『三國志14』武将能力:孫魯班の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その196】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第196回目は、讒言で多くの人たちを陥れた孫権の娘・孫魯班(そんろはん)についてお届けします。前回の歩練師は以下のリンクから。
人物について
孫魯班、字は大虎(たいこ)。孫権の娘で、前回の歩練師の長女です。妹の孫魯育がいます。
周瑜の息子の周循に嫁ぎましたが、周循が早くに亡くなってしまったことから、全琮に嫁ぎます。このことから「全公主」と呼ばれました。
歩練師に息子はおらず、太子だった孫登亡きあと、孫権の跡継ぎとしては王夫人の息子の孫和が立てられました。
しかし孫魯班は王夫人との仲が悪く、母子ともども陥れようと考えました。
孫権が病の床についたとき、孫和は宗廟へ行って病の回復を祈りました。
その廟のそばには孫和の妃のおじ・張休が住んでおり、招かれたので立ち寄りました。
しかしこのことを孫魯班は孫権に、
「太子は廟に籠らず、妃の実家で謀略を練っております。その母も、陛下が病床についたことを喜んでいました」
と讒言しました。
これによって孫権は王夫人を嫌い、王夫人は悲しみのあまりに命を落としたといいます。
さらに孫権は孫和をも避け、代わりに孫覇を寵愛するようになりました。
こうして呉では、孫和派と孫覇派に分かれての対立が始まります。
孫魯班は当然孫覇を支持し、孫和派を陥れようと画策します。このことによって多くの者たちが都を追われたり、誅殺されたりしました。
ところが孫権は、今度は幼い七男の孫亮を寵愛するようになりました。そして激化する孫和派と孫覇派の争いを嫌います。
当然、孫亮に取り入りました。
孫覇派になったのも、ただたんに孫和に対抗したいだけでしたからね。本気で孫覇を支持したいわけではなかったのでしょう。
けっきょく孫和と孫覇はどちらも太子候補から外され、孫権亡きあとは孫亮があとを継ぎます。これによって孫魯班は権力を得ることができました。
さらに密通してた孫峻が朝廷を掌握すると、孫魯班の権力は絶大なものになります。
あるとき、孫儀が孫峻を暗殺しようとして失敗しました。
孫魯班は、妹の孫魯育が孫和を廃することに否定的だったのを恨んでいたので、これを利用して、「妹も暗殺計画に加わっていました」と讒言します。
こうして孫魯育は処刑されてしまいました。
しかしこの嘘は、孫峻の死後、孫亮の知るところとなります。
孫魯班は詰問されましたが、孫和派であった朱拠の二人の息子、朱熊・朱損が兵をあずかる身だったので、
「じつは、私はよく知らなかったのです。朱熊・朱損がいったことなのです」
と讒言しました。こうして朱熊・朱損が処刑されてしまいます。
孫峻の亡くなったあと、呉では孫綝(そんちん)が権力を握りました。
孫亮は孫綝を誅殺しようと、孫魯班らと謀ります。しかしこれが露見し、孫亮は廃帝。
孫魯班は権力を失い、豫章に流されてしまいました。それからどうなったのかは不明です。
今回はそんな孫魯班の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:26
武力:38
知力:74
政治:69
魅力:65
主義:我道
政策:墨守研究(Lv3)(都市があたえる反撃ダメージが増加)
父親:孫権
母親:歩練師
配偶者:全琮
親愛武将:孫峻、孫亮、潘氏
嫌悪武将:孫和
政治というか、讒言しまくっていた感じでしたけどね。
初登場は『三國志11』です。ステータスはそのころと似たようなものですね。
個性について
扇動:特定範囲内の敵ユニットが「混乱」になったさい、その期間を延長。
高慢:一定兵数以下で自ユニットの全能力が低下。
強欲:自身の俸禄が増加。
ただでさえ弱いのに、「高慢」があるので戦場には出しにくいですね。内政で頑張ってもらいましょう。
陣形と戦法
魚鱗
出陣させなくていいでしょう。
混乱:「混乱」付与。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
強襲:ダメージ+「混乱」付与。
水軍戦法のほうも、「混乱」付与の「強襲」ですね。水軍を操れるというのはすごいとは思いますが。
総評
孫魯班は文官タイプの武将です。知力は70台、政治・魅力は60台で、能力的には中ぐらいでしょう。
個性には「高慢」があるので、戦場に出しても兵を無駄遣いするだけとは思います。陣形も「魚鱗」のみです。
ステータス的には内地で内政をやらせておくのがいいかと思います。
次回は妹の孫魯育です。