『三國志14』武将能力:駱統の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その214】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第214回目は、孫権に度重なる助言をした駱統(らくとう)についてお届けします。前回の陸鬱生は以下のリンクから。
人物について
駱統、字は公緒(こうしょ)。会稽郡・烏傷県の人です。
父親は駱俊といい、陳国の相をつとめていました。
袁紹と袁術が争いを始めて天下が混乱すると、多くの賊徒が各地に発生しました。駱俊は陳国の兵力を増強して賊徒たちの侵入を防ぎました。
やがて袁術が兵糧不足に陥り、駱俊に兵糧を借りに来ます。しかし駱俊は袁術を嫌っていたことから、相手にしませんでした。
袁術は腹を立て、人をやって駱俊を暗殺しました。
駱俊の死後、駱統の生母は再婚をして華歆の側室になります。
一方、駱統は8歳でしたが、父の食客たちとともに故郷へ戻ることになりました。
母との別れのとき、駱統は車に乗ると、そのまままっすぐ前を向いて振り返りませんでした。
御者が「お母さまが見送っておられますよ」というと、駱統は、
「母上が悲しまないよう、わざと振り返らないのです」
と答えました。
故郷の会稽にもどったのち、駱統は父の正室である義母に仕えます。
当時、飢饉があり、多くの人が苦しい生活を強いられていました。駱統は彼らのことを思い、十分な食事をとりませんでした。
駱統の姉はその様子を見て可哀想に思い、粟をあたえ、また自分の母にも伝えました。母は駱統の行動を褒め、人びとに食糧を分け与えることを許可します。
これによって、駱統の名が世に知られることとなりました。
駱統は20歳になると、孫権から烏程の相に任じられます。住民らは駱統の統治に思いやりがあることを賞賛しました。
この功績により、孫権は駱統を召し寄せ、功曹に任じます。また従兄の孫輔の娘を駱統に嫁がせました。
駱統は孫権の統治を助け、夜中でもかまわず上奏しました。また「臣下を大切にし、その意見をしっかり聞けば、皆も感謝して従うようになる」といいました。孫権はこれらの意見を聞き入れました。
凌統が亡くなったのち、駱統はその兵士たちを任されます。
そのころ、人びとはよくいくさにかり出され、さらに伝染病が流行ったことで、人口が減少していました。
駱統はこれら民の苦難を上奏したことで、孫権は心打たれたといいます。
蜀の劉備が攻めてくると、駱統は陸遜に従ってこれを討ち破りました。この功績で偏将軍に昇進します。
以降も魏の侵攻を防ぐなどの活躍をしています。
駱統はしばしば政務の状況やその改善策を上奏しました。孫権との意見交換も何度も行われ、駱統の意見が実行に移されもしました。
また張温が蜀へ外交に行ったとき、その政治を褒めたことで孫権ににらまれ、失脚する事件があったときも、張温をかばう上奏を孫権にしています。しかし孫権は、これを聞き入れませんでした。
黄武7年(228年)、駱統は36歳で亡くなりました。
今回はそんな駱統の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:76
武力:57
知力:73
政治:76
魅力:74
主義:礼教
政策:城壁拡張(Lv3)(都市の耐久上限が上昇)
親愛武将:張温
嫌悪武将:袁術
武力以外はすべて70台と優秀ですね。統率の高さは、夷陵の戦いでの活躍が評価されているのでしょう。
シリーズでもだいたいこんな感じの、バランス型の武将になっています。
個性について
水戦:大河で自ユニットの全能力が上昇。
振興:地域担当官に任命すると、開発が上昇しやすい。
改修:所属都市に所在していると、耐久回復量が増加。
呉ユニットらしいスキルですね。
「振興」「改修」もあるので、内政でも活躍できるでしょう。
陣形と戦法
雁行、井闌
殴り合うタイプではないですね。兵器も使えるので、攻城戦もサポートできるでしょう。
斉射:ダメージ。対拠点可。
鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。
井闌:ダメージ。対拠点可。
強襲:ダメージ+「混乱」付与。
兵器戦法もあるので、状況に応じて運用するのがいいかと。
総評
駱統はバランス型の武将です。武力は50台ですが、それ以外はすべて70台あります。
「水戦」「強襲」があるので、水上戦でも活躍していけるでしょう。また「井闌」も持っているので、攻城戦のサポートにもいいかもしれません。
「振興」「改修」といった内政スキルもあり、内政面でも活躍していけます。潰しの利く武将といえるでしょう。
次回は賈逵(かき)です。