『三國志14』武将能力:袁尚の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その127】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第127回目は、袁紹の三男である袁尚(えんしょう)についてお届けします。前回の劉氏は以下のリンクから。

 

人物について

袁尚、字は顕甫(けんほ)。汝南郡・汝陽県の人です。袁紹の三男で、前回の劉氏の子ですね。

袁紹には長男の袁譚(えんたん)、次男の袁煕(えんき)がいました。

普通ならば長男の袁譚が跡継ぎになるはずなのですが、袁紹は容姿の美しい袁尚を寵愛しており、跡継ぎにしようと考えていました。

しかしそれを公表しないまま、袁紹は亡くなりました。

無責任ニャ。

当然、袁譚と袁尚とのあいだで後継者争いが勃発。袁譚は郭図辛評が、袁尚は審配逢紀が、そのあと押しをしました。

こうして袁家のお家騒動が始まります。

この内輪もめを突いて、曹操が冀州へと攻め込んできました。

抜け目ないニャ。

袁譚は曹操に対抗するため、黎陽に陣を敷きました。そして袁尚に援軍を要請しましたが、少数の兵しか派遣されず、しかも目付け役として逢紀を送り込んできたのです。

袁譚は再度袁尚に増援を要請しますが、審配らの提言によって却下されました。

怒った袁譚は、目付け役としてやってきていた沮授を殺してしまったのです。

怒るのも無理ない気がするニャ。

袁尚もさすがに援軍を送るべきだと考えたのですが、派遣した兵をそのまま袁譚に奪い取られてしまうことを恐れ、自らが出陣して黎陽に向かいました。

一方で、留守になった鄴は、審配に守りをまかせました。

曹操という共通の敵がいても、協力とまではいかないのニャ。

このような状況で曹操に勝てるはずもなく、袁譚・袁煕は討ち破られました。

曹操は鄴のそばまで攻め込んできて、麦を奪ってから許昌にもどりました。というのも、荊州の劉表を討伐しなければならなくなったからです。

危機が去った袁譚・袁尚ですが、今度は袁譚が兵を起こして袁尚を攻め始めます。

曹操に備えるよりも先にそれなのニャ。

しかし返り討ちにあい、袁譚は平原へと追いやられてしまいます。

袁尚はさらに追撃をかけました。

袁尚のほうが強かったのニャ。「兄より強い弟」はいたのニャ。

追い詰められた袁譚は、郭図の助言によって、曹操に助けを求めます。このとき、辛毗(しんぴ)が使者として曹操のもとへ向かいました。

辛憲英のお父さんニャ。あと郭図の助言はろくなことがないニャ。

曹操が援軍を引き受けたため、袁尚は袁譚を攻めるのをやめ、急ぎ鄴へと引き返しました。

曹操が攻撃をやめて帰還すると、袁尚はふたたび平原へと向かい、袁尚との戦いを続行。鄴の守りは審配にまかせました。

行ったり来たりで忙しいのニャ。

すると、またもやその隙をついて、曹操が鄴へ侵攻。

袁尚は急いで鄴に引き返しました。

もう鄴にいたほうがいいニャ。きりがないニャ。

袁尚は、鄴を守る審配とのろしで連絡を取り合い、曹操を挟み撃ちしようとしました。

しかし曹操軍は強く、返り討ちにあってしまいます。

退却した袁尚の陣営を、曹操軍は包囲。降伏しようとしましたが、曹操はそれを許しません。

袁尚は必死の逃亡を続け、中山へと逃げ込みました。

曹操は袁尚の印綬を手に入れると、今度は鄴に戻ってそれを城にいる将兵らに示します。

将兵らは袁尚が敗れたことを知ると士気が落ち、城はあっという間に陥落。審配は抵抗するも捕らえられ、処刑されてしまいました。

審配の最後の抵抗については、審配の回を参照するニャ。

袁尚が曹操に手こずっているあいだ、袁譚は手薄になった城を奪って兵を吸収し、袁尚に攻撃を仕掛けました。袁尚は敗走し、袁煕のもとに身を寄せます。

袁譚は漁夫の利を得たニャ。

一方、利益だけを取っていくようなまねをした袁譚に、曹操は怒りました。軍を進めて袁譚を攻撃し、袁譚と郭図を斬り殺します。

あっけない最期ニャ。

袁尚と袁煕のほうですが、部下の焦触張南の裏切りにあい、遼西の烏丸のもとへ逃亡します。

しかし曹操は、袁尚らも逃がす気はありません。遼西まで追ってきてました。

「袁家滅ぶべし、慈悲はない」ニャ。

袁尚・袁煕は烏丸の助けを借りて応戦しましたが、敗北。次は遼東の公孫康のもとへ逃げ込みました。

しかし公孫康は曹操を恐れ、袁尚らを捕らえて処刑してしまいました。その首は曹操のもとへ送りとどけられたといいます。

こうして強大な袁家も滅びてしまったのニャ。盛者必衰ニャ。

今回はそんな袁尚の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:63
武力:72
知力:42
政治:40
魅力:73
主義:覇道
父親:袁紹
母親:劉氏
政策:施設開発(Lv3)(Lvで解放(2:石壁、4:軍楽台、7:砦、10:投石台))
親愛武将:
袁紹、劉氏
嫌悪武将:袁譚、曹操

袁家の跡継ぎにしては、微妙な能力ニャ。政治に至っては母親の劉氏(政治59)よりも低いのニャ。

たしかに能力は、全体的に低いですね。統率・武力も微妙な数値です。

ちなみに1のころは武力87、魅力98ありました。

高ステータスニャ。

ただ『三國志2』以降からは、現在のような微妙なパラメータになっていきましたね。

 

個性について

崩壁:自ユニットの破城が上昇(艦船、兵器以外)。

動員:官職に加えて、指揮兵士が1000増加。

猪突:命令設定で、敵接近時「無視」、自主退却「許可」が選択不可。

粗忽:自ユニット、太守として所在する拠点が「混乱」にかかっている期間を延長。

高慢:一定兵数以下で自ユニットの全能力が低下。

バッド個性が3つもあるニャ。

やっぱりというかなんというか、「高慢」持ちですね。

「崩壁」がありますが、「兵器以外」という条件なので、微妙に使い勝手が悪いです。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、衝車

衝車」があるので、都市攻めの補助はできそうです。ただ前述した「崩壁」との相乗効果がないのが惜しいですね。

戦法

突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。

鯨波:味方の破城アップ+敵の攻軍ダウン。対拠点可。

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

衝車:耐久ダメージ。対拠点可。

平凡な感じニャ。

戦法に「衝車」があるので使っていきたいところです。

 

総評

袁尚は武官寄りの武将です。ただ能力値はそれほど高くなく、平凡な将といったところでしょう。知力・政治は40台なので、内政的には微妙なところです。

また「高慢」「粗忽」のバッド個性や、兵器持ちながら兵器には効果がない「崩壁」があるなど、いろいろな点で微妙な武将です。

使いどころが難しそうニャ。

次回は袁尚の兄、袁譚を予定しています。【追記】次回出来ました。