『三國志14』武将能力:鍾繇の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その164】|三国志14

2020年6月25日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第164回目は、魏の重臣であり書道家でもある鍾繇(しょうよう)についてお届けします。前回の陳泰は以下のリンクから。

 

人物について

鍾繇、字は元常(げんじょう)。潁川郡・長社県の人です。子には鍾毓(しょういく)・鍾会がいます。

前回の陳泰と違って、子の鍾会はアレな人ニャ。

鍾繇は書道家としても有名で、隷書・行書を得意としていました。

また隷書と楷書の中間のような「鍾繇体」という字体でも知られています(三国志の時代は、まだ楷書が存在しませんでした)。この「鍾繇体」は王義之など後世の多くの書道家が手本にしており、現在でも学ばれています。

鍾繇は若いころ、おじの鍾瑜(しょうゆ)とともに洛陽へ赴きました。

その道中、人相見に出会います。

人相見は鍾繇を見て、

「この子は出世の相がある。しかし水難の相もあるので気を付けよ」

といいました。

それから十里も進まないうちに、橋を渡ったときに馬が驚き、鍾繇は水に落ちて溺れそうになりました。

このことから、鍾瑜は鍾繇を大事にし、学問に専念させることにしました。

正史でも占い師みたいなのが当たり前のように出てくるのニャ。

やがて鍾繇は孝簾に推挙され、尚書郎・陽陵県令に任じられました。しかし病気のため、辞めてしまいます。

それから三公の府(役所)に召し出され、廷尉正・黄門侍郎となりました。

当時、都では董卓呂布に殺され、その後釜として李傕郭汜らが統治していました。

「ヒャッハー」な人たちニャ。

曹操献帝に使節を派遣しましたが、李傕らはこれが偽りの忠誠であるとして受け付けませんでした。

そこで鍾会は李傕らに、

「天下の英雄たちは、各自が天子の命令と偽って、勝手に行動をしています。その中で曹操だけが王室に心を寄せているのです」

といいました。

李傕らはこの言葉を聞き、曹操の使者を歓迎しました。これによって曹操は、都に使節を出すことができるようになります。

李傕らも鍾繇のいうことは聞くのニャ。

曹操は、荀彧がたびたび鍾繇を賞賛していたことや、使節の件などを聞き知ったため、特別な気持ちを抱いていました。

献帝は長安を脱出しますが、これには鍾繇の貢献が大きかったといいます。

人材マニアなら欲しくなる人材ニャ。

やがて曹操は献帝を擁し、鍾繇は曹操に召し抱えられます。

一方、西の関中のほうでは、馬騰韓遂が争っていました。

そこで曹操は、この2人の仲裁を鍾繇に一任し、関中軍の総指揮をとらせ、自由に裁量することを許しました。

すごい信用ニャ。

鍾繇は長安に到着すると、書簡を2人に送って利害を説きました。

結果、2人は和平し、それぞれ人質として子を都に送り、献帝に仕えさせたのです。

また官渡の戦いにおいては、鍾繇は馬2千頭を提供して軍を支えました。このことから、曹操からの評価はますます高まりました。

これは重臣になるニャ。

曹操が袁譚袁尚の討伐に乗り出すと、袁譚らは郭援高幹を派遣して河東を攻略させようとします。

鍾繇は、馬騰からの援軍である馬超龐徳を率いて郭援らと戦い、これを討ち破りました。

郭援は鍾繇のおいだったので、龐徳に討ち取られたことに鍾繇は泣きました。

龐徳が謝罪すると鍾繇は、

「郭援はおいだが国賊だ。貴公が謝ることではない」

といいました。

龐徳の回でもあった話ニャ。

曹丕の代になると、鍾繇は華歆・王朗とともに三公となります。

魏の三重臣ニャ。

ちなみに鍾会の回で、鍾会の母の張昌蒲の話をしましたが、側室の張氏は彼女を妬み、毒殺しようとしました。このことがばれて、張氏は離縁されてしまいます。

曹丕の母の卞氏はこれを知り、曹丕を通じて張氏を復縁させようとしました。

鍾繇は怒り、鴆毒を取り寄せて自殺しようとしましたが、手に入りません。

代わりに山椒を食べましたが、これによって口が利けなくなってしまったため、曹丕は復縁の勅令を取りやめたといいます。

なにやってるのニャ。

曹叡の代では太傅・定陵侯となります。そして太和4年(230年)に亡くなりました。

変に人間くさいところもある人なのニャ。

今回はそんな鍾繇の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:70
武力:24
知力:76
政治:91
魅力:77
主義:礼教
政策:地域振興(Lv5)(内政と謀略に長けた施政を行う)
親愛武将:
魏諷、蔡琰、荀彧、荀攸、曹丕、張既、張昌蒲

政治91あるニャ。それと、意外に統率が高いニャ。

政治は、政治ランキングでは8位で、馬良董允と並んでいますね。

また統率力の高さは、じっさいに軍を指揮していたことも評価されているのでしょう。

ただシリーズで統率が70台になったのは、『三國志10』以降とけっこう遅いですね。次第に評価されていった形です。

 

個性について

調達:輸送部隊を率いたさい、輸送できる量が増加。

振興:地域担当官に任命すると開発が上昇しやすい。

法律:地域担当官に任命すると治安が上昇しやすい。

文化:地域担当官に任命すると人口が上昇しやすい。

能吏:地域担当官に任命したさい、かかる費用が減少。

内政特化で地域担当官特化ニャ。

内政系の武将は、こういう個性がそろっているのが強いですね。とくに鍾繇は文句なしといったところです。

調達」があるのは、馬2千頭を曹操に提供した話からですね。

 

陣形と戦法

陣形

方円、鶴翼、衝車

兵器があるので都市攻めのサポートもできるかと。

戦法

連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

牽制:敵の攻城ダウン+破城ダウン。

治療:負傷兵回復。対拠点可。

鎮静:状態異常解消。

守り系といったところニャ。

ディフェンシブな個性がそろっていますね。ただ兵器戦法がないのが惜しいですね。

 

総評

鍾繇は内政に向いた軍師タイプの武将です。

内政スキルとしては、「振興」「法律」「文化」「能吏」とそろっているため、地域担当官を任せるのがいいでしょう。

また統率も70台あり、兵器も持っているので、戦闘に参加させても問題はないかと思います。

魏を支える重臣ニャ。

次回は王朗を予定しています。【追記】次回出来ました。