『三國志14』武将能力:高幹の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その129】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第129回目は、袁紹の甥で并州を任されていた高幹(こうかん)についてお届けします。前回の袁譚は以下のリンクから。
人物について
高幹、字は元才(げんさい)。陳留郡・圉(ぎょ)県の人です。
父は高躬(こうきゅう)といい、劉焉に仕えて蜀郡の太守をつとめていました。袁紹の姉妹を妻に迎え、生まれたのが高幹です。
そのため、高幹は袁紹の甥にあたります。
高幹は多大な才能と野心を持っていて、文武ともに優れていました。
袁紹に仕え、韓馥に冀州を譲らせるため、郭図らとともに使者として説得に向かっています。
袁紹は公孫瓚を討ち滅ぼしたのち、長男の袁譚に青州を、次男の袁煕に幽州を、そして高幹には并州を治めさせました。
袁紹としては、3人にそれぞれ1州を治めさせ、後継者としての実力を見ておきたいというのもあったのでしょう。
袁紹は優柔不断で、方針がその都度変わる人でもありますからね。
袁紹が亡くなったのち、袁譚・袁尚のお家騒動に付け込んで、曹操が冀州に攻めてきました。
高幹は袁譚の命令を受け、郭援とともに河東へ侵攻。匈奴の単于(王)である呼廚泉と手を組み、大軍を持って曹操の背後を突こうとします。
そうですね。これに対して鍾繇は馬騰の助けを借り、馬超と龐徳を派遣してもらいます。
龐徳は先鋒となって敵軍を討ち破り、郭援の首を取りました。
一方、曹操が袁尚の本拠地・鄴を落としたことにより、高幹と呼廚泉は降伏してしまいます。
曹操は高幹にそのまま并州を統治させました。
しかし袁尚が幽州の烏丸のもとへ逃げ、曹操がそれを追って攻め込んだときに、高幹は反乱を起こしました。
上党郡の太守を捕らえ、壺口関に兵を派遣して守備を固めます。
また鄴へひそかに軍を派遣し、襲撃しようとしたのです。
けれども、鄴を守っていた荀彧の兄・荀衍(じゅんえん)は襲撃を事前に察知し、ことごとく撃退しました。
また曹操は楽進と李典を派遣したため、高幹は壺口関(壺関)に籠城します。楽進らはこれを落とすことができませんでした。
やがて曹操みずからが出陣します。
高幹は部下に城の守りをまかせ、自身は呼廚泉のもとへ行って救援を求めました。
しかし助けを得ることができなかったため、数騎の従者らとともに荊州へ落ち延びようとします。
そして道中、上洛都尉の王琰(おうえん)に捕まり、斬り殺されてしまいました。
余談ですが、王琰は高幹を捕らえた件で侯に取り立てられます。
しかしそれを聞いた妻は、部屋で大声を上げて泣きました。
王琰が富貴を得れば、妾をとってしまい、自分への愛がなくなると考えたからだといいます。
今回はそんな高幹の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:74
武力:59
知力:53
政治:60
魅力:66
主義:割拠
政策:工法改革(Lv3)(都市の耐久回復量と建設速度が上昇)
親愛武将:郭援
おそらく『三国演義』基準でしょう。『三国演義』だと反乱を起こしたりといったような活躍は無く、地味な存在でしたしね。
シリーズ初登場は『三國志2』ですが、そのときは武力41、知力32といった凡将以下のステータスでした。そのときから考えれば、むしろ評価されているほうでしょう。
個性について
堅牢:所属都市に所在していると、都市が攻められたさい、反撃ダメージ上昇。
動員:官職に加えて、指揮兵士が1000増加。
「堅牢」は、壺口関での守りを評価されたものでしょう。
陣形と戦法
方円、長蛇、投石
野戦が「方円」「長蛇」というのが微妙なところですね。山地などで戦うのがいいでしょう。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
鉄壁:味方の防御アップ。
牽制:敵の攻城+破城ダウン。
これも壺口関の守備から来るものでしょう。防御向きの武将ですね。
総評
高幹はバランス型の凡将といったところでしょう。
統率は74ありますが、武力・知力はともに50台、政治・魅力はともに60台といった微妙な形になっています。内政でも使えなくはないでしょう。
個性には「堅牢」、戦法には「連弩」「鉄壁」「牽制」といった守りに関するスキルがそろっていますので、守備の面でも役に立てるとは思います。
次回は袁紹の次男、袁煕を予定しています。
【追記】次回出来ました。