『三國志14』武将能力:郭図の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その102】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kakuto

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第102回目は、袁紹陣営の参謀・郭図(かくと)についてお届けします。前回の沮授は以下のリンクから。

人物について

イラストがすごくツンデレっぽいニャ。あとKACKT」って書くとかっこいい感じニャ。

郭図、字は公則(こうそく)。豫州・潁川郡の人です。

荀彧荀攸らとは同郷で、ともに推挙され、官吏として朝廷に仕えていました。

そののちに、辛毗の兄である辛評らとともに、袁紹に仕えます。

袁紹のもとには、郭図の同郷の郭嘉も来ました。

郭嘉と郭図は親戚なのかニャ?

それは不明ですね。可能性はあるとは思います。

しかし郭嘉は袁紹の決断力のなさを見抜き、そのことを郭図と辛評に伝えて去ってしまったのは、郭嘉の回でも述べたとおりです。

郭嘉は田豊沮授と違って、仕える君主を見誤らなかったニャ。

郭図は韓馥を説得して、冀州を袁紹に譲らせます。

しかしそれによって、韓馥配下の田豊・沮授という優秀な参謀が、袁紹陣営にやってきてしまいました。

自分の地位を脅かす者たちニャ。

沮授が「献帝を迎え入れるよう」袁紹に献策すると、郭図は「漢王朝はすでに衰退しています。利はありません」といい、却下させてしまいました。これによって献帝の身は、曹操が手に入れることになります。

また曹操との戦いが始まると、田豊と沮授は敵の国力・兵力の低さから、「年単位での長期戦に持ち込むこと」を袁紹に提案します。

しかし郭図は審配とともに、「敵の兵は少ないので、一気に潰すべきでしょう」といい、さらには「沮授に全軍の兵権をあたえるのは危険です」と吹き込みました。

これにより、沮授の軍権が3分割され、沮授・郭図・淳于瓊の3人に分割されたのです。

このあたりは前回の沮授の話であったニャ。ぜんぶ裏目に出てるニャ。

さらには、淳于瓊の守る烏巣の兵糧庫を、曹操が奇襲しようとしたときに、張郃が「すぐに救援に向かうべきです」といいましたが、郭図は反対し、

「ここは救援に行くよりも、曹操の本陣を叩くべきです。本陣を叩けば、曹操も引き返さざるを得ないでしょう」

といいました。張郃は、

「曹操の本陣の守りは堅く、これを陥落させることなどできません」

と食い下がります。

現場で戦っている将のほうが実情がわかってるニャ。

けっきょく袁紹はどちらの意見も汲み取ってしまい、兵力を分散して曹操の本陣と烏巣の救援に向かわせてしまいました。

優柔不断の本領発揮ニャ。

張郃はしぶしぶ命令にしたがって曹操の本陣を攻撃しますが、かんたんに落とせるわけもありません。

しかもそのあいだに、烏巣の兵糧庫が襲われてしまったのです。

けっきょく本陣も落とせなかったし、烏巣も守れなかったのニャ。兵力を分けて小出しにするからニャ。

本陣攻撃をさせた郭図の判断もどうかと思いますが、兵力を分けてしまった袁紹の問題も大きいとは思いますね。

官渡の戦いで袁紹が失ったものは多く、田豊・沮授の2大参謀も命を落としています。また張郃も曹操に降伏してしまいました。

張郃はむしろ曹操に仕えてよかったニャ。

袁紹の死後、郭図と辛評は長男・袁譚を後継者に推しました。

これに対し、審配・逢紀は三男・袁尚を推します。袁紹としては袁尚のほうを可愛がっていたので、その意志を継ぐという大義名分がありました。また袁譚が後継者になれば、仲の悪い辛評らが自分たちを迫害するおそれがあったのです。

完全に保身が理由ニャ。

こうして袁家のお家騒動が始まることになります。

この隙をついて曹操が攻め込んできましたが、袁譚・袁尚の連携が取れずに敗北に次ぐ敗北となってしまいます。

曹操は陰安を陥落させ、いったん兵を退きます。それからは劉表にそなえるため、軍を南へ向かわせました。

このあいだに袁譚らは態勢を整えるのニャ。

ところが曹操との戦いで袁譚・袁尚の兄弟仲は最悪となり、郭図と辛評の後押しもあって、袁譚は袁尚に攻撃を仕掛けました

ニャ?

しかし返り討ちにあい、袁譚は平原に追いやられてしまいます。

郭図が絡むと負けるのニャ。

かならず負ける軍師」とネタにされることもありますね。

そこで郭図は、

「ここは曹操と同盟を結ぶのです。袁尚が敗れれば、その兵を吸収することができるでしょう。そうすれば曹操とも対抗できます」

と提案します。このときに曹操のもとに使者として送られたのが、辛評の弟の辛毗です。辛毗の娘が辛憲英ですね。

『真・三國無双8』で有名になった人ニャ。

こうして曹操と袁尚が戦っているあいだに、袁譚は手薄になった冀州の諸郡をつぎつぎに攻略。袁尚を討ち破ってその兵をも吸収し、勢力拡大に成功します。

なんか火事場泥棒みたいなやり方だけど、郭図の策がうまくいったニャ。

ところがこの行為に曹操が激怒。同盟を解消し、袁譚への攻撃に転じます。

おいしいところだけ持ってかれたのだから、怒るのも当たり前なのニャ。

けっきょく袁譚は曹操に滅ぼされ、郭図は妻子ともども処刑されたといいます。「三国演義」では楽進の弓を受け、堀に落ちて死んでいますね。

郭図のいうことにしたがうと、ろくな目にあわないのニャ。

今回はそんな郭図の能力について見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:56
武力:50
知力:82
政治:68
魅力:40
主義:明利
政策:兵器強化(Lv4)(井闌、衝車、投石陣形の効果が上昇
嫌悪武将:高覧、審配、沮授、張郃

あのことごとく裏目に出る献策で知力82もあるのかニャ。

いちおう知将ということになっていますしね。

ちなみに1では武力90・知力43になっていました。

すごい猛将ニャ。でもよくよく考えると、これは正しいかもしれないニャ。軍師としての才能はないけど、戦場で戦う武将としての才能があったかもしれないニャ。役割を間違えたのニャ

どうでしょうね。まあ、人間の才能は、案外べつのところにあったりしますしね。

ちなみに知力のほうは、『三國志2』以降は70~80台を行き来していて、それほど高くは評価されていませんね。

 

個性について

扇動:特定範囲内の敵ユニットが「混乱」になったさい、その期間を延長。

功名:命令設定で、追撃「不可」、事後命令「退却」が選択不可。

惰弱:退却中に自ユニットの全能力が低下。

強欲:自身の俸禄が増加。

まさかのバッド個性が3つニャ。75%がバッド個性ニャ。

ただそれほど影響の大きいバッド個性ではないですね。「惰弱」も退却しなければいいだけですしね。

ただバッド個性で枠が圧迫されて、まともな個性が「扇動」しかないのは問題ですね。

 

陣形と戦法

陣形

鋒矢、衝車

袁紹陣営は「衝車」が多いニャ。

これは「衝車」一択でもいいとは思いますね。

戦法

業火:発火。対拠点可。

混乱:「混乱」付与。対拠点可。

衝車:耐久ダメージ。対拠点可。

対拠点には強そうニャ。

混乱」は「扇動」で相乗効果が狙えますね。ただ兵器運用するほうがいいとは思います。

 

総評

郭図は知力は82ありますが、政治は68と低めです。

また内政系の個性もないため(というか、バッド個性が3つもあるため)、使いづらさがありますね。

個性がバッドなのが個性ニャ。

戦闘ユニットとしては「衝車」が使えるので、これで都市攻めをサポートするのもいいでしょう。

使いどころが難しそうニャ。

次回はおなじく袁紹陣営の審配を予定しています。

↓次回と「孫子の兵法書」第3回目出来ました。