『三國志14』武将能力:田豫の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その205】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第205回目は、もと劉備の部下で魏の将となった田豫(でんよ)についてお届けします。前回の張燕は以下のリンクから。
人物について
田豫、字は国譲(こくじょう)。漁陽郡・雍奴県の人です。
年少のころから、劉備に従って行動していました。劉備は田豫の能力を高く買っていたといいます。
劉備が豫州の刺史になると、田豫は老いた母の世話のため、帰郷することを願い出ます。
劉備は別れるときに涙を流し、
「おまえとともに大事を成せなかったのが残念だ」
といいました。
のちに田豫は公孫瓚に仕え、東州県令の代行となりました。
公孫瓚の配下の王門が袁紹に寝返り、一万余の兵を率いて攻めてきたときに、城のものは恐れて降伏しようとします。
しかし田豫は城の上に立ち、王門に対して、
「あなたが公孫氏に厚遇されながらそのもとを離れたのは、やむを得ない理由があったのだと思いました。
しかしいまこうして乱を働けば、あなたが乱を好むだけの人物にすぎないとわかります」
といいました。
王門はこれを聞いて恥ずかしくなり、兵を退き上げました。
しかし公孫瓚は田豫が優れているとわかっていながらも、重用することはありませんでした。
公孫瓚が袁紹に滅ぼされたのち、袁紹配下の鮮于輔は公孫瓚の旧領の統治を任されました。
そこで鮮于輔は、親しかった田豫を統治の手伝いとして長史に取り立てます。
袁紹と曹操が争いを始めると、鮮于輔はどの陣営についていいのか迷い始めました。
すると田豫は、
「最後に天下を取るのは曹氏です。災禍が降りかからないうちに、すぐに帰順するべきです」
と助言します。鮮于輔はそれに従い、曹操から封土と恩賞を授かりました。
また田豫も曹操に召し出され、丞相軍謀掾に採り立てられます。潁陰や朗陵の県令に任命され、そののち弋陽の太守に昇進しました。いずれの任地においても、田豫は功績をあげたといいます。
またのちに曹彰の烏桓討伐に従軍し、その策略によって代州平定を成し遂げました。
南陽太守に任じられたときには、侯音という者が数千の仲間を集めて盗賊行為を働いていました。
前の太守は侯音の一味500人を逮捕し、全員を処刑するつもりでした。
田豫は牢にいる一味の者たち全員と会い、二度と罪を犯さないよう説得して釈放します。一味の者たちは田豫に感謝し、このことから盗賊団も解散となりました。
その後も田豫は北方の異民族をおさえたり、呉の侵攻を防いだりなどの活躍をします。
一方で、田豫自身は質素な生活をしており、賞与はすべて将兵たちにあたえていました。
異民族から贈られたものもすべて帳簿につけて国に収めたことから、家はつねに貧しかったといいます。
あまりの貧しさを見かねた鮮卑族らは、こっそり三十斤の金を懐中に忍ばせ、まわりの者を退けてから田豫に金を渡しました。
田豫は受け取ったものの、それをすべて国にあずけて報告しました。
結果、勅令によって朝廷から田豫に絹500匹が贈られたのですが、田豫はその半分を国庫に収め、のこりの半分を鮮卑族らがやってきたときにあたえてしまったといいます。
田豫自身、出世には興味がないようで、老齢になるとたびたび辞任を請うています。
しかし司馬懿は田豫がまだまだ役に立つと思い、これを許しませんでした。
田豫は82歳で亡くなったといいます。
今回はそんな田豫の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:80
武力:72
知力:80
政治:78
魅力:75
主義:王道
政策:軍制改革(Lv4)(部隊、都市の士気上限が上昇)
親愛武将:鮮于輔、劉備
軍事から政治まですべてこなせるバランス型の武将ですね。
シリーズでの登場は案外遅く、『三國志8』からです。初登場時のステータスは50~60台でしたが、だんだんと評価されてきた形ですね。
個性について
明鏡:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「混乱」になったさい、期間を短縮。
封殺:特定範囲内の敵ユニットが「足止」になったさい、期間を延長。
親烏:所属都市に所在していると烏桓が出現しない。「埋伏の毒」で烏桓が出現する。
親鮮:所属都市に所在していると鮮卑が出現しない。「埋伏の毒」で鮮卑が出現する。
寡欲:自身の俸禄が減少。
北方の異民族対策に活用することができますね。
陣形と戦法
雁行、長蛇、衝車
平地での戦いにおいては隣接攻撃陣形がないのが残念ですが、兵器もあるのでうまく使っていきましょう。
突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。
斉射:ダメージ。対拠点可。
足止:「足止」付与。
混乱:「混乱」付与。対拠点可。
取り立ててこれといったものはありませんが、野戦・攻城戦とどちらにも使いやすいものがそろっています。
総評
田豫はバランス型の武将です。全能力は70~80台なので、だいたいのことはそつなくこなせるでしょう。
また個性では「親烏」「親鮮」がそろっていますので、即効性のある異民族対策ができます。
戦法自体は一般的なものばかりですが、仲間を補助しつつの安定した戦いができるかと思います。
次回は廖化です。