『三國志14』武将能力:紀霊の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その245】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第245回目は、袁術配下の将軍である紀霊(きれい)についてお届けします。前回の閻行は以下のリンクから。
人物について
『三国演義』だとそれなりに名が通っていますが、紀霊の正史における記述は案外少ないです。
劉備が呂布に下邳を奪われ、小沛に駐屯すようになると、袁術は配下の将軍である紀霊に3万の兵をあたえ、劉備を攻撃させました。
劉備は呂布に救援を求めたところ、呂布の配下らは、
「将軍(呂布)は劉備を殺そうと思っていたのですから、ここは袁術に手を貸すべきです」
といいました。
しかし呂布は、
「もし劉備が破られたら、次は私の番だ。ここは劉備を助けるべきだ」
として、歩兵1000人・騎兵200人を率いて小沛へ向かいました。
紀霊は呂布の来襲を聞き、劉備への攻撃をためらいました。
呂布は陣中に紀霊を招待しようとしたところ、紀霊のほうでも呂布とともに食事がしたいと申し入れてきました。
呂布は紀霊らに、
「劉玄徳は私の義弟だ。義弟が困難にあっているので、こうして助けにきたのだ。
私もはもともと争いが嫌いで、仲裁をするのが好きなのだ」
といいました。
そして呂布は門番に命じて、一本の戟を用意させました。
「これから私が矢を射て、戟に当ててみせよう。当たったら戦争をやめて引きあげてくれ。当たらなかったら好きにするといい」
呂布はそういって矢を射ると、見事に命中。まわりにいた諸将らはおどろき、呂布を誉めそやしました。
翌日も呂布と紀霊らは宴会をして、そののち双方とも引き上げていきました。これ以降、紀霊がどうなったのかは不明です。
『三国演義』のほうでは話を膨らませて、紀霊は重さ50斤の三尖刀の使い手となっています。また関羽と互角の一騎討ちをしていますね。
戟と矢の話は、『三国演義』でも採用されています。
さいごに袁術は呂布と戦って敗れ、逃亡中に劉備の伏兵にあいます。紀霊は張飛と戦い、討ち取られてしまいました。
今回はそんな紀霊の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:78
武力:83
知力:51
政治:48
魅力:60
主義:覇道
政策:魚鱗強化(Lv4)(魚鱗陣形の効果が上昇)
総合的には閻行のほうが上ですね。知力・政治が閻行に比べて10ほど劣っています。
紀霊はシリーズの初代から登場していた武将で、1のころは武力が50台でした。2で60台、3で70台、4で80台とだんだん上がっていった形ですね。
個性について
殿軍:退却中に自ユニットの防御が上昇。
一心:自ユニットが攻撃を受けたさい、士気が低下しにくくなる。
不屈:兵站切れしたさい、自ユニットの士気が低下しにくい。
粘り強く戦えそうな感じはありますね。
陣形と戦法
魚鱗、鋒矢、雁行
通常は「魚鱗」か「鋒矢」でいいとは思います。味方を守るのがいいでしょう。
奮戦:ダメージ。
激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。
足止:「足止」付与。
駆逐:ダメージ。
野戦向けに加えて水上でも戦えるので、悪くはないとは思います。
総評
紀霊は武官タイプの武将で、統率・武力は80前後もあります。知力・政治は50前後、魅力は60と、内政もできなくはありません。
士気が下がりづらくなる「一心」「不屈」があるので、野戦で粘り強く活躍していけるとは思います。
人材不足感のある袁術陣営においては、数少ないアタッカーといえます。
次回は臧覇です。