『三國志14』武将能力:劉封の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その78】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第78回目は、劉備の養子である蜀の将・劉封(りゅうほう)についてお届けします。前回の関平は以下のリンクから。
人物について
いまの人がこのネタをわかるのかどうか微妙なところですが。
劉封も前回の関平とおなじく字は不明。長沙郡・羅県の人です。
羅侯であった寇氏の子で、長沙の劉氏の甥です。
劉備が荊州に身を寄せたときに、子がいなかったことから劉封を養子にしました。
「三国演義」では劉禅が生まれたあとに、養子として迎えられています。
跡継ぎ問題が発生しますので、関羽に「いずれお家騒動のもとになる」と注意されていますね。
正史でも劉封は武勇にすぐれており、蜀攻めのときには兵を率いて功績を立てました。蜀平定後には副軍中郎将に任じられます。「三国演義」では関平と組んで武功を立てているのは前回述べたとおりです。
劉備が孟達に房陵を攻撃させ、さらに上庸へと軍を進めたとき、劉封はその援軍として送られました。上庸の太守・申耽とその弟の申儀は降伏し、劉封は副軍将軍に昇進します。
こののち、関羽が樊城と襄陽を包囲したとき、劉封・孟達に何度も援軍を要請します。しかし山中の郡を占領したばかりなので動揺をあたえてはいけないという理由から、劉封らは援軍を送りませんでした。やがて関羽は敗れてしまいます。
そうですね。そのうえ、劉封と孟達は仲が悪かったこともあり、孟達は劉備に別れの手紙を書いて魏に亡命してしまいます。
正史「三国志」に全文がありますが、けっこう長いですね。古典からもいろいろ引用しており、教養の高さが伺えます。また孟達は、魏では曹丕に気に入られて重く取り立てられたことは曹丕の回でも述べたとおりです。
新城太守に任じられた孟達は、夏侯尚、徐晃とともに出陣し、劉封を攻撃します。
しかしこのときも孟達は劉封に手紙を送り、降伏をうながします。この手紙も全文がありますが、長いです。そしてあいかわらず古典からいろいろ引用して書いています。
内容を要約すると、
「劉備にはすでに劉禅という子がいて、あなたは他人にすぎません。我が君(曹丕)は禅譲されて天子(皇帝)になった人物です。もし魏へ亡命すれば、わたしの同僚になって大きな領土を賜るでしょう」
という降伏をうながすものです。
しかし劉封はこれに従いませんでした。
申耽・申儀の兄弟が反乱を起こすと、劉封は敗走して成都に戻ります。
劉備は、関羽を助けなかったことで劉封を責めました。
諸葛亮は、「この機会に劉封を殺してしまうよう」いいます。劉備が亡くなったのち、劉封が後継者を名乗りだせば、国の乱れのもとになるかもしれないからです。
劉備は諸葛亮の言を聞き入れ、劉封を処刑します。劉封は、孟達の忠告を無視したことを後悔しました。
劉封の死後、劉備は涙を流したといいます。
「三国演義」では成都に逃げ帰ってきた劉封を、劉備が怒りにまかせて処刑してしまいます。処刑後に、劉封が孟達からの降伏勧告を拒否したことを知り、劉備は声をあげて泣きました。
諸葛亮は「お世継ぎ(劉禅)のことを考えれば、殺して惜しい者ではありませぬ」といいますが、劉備は、
「たとえ後日殺すことになろうと、今日忠義の者を殺すのは忍びぬ」
といいました。さらに「我が子はきっとあの世でわたしを恨んでいるだろう」と泣き続けました。
今回はそんな劉封の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:75
武力:79
知力:44
政治:50
魅力:76
主義:覇道
政策:軍制改革(Lv4)(部隊・都市の士気上限が上昇)
父親:劉備
親愛武将:関平
嫌悪武将:孟達
知力・政治は関平に比べてだいぶ低く設定されていますね。ただ統率・武力は悪くないので、中堅武将として活躍できるでしょう。
ちなみに1のころは武力43で、そこからじわじわと上がっていきましたね。
個性について
昂揚:特定範囲内の敵ユニットを撃破すると、自ユニットの士気が上昇。
果敢:自ユニットが「足止」にならない。
召募:募兵担当官に任命すると兵士が上昇しやすい。
「召募」があるので募兵担当官にしておくといいかと思います。
陣形と戦法
魚鱗、鋒矢、投石
野戦か兵器かで選択肢がありますね。状況に応じて選ぶのがいいかと。
突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。
攪乱:敵の機動ダウン。
投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
関平の「忠勇義烈」(ダメージ+味方の士気アップ)と対比的に設定されていますね。「駆逐」持ちなのも関平とおなじです。「投石」があるので兵器運用でもいいでしょう。
総評
劉封は、能力的には中堅の武将といったところです。
取り立てて特徴はありませんが、「召募」があるので募兵担当官にしておくといいかと思います。
また「投石」も使えるので、状況に応じて兵器運用もできるでしょう。
次回は関羽の次男、関興を予定しています。