『三國志14』武将能力:賈逵の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その215】|三国志14

2020年8月15日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kaki

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第215回目は、賈充の父の賈逵(かき)についてお届けします。前回の駱統は以下のリンクから。

 

人物について

賈逵、字は梁道(りょうどう)。河東郡・襄陵県の人です。子に賈充がいます。

名門の家系でしたが、幼いころに父を亡くしたことから家は貧しかったといいます。

子供のころから部隊編成の遊びをし、祖父の賈習から「いずれ指揮官になるに違いない」といわれ、数万字におよぶ兵法を伝授されました。

文官ではなく指揮官タイプなのニャ。

やがて郡の役人となり、絳邑(こうゆう)の邑長を代行します。

郭援が河東で乱を起こすと、多くの城や邑は降伏しましたが、賈逵だけは絳邑を守り抜きました。

そこで郭援は匈奴の単于に援軍を要請し、両軍を合わせて絳邑を攻撃します。

絳邑の長老たちは、賈逵を殺さないことを条件として降伏しました。

郭援は、賈逵の名声を知っていたので、将軍に任じようとしました。しかし賈逵はこれを拒否。

しかも頭を下げることもしなかったため、郭援は賈逵を殺そうとします。「約束破りだ」との民や側近からの反対があり、賈逵は殺されはしなかったものの、壺関の洞穴の中に閉じ込められました。

祝公道という者がこれを気の毒に思い、夜中にこっそり賈逵を助け出します。

賈逵は郭援が要所である皮氏を占領することを懸念し、すぐに郡に使者を送ってこれを守らせました。また郭援の謀士・祝奥(祝公道と同一人物、もしくは同族の者と思われる)を惑わせ、7日間足止めします。これによって郡は勝利を得たといいます。

指揮官としての武勇伝ニャ。

曹操が朝廷の実権を握ったころには、賈逵は司空掾として召し出されます。

曹操が馬超討伐に乗り出したときには、賈逵は弘農太守を代行します。曹操は賈逵と会って語り合ってたいそう気に入り、

「全員が賈逵のような者であれば、私はなにを心配しようか」

といいました。

ずいぶん気に入られたのニャ。

曹操が亡くなると、賈逵はその葬儀を取り仕切ります。

曹操の子の曹彰が長安に駆け付けてきて、曹操の印璽とのありかをたずねると、賈逵は、

「すでに太子(曹丕)は鄴におられます。あなたがたずねてよいことではありませぬぞ」

と叱りつけました。

賈逵も賈充も政権交代時に存在感を見せてくるのニャ。

曹丕が魏王となったのち、呉に対抗するため、賈逵は軍備を整えるのに力を尽くしました。

輸送を潤滑にするため、二百里にもおよぶ運河を作ります。それは『賈侯渠』と呼ばれました。

折り合いの悪かった曹休が呉へ侵攻して大敗したとき、賈逵はこれを救いました。

しかし曹休は賈逵の援軍が遅かったことを恨み、上奏します。賈逵も上奏しましたが、曹休が皇族であったことから、どちらも罪に問われませんでした。

以降、曹休は会見に遅れたかどで賈逵を罪に陥れようとしますが、賈逵はこれに対して沈黙しました。世間では、賈逵の態度が立派だと評されました。

いつまでもやりあってるとキリがないのニャ。

やがて賈逵は病にかかって亡くなります。

臨終の間際、そばのものに、

「孫権を斬って先帝(曹操)に地下でお目通りできないのが残念だ。葬式のために何かを作ったり直したすることはせんでよい」

といいました。

享年55歳でした。子の賈充は、12歳であとを継ぐこととなります。

賈充は晋の重臣になるのニャ。

今回はそんな賈逵の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:76
武力:61
知力:84
政治:85
魅力:76
主義:王道
政策:城壁拡張(Lv4)(都市の耐久上限が上昇)
親愛武将:王凌、司馬朗、曹操、孫資
嫌悪武将:曹休

優秀ニャ。前回の駱統の上位互換という感じニャ。

ステータスはすべてにおいて駱統を上回っていますね。

シリーズ初期は凡将といった感じでしたが、だんだんと評価されてきた形です。

 

個性について

沈着:自ユニット、太守として所在する拠点が「挑発」にならない。

慎重:敵勢力の罠から受ける被害が減少。

築城:自ユニットの罠や施設の建設速度が上昇。

農政:地域担当官に任命すると兵糧が上昇しやすい。

改修:所属都市に所在していると、耐久回復量が増加。

すごく慎重な感じの個性ニャ。あと建築系もそろってるニャ。

沈着」「慎重」と冷静さを強調する個性がありますね。また「築城」「改修」と、全体的に守りに強い形となっています。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、雁行、鶴翼、投石

陣形が充実してるニャ。

兵器まであるので、土地塗りつぶしから攻城までさまざまな場面に対応できるでしょう。

戦法

連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

牽制敵の攻城+破城ダウン。

業火:発火。対拠点可。

投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可。

駆逐:ダメージ。

これもバリエーション豊かニャ。水軍戦法もあるニャ。

連弩」「牽制」があるので、個性と相まって守り向きの武将になっていますね。

 

総評

賈逵はバランス型の武将です。統率・魅力は70台、知力・政治は80台と、武力も60台と、全体的に能力値は高めです。

個性には「沈着」「慎重」といった罠や挑発を防ぐものや、「築城」「改修」といった守りを強化するものがあります。また戦法にも「連弩」「牽制」などのディフェンシブなものがそろっています。

兵器も持っているので、都市攻略でも活躍するでしょう。万能型の武将といえますね。

息子の賈充の魅力が9ということを考えると、父親のほうがだいぶ優秀なのニャ。

知力以外はすべて賈逵のほうが勝っていますしね。

次回は夏侯令女です。