『三國志14』武将能力:厳顔の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その135】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第135回目は、蜀の老将・厳顔(げんがん)についてお届けします。前回の孟達は以下のリンクから。
人物について
厳顔は劉璋配下の武将で、正史『三国志』における記述は少ないです。
劉備が劉璋に招かれて蜀に入ったとき、厳顔は巴郡の太守をつとめていました。
劉備が巴郡のそばまでやってくると、厳顔は、
「これこそまさしく奥山に座し、虎を放って自分の身を守るようなものだ」
と嘆息したといいます。
やがて劉備と劉璋が不仲になり、劉備が成都へ攻め込んできました。
厳顔は張飛と戦って敗れ、生け捕りにされてしまいます。
張飛は厳顔を怒鳴りつけました。
「なぜさっさと降伏せずに、戦ったりしたのだ!」
すると厳顔は、
「おまえたちは無礼にも、我が益州を侵略した。益州には首を刎ねられる将軍はいても、降伏する将軍はいないのだ」
と言い返しました。
張飛は、厳顔の言葉を聞いてさらに怒り、そばの者に首を斬らせようとしました。
しかし厳顔は顔色を変えず、
「斬るならさっさと斬れ。なにを怒っておるのだ」
と言い放ちます。
張飛は、物怖じしない厳顔の態度に感服し、縄を解いて賓客としてあつかったといいます。
ちなみに正史での厳顔の記述は、これで終わりです。
これだけですね。年齢もわからないため、そもそも老将なのかも不明です。
厳顔が活躍するのは『三国演義』においてですね。
『三国演義』では、万夫不当の老将として描かれます。
張飛の軍がやってきたとき、降伏をすすめる使者を送ってきました。しかし厳顔はその耳と鼻を削いで帰らせました。
張飛が計略によって厳顔を誘い出し、生け捕りにして勝利したのちの展開は、正史とおなじです。
厳顔は張飛に降伏したのち、他の城の守将たちを説き伏せて無血開城させました。蜀平定後には前将軍に任じられます。
葭萌関に魏の張郃が攻め込んできたときには、黄忠とともに老将コンビとして迎撃に向かいます。そして夏侯徳を討ち取って、天蕩山を取りました。
その後、黄忠は定軍山を攻めますが、厳顔は巴西を守るために引き返します。登場はここまでですね。
今回はそんな厳顔の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:79
武力:82
知力:69
政治:67
魅力:77
主義:王道
政策:雁行強化(Lv4)(雁行陣形の効果が上昇)
親愛武将:黄忠、張飛
統率・武力・魅力は80前後ありますし、知力・政治も70近くあるので、潰しの利く人材ではありますね。シリーズ通しても、こんな感じのステータスになっています。
個性について
遠矢:自ユニットの攻城が上昇(艦船、兵器以外)。
山戦:山地で自ユニットの全能力が上昇。
堅牢:所属都市に所在していると、都市が攻められたさい、反撃ダメージが増加。
粉砕:障害物を攻撃したさい、耐久を大きく減らす。
アップデート1.0.4で追加された新個性「粉砕」もあります。障害物の破壊に使うことができるでしょう。
陣形と戦法
雁行、長蛇、衝車
山地で有利になる陣形ですからね。兵器も持っているので、都市攻めに使うこともできます。
斉射:ダメージ。対拠点可。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
鉄壁:味方の防御アップ。
攪乱:敵の機動ダウン。
ただでさえ機動力の落ちる蜀の山地だと、時間稼ぎして敵の兵糧を減らすということもできます。蜀での守りには向いているでしょう。
総評
厳顔はバランス型の武将です。統率・武力は80前後あり、戦闘ユニットとしても優れています。
また山地で能力の上がる「山戦」の個性もあり、「長蛇」陣形と合わせることで相乗効果も期待できます。
「遠矢」「斉射」「連弩」や兵器もあるので、都市攻めにも役立てていくことができるかと思います。
次回は張任を予定しています。