『三國志14』武将能力:逢紀の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その104】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

houki

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第104回目は、策で冀州を取った袁紹陣営の参謀・逢紀(ほうき)についてお届けします。前回の審配は以下のリンクから。

 

人物について

イラストのドヤ顔の構え、初代ウルトラマンに詳しい人の玄人感のあるスペシウム光線ニャ(猫背気味で撃つ)。素人は右ひじに左手をくっつけてL字にするけど、それはウルトラセブンのワイドショットニャ。間違えちゃだめニャ。逢紀はそれを伝えたかったのニャ。

よく知りませんけど、ウルトラマンって日本でまだやってるのでしょうか。中国では奧特曼(アォトォマン)」といって、子どもの間で人気がありましたね。

逢紀、字は元図(げんと)。荊州・南陽郡の人です。

袁紹董卓のもとから逃亡したときに、ともに冀州へと付き従いました。

袁紹は逢紀が聡明で計略に長けていたことから、重用してともに旗揚げをしたのです。

昔からの家臣なのニャ。

袁紹が韓馥から冀州を奪うときに、

公孫瓚に使者を出し、冀州を襲わせるのです。そうすれば韓馥は公孫瓚を恐れます。ここで韓馥に使者を送って利害を説けば、きっとわが君に冀州をゆずってくれるでしょう」

と献策しました。これによって袁紹は冀州を手に入れたのです。

ついでに韓馥配下の田豊沮授・審配らもやってきたニャ。戦争しないで領土を取れたのは大きいニャ。けっこう有能だったのニャ。

冀州は袁紹の地盤にもなる領土です。逢紀の功績はかなり大きいといえますね。

しかし審配が来たことにより、袁紹は審配のほうを重用するようになりました。

逢紀と審配の仲は悪くなりましたが、審配が袁紹に疑われたときに、逢紀がかばったことで親しくなったのは前回も述べたとおりです。

曹操との戦いが始まると、逢紀は審配とともに軍の事務を担当します。

逢紀は田豊が実直なことを嫌い、たびたび袁紹に讒言をしていました。

告げ口野郎ニャ。

袁紹が曹操に敗北したとき、田豊を投獄してしまった袁紹は、「田豊にあわせる顔がない」と逢紀にいいました。

しかし逢紀は、

「田豊はわが君の退却を聞くと、手を打って大笑いをしていました。自分の言葉が的中したことを喜んでいたのです」

と讒言しました。この結果、田豊は処刑されてしまったのです。

ひどいことをいうやつニャ。そのわりには、「私事と国家の大事は違う」といって審配は助けるのニャ。

一貫性がないといえばそうですけど、人間はそのときそのときの気分で判断が変わったりするものですからね。

袁紹の死後、逢紀は審配とともに三男の袁尚を後継者に推し、郭図辛評は長男の袁譚を推しました。

多くの家臣は、長男である袁譚を立てるべきだと思っていました。

しかしそうなってしまうと、逢紀・審配は辛評らに迫害される恐れがあります。

そこで逢紀は審配とともに袁紹の遺書を捏造し、袁尚を強引に跡継ぎにしていまいました。このことにより、袁譚と袁尚の対立が激化します。

袁家分裂の原因になったのニャ。

このタイミングで曹操が攻めてきたため、袁譚はこれを迎え撃ちます。しかし袁尚は少数の援軍しか袁譚に送らず、しかも逢紀を袁譚の目付け役にしたのです。

袁譚はこの処置に怒り、逢紀を処刑してしまいました。こうして逢紀はその生涯の幕を閉じたのです。

あっさり殺されて終わったニャ。最期まで粘り続けた審配とは大違いニャ。

孔融荀彧に「審配と逢紀は忠義の臣です」といったとき、荀彧は、

「審配は独断的で計画性がなく、逢紀は向こう見ずで自分勝手な行動をします」

と評しています。

2人とも荀彧にディスられているのニャ。

今回はそんな逢紀の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:32
武力:21
知力:84
政治:70
魅力:39
主義:名利
政策:地勢研究(Lv4)(落穴、投石台、弓櫓によるダメージが増加
親愛武将:袁紹
嫌悪武将:郭図、審配、辛評、田豊

完全に文官タイプのパラメータニャ。

統率・武力は低く、戦闘ユニットとしては厳しいですね。

知力は審配(知力83)より1高い設定になっています。

ちなみに逢紀はシリーズ通してずっと知力80台なので、評価は安定しているかと思いますね。

よく見ると審配が嫌悪武将になってるニャ。審配のほうだと、逢紀は親愛武将ニャ。

「その人物から見てどうか」ということなので、双方とも感情がおなじわけではないですね。

逢紀としては、審配は外部(韓馥)からやってきて、自分の地位を奪った者ですしね。

 

個性について

言毒:特定範囲内の敵ユニットが「挑発」になったさい、その期間を延長。

智嚢:提案に登場しやすい。

功名:命令設定で、追撃「不可」、事後命令「退却」が選択不可。

高慢:一定兵数以下で自ユニットの全能力が低下。

言毒」あるニャ。田豊にとどめをさしたやつニャ。

本作では「挑発」の期間を延長するだけですけどね。

問題としては、バッド個性の中でもあまりよろしくない「高慢」を持っていることです。兵力低下でさらに弱くなりますから、全滅リスクが高くなりますね。まあ、文官ですし、そうそう戦場に出すことはないとは思います。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、井闌

野戦ではあまり使えませんし、どうしても出すなら「井闌」で都市攻めのサポートをするのがいいかと。

戦法

混乱:「混乱」付与。対拠点可。

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

2つしかないニャ。

文官ですしね。「言毒」があるので、「混乱」でいちおう相乗効果が狙えるでしょう。野戦をやらせるかどうかの問題もありますが。

 

総評

逢紀は文官タイプの武将です。

統率・武力は低めなので、戦闘ユニットとしては力不足でしょう。また戦法も2種類しかありません。都市攻めのお供として「井闌」で運用するぐらいでしょうか。

知力は80以上あるので、内政や計略などで活躍させていくのがいいかと思います。

袁紹のために冀州を奪った参謀ながら、ちょっと力不足な感じニャ。

次回は袁紹陣営の辛評を予定しています。また、ゲーマーのための兵法書「わかりやすい全訳『孫子の兵法書』」シリーズも並行して続いていますので、こちらもよろしくお願いいたします。

↓次回と「孫子の兵法書」第5回出来ました。