス・カンは「ジンギス・カン」「チンギス・ハン」「チンギス・ハーン」など、日本ではいろいろな表記があります。
発音の問題ですね。そもそも日本語でないものを日本語発音に直すのですから、研究者によって表記が異なるのはよくあることです。
中国だと「成吉思汗」と書きます。日本語発音に(無理やり)直せば「ツェン・ジー・スー・ハン」ですね。この「ツェン」の部分もじっさいは籠った音なので「ツ」ではないのですが。
以前までは「ジンギス・カーン」「ジンギス・カン」の表記が一般的でしたが、近年では「チンギス・ハン」「チンギス・ハーン」「チンギス・カーン」「チンギス・カン」の表記が一般的になりました。
「ジンギス」は欧米発音を使ったもので、じっさいの発音だと「チンギス(Činggis)」ですね。
それに「ジンギスカン」といったら、日本では食べ物のほうのイメージが強い気がします。
話を戻しまして、チンギス・カンの能力を見ていきましょう。
ステータス:統率100、武力92、知力88、政治81、魅力95
個性:飛将、奸雄、疾走、長駆、威風
戦法:天下無双、急襲、火矢、激励、攪乱、衝車
陣形:魚鱗、鋒矢、雁行、錐行、衝車
主義:覇道
政策:三軍強化(Lv3)
配偶者:ボルテ
親愛武将:ボルテ、クビライ
個性・戦法には呂布の「飛将」(陸上のZOCを無視。包囲効果の影響を受けない(艦船、兵器以外))と「天下無双」(ダメージ+士気を下げる)があります。
また曹操の個性「奸雄」(自ユニット以外の味方ユニットの全能力が上昇(艦船、兵器以外))もありますね。
本作で騎馬部隊などの兵科区分はありませんが、「飛将」「疾走」で(気分的に)戦場を自在に駆け巡る強力な戦闘ユニットとなるでしょう。
ジャムカ
チンギス・カン(というかテムジン)のライバル、モンゴル部ジャラダン氏の首長であったジャムカ。
最初はテムジンと盟友(アンダ)の関係でしたが、ジャムカの配下の者がテムジン側の家畜を盗み、テムジン側はこれを射殺。以後、両者は対立関係となっていきます。
テムジンとジャムカは幼馴染で親友だったという説もありますね。
やがてモンゴルをかけてテムジンとの全面戦争が始まり、最後には敗北して捕らえられてしまいます。
「元朝秘史」では、テムジンはジャムカに降伏を持ち掛けますが、テムジンの下に付きたくなかったジャムカはこれを拒否。テムジンはジャムカを袋に入れ、馬の大群に踏ませて処刑しました。
モンゴル的には身分の高い人に対する処刑法です。袋に入れるのは、血を大地に流さないようにするためですね。
それではテムジンのライバル、ジャムカの能力を見てみましょう。
ステータス:統率82、武力78、知力93、政治70、魅力82
個性:疾走、不屈、扇動、再起、論客
戦法:不撓不屈、斉射、攪乱、挑発、罵声
陣形:魚鱗、雁行、長蛇、錐行
主義:覇道
政策:上兵伐謀(Lv3)
嫌悪武将:チンギスカン
ジャムカはどちらかといえば、外交的にテムジンを追い詰めていった人物ですしね。交渉能力が高い人物といった感じです。
ただチンギス・カンの能力が高すぎるだけで、統率・武力も申し分なく、戦闘でも計略でも活躍していける武将といえるでしょう。
ボルテ
チンギス・カンの皇后であるボルテ。ジュチ、チャガタイ、オゴタイ、トルイといったチンギス・カンの子らの母親でもあります。
ちなみにボルテの名は、モンゴル部族の始祖である伝説の聖獣「蒼き狼(ボルテ・チノ)」から来ています。
ボルテは子どものころに親どうしの取り決めでテムジンと婚約し、成人したのちに結婚しました。
しかしメルキト部族の襲撃にあい、ボルテはさらわれてしまいます。のちにケレイト部族の長であるオン・カンが、メルキトからボルテの身柄を引き取り、テムジンに送り返しました。
「元朝秘史」ではテムジンが武力を持ってボルテを奪還したことになっています。
モンゴル帝国が成立したのちは、ボルテはチンギス・カンの4大オルド(幕営)のうち、第一オルド(大オルド)の運営を担当します。チンギス・カンの後継者候補はボルテの子らのみだったため、ほかの妃に比べて身分は格別に高かったといいます。
そんなボルテの能力を見ていきましょう。
ステータス:統率32、武力16、知力72、政治82、魅力88
個性:応援、仁政
戦法:鼓舞、治療
陣形:鶴翼
主義:王道
政策:太学(Lv4)
配偶者:チンギスカン
親愛武将:チンギスカン
政治・魅力はともに80台ですし、文官としては悪くありませんね。
「仁政」があるので、太守として所在する都市の、武将の忠誠度の自然減少を防ぐことができます。忠誠度が落ちやすい武将をまとめて管理させておくのもいいでしょう。
ラッチ
架空の人物なのですが、そのビジュアルと、強制的にオルド入りしてしまうという仕様(嫌がらせ?)によって、ゲームでもっとも有名な人物となってしまいました。
子孫繁栄においては優秀な人材です。能力は以下のとおり。
嫌悪武将は親愛武将の妻たちですね。どちらも設定できるのは8人までですが、小喬、貂蝉がいるところを見ると、周瑜と呂布も狙われていますね。
武力は65と、女性にしては高いですね。
サポートユニットとして、戦場では案外役に立つかもしれません。
クビライ
日本人にはチンギス・ハンよりも身近だと思われる元の初代天子(皇帝)・クビライ。チンギス・カンの末子・トルイ(トゥルイ)の次男です。
現在の北京に都を置き、南宋を滅ぼして中国を統一。さらには日本へも二度に渡って進行してきました。
「フ(ホ)ビライ」は現在のモンゴル語での発音で、当時の発音では「クビライ」のほうが正しいとされています。
クビライは中国式の官制を採用し、うまく治めていました。優れた政治感覚を持つ人物で、異なる民族の優秀な人たちを部下としていました。マルコ・ポーロが仕えていたことは有名ですね。近年は「マルコポーロはいなかった」説もありますが。
そんなクビライの能力を見ていきましょう。
ステータス:統率86、武力75、知力90、政治95、魅力86
個性:任才、督将、疾走、地利、徴税
戦法:長駆直入、急襲、連弩、鯨波、鎮静、投石
陣形:鋒矢、雁行、鶴翼、錐行、投石
主義:覇道
政策:文事武備(Lv3)
親愛武将:チンギスカン
他の能力も平均以上ですね。
個性では孫権の「任才」(特定範囲内に味方ユニットが多いと、自ユニットの全能力が上昇)、戦法では徐晃の「長駆直入」(ダメージ+味方の防御アップ)があります。
「投石」も使えますし、戦闘面での活躍も期待できます。
耶律楚材
陳舜臣の小説「耶律楚材(Amazonリンク)」で有名になった感のある、チンギス・カンの政治方面を支えた文官・耶律楚材(やりつそざい)。長くて美しいひげがあったことから、モンゴル名はウルツ・サハリ(長いひげの人)といいます。
遼の建国者である耶律阿保機(やりつあぼき)を祖先とし、遼が滅亡したのちは金に仕えていました。
モンゴルが金を滅ぼしたときには捕虜になりましたが、その堂々とした容姿と態度、天文などに詳しかったことからチンギス・カンの目にとまり、側近として採用されます。
チンギス・カンが亡くなり、オゴタイ(オゴデイ)の代になったときには、併合した中国北部の統治を中国式でおこなうことを主張。これによって中国式の税収方法が導入されました。
しかし晩年は税収法をめぐってムスリム財政官の派閥と対立。オゴタイの死後は発言力を失い、失意のうちに亡くなってしまいました。
そんな耶律楚材の能力は以下のとおりです。
ステータス:統率28、武力30、知力85、政治98、魅力83
個性:詩想、文化、教化、占術、学者
戦法:沈毅大略、治療、井闌、投石
陣形:方円、井闌、投石
主義:礼教
政策:経世済民(Lv3)
親愛武将:チンギスカン
陳舜臣の小説補正という感じはありますね。
内政方面だけでなく、兵器「井闌」「投石」も使えますので、都市攻めのお供としてもいいかと思います。
戦法では司馬師の「沈毅大略」(味方の攻軍アップ+異常状態解消。対拠点可)が使えますね。
「文化」「教化」「占術」があるので、地域担当官に任命しておくといいでしょう。
まとめ
さすがに世界帝国勢の能力は高いですね。この6人で新勢力を作ってプレイするのも面白そうです。ラッチもなにげにサポートユニットとして役に立ちますしね。
しかしこれを機会に、ぜひともWindows10に対応した『蒼き狼と白き牝鹿4 with パワーアップキット』をSteamで配信してほしいところです。
アップデート1.0.6の武将紹介は今回で全員ですね。今後のアップデートも期待したいと思います。