『三國志14』武将能力:蒋琬の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その154】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第154回目は、諸葛亮亡きあとの蜀を支えた蒋琬(しょうえん)についてお届けします。前回の王濬は以下のリンクから。
人物について
蒋琬、字は公琰。零陵郡・湘郷(しょうきょう)県の人です。
劉備とともに蜀入りし、広都県の県長に任命されました。
あるとき、劉備が遊覧のついでに広都県に行ってみたところ、蒋琬は仕事をほとんどせずに、しかも泥酔していました。
当然劉備は腹を立て、蒋琬を処罰しようとしました。
すると諸葛亮が、
「蒋琬は国を背負う大器です。このような小さな土地を治める器ではありません。
それに蒋琬の政治は、民を安んずることを第一にしています。外見を良くすることは二の次です。どうかそれらを考慮してください」
と諫めました。
劉備は諸葛亮の言葉を聞き、蒋琬を免職しました。
蒋琬は取り調べをうけた日の夜、門の前に血まみれの牛の頭が転がっている夢を見ました。
不安になった蒋琬は、夢占いが得意な趙直を呼んで聞きました。
そうですね。その人です。
趙直はいいました。
「『血を見る』というのは政治に優れていることをあらわし、牛の頭は角と鼻の形から『公』の字になります。かならずや『公』になるでしょう」
やがて蒋琬は復職し、什邡(じゅうほう)県の県令となります。さらに劉備が漢中王になると、尚書郎に昇進しました。
諸葛亮からの信任は厚く、北伐のときには蒋琬が留守を守って丞相の仕事を代わりにするという体制が整えられます。
蒋琬が優れていたところは、北伐時に兵糧不足にならないよう、後方の兵站をバックアップできていたことです。出陣している者にとって、これほど安心できることはないでしょう。
諸葛亮は、さらには劉禅に、
「もしわたくしになにかあれば、蒋琬にあとのことを任せてください」
と内密に上奏していました。
諸葛亮が亡くなったのち、蒋琬は大将軍にまで昇進します。
諸葛亮を失ったことへの蜀の動揺は大きなものでしたが、蒋琬はいつもと変わらずに政務をこなしていました。このことから、次第に人びとの信頼を得ていきました。
とはいえ、やはり蒋琬を非難する者はいました。
督農の楊敏は、
「蒋琬は事をおこなうにあたってあたふたし、まったく前任(諸葛亮)におよばない」
といっていました。
このことを知った係官は、蒋琬に伝え、「楊敏を取り調べるべきです」といいました。
しかし蒋琬は、
「じっさい前任におよばないのだから、取り調べる必要などあろうか。およばないのだから、あたふたするに決まっている」
といって、取り合いませんでした。
のちに楊敏がべつの罪で投獄されたときも、蒋琬は公平に取り調べたことにより、重罪を免れました。
諸葛亮亡きあとの蜀の内政を支えた蒋琬ですが、やがて病に倒れ、延熙9年(246年)に亡くなってしまいました。
今回はそんな蒋琬の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:78
武力:34
知力:84
政治:93
魅力:81
主義:王道
政策:先従隗始(Lv2)(人事の全政策の効果を発揮)
親愛武将:諸葛亮、潘濬、費禕
政治は93あり、これは本作の政治ランキング6位にあたります。知力・魅力も80を超え、統率も80近くあり、なかなかの能力値です。
シリーズ初期のころは、政治は80台で、「ちょっと優れた文官」といったところでしたが、だんだんと評価されていった形ですね。
個性について
節約:自ユニットの兵糧消費が減少。
泰然:兵站切れしたさい、自ユニットが状態異常にならない。
明鏡:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「混乱」になったさい、期間を短縮。
操舵:艦船のばあい、ZOC無視。
振興:地域担当官に任命すると、開発が上昇しやすい。
「政治力が高い割には」といったところですね。もう少し内政スキルがあってもいいような気はしました。
「節約」があるので、土地塗りつぶしに出陣させてもいいかもしれません。
陣形と戦法
雁行、鶴翼、井闌、投石
「鶴翼」で土地塗りつぶし、「井闌」「投石」で都市攻めのサポートといったところでしょうか。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。
治療:負傷兵回復。対拠点可。
井闌:ダメージ。対拠点可。
投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
ダメージ技から回復技、兵器、水軍と、戦法はひと通りそろっています。うまく使っていきたいところです。
総評
蒋琬は文官寄りの、軍師タイプの武将といえます。とくに政治は90を超えており、TOP10ランキングにもランクインしています。
また統率も80近くあることや、2種類の兵器が使えること、戦法もダメージ技から回復技、兵器、水軍と充実していることから、出陣させても問題なく味方をサポートしてくれるでしょう。
諸葛亮亡きあとの蜀を支える、優秀な人材といえます。
次回は費禕を予定しています。【追記】次回出来ました。