『三國志14』武将能力:楊儀の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その191】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第191回目は、北伐の後方支援を受け持った楊儀(ようぎ)についてお届けします。前回の王平は以下のリンクから。
人物について
楊儀、字は威公。荊州襄陽郡の人です。
もともと曹操配下の荊州刺史・傅羣の手簿をつとめていましたが、背いて襄陽太守であった関羽のもとへと走りました。
関羽は楊儀を功曹に任じ、劉備への使者として派遣します。
劉備は楊儀と国政や軍事について語り合い、気に入ったのでそのまま手元において左将軍府兵曹掾としました。
劉備が漢中王になると、楊儀は尚書に昇進します。
劉備が呉へ攻め込んだときには、楊儀は尚書令の劉巴と折り合いが悪くなり、弘農太守に左遷させられます。
建興3年(225年)、諸葛亮は楊儀を参軍として事務をまかせ、南中平定に従わせます。
以降、諸葛亮は出陣のたびに、楊儀を従軍させました。部隊編成や兵糧の計算・調達などはすべてまかせ、楊儀はそれらを短時間で終わらせたといいます。
諸葛亮は楊儀の才能を愛していましたが、魏延とはうまくいっていませんでした。
ただ諸葛亮も、楊儀は偏狭な性格であることを知ってたので、自分の後継者には蒋琬を考えていました。
諸葛亮が亡くなったのち、魏延との対立が表面化します。
魏延は反乱の疑いをかけられて討ち取られてしまいましたが、その首が届けられると、楊儀は「もう一度悪さができるならやってみろ」と踏みつけて罵ったといいます。
蜀の都では、蒋琬が尚書令となり、益州刺史に任じられます。
一方の楊儀ですが、中軍師に任じられましたが、とくに仕事はありませんでした。
楊儀は諸葛亮の遠征に随行し、激務をこなしていたことから、才能は蒋琬以上だと自分で思っていました。
そのため蒋琬が後釜になったことに怒り、費禕に対して、
「もし丞相が亡くなったときに、私が軍をあげて魏についたら、ここまで落ち目になっていただろうか」
と恨みごとをいいました。
費禕がこの言葉を上奏した結果、楊儀は庶民に落とされ、漢嘉郡に流罪となります。
流罪先でも、楊儀は誹謗の言葉を上書したことで、ついには逮捕されてしまいました。
楊儀は自殺し、その家族は蜀に戻ったといいます。
楊儀は能力はありましたが、他者への尊重が足りなかったことから、蜀では問題人物としてあつかわれていたのかもしれませんね。
今回はそんな楊儀の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:68
武力:40
知力:82
政治:79
魅力:19
主義:名利
政策:施設開発(Lv4)(Lvで施設開放)
親愛武将:諸葛亮
嫌悪武将:魏延、劉巴
ちょっとバランスの悪いステータスですね。統率も、文官としては高い方だとは思いますが、中途半端な感じもします。
魅力は、シリーズ前期は50~70台あったのですが、だんだん下がっていって、ついには20台を切ってしまいましたね。
個性について
節約:自ユニットの兵糧消費が減少。
運搬:輸送部隊を率いたさい、機動が上昇。
工面:太守として所在する拠点内の兵士の兵糧消費が減少。
小心:命令設定で、敵接近時「攻撃」、自主退却「不可」、追撃「許可」が選択不可。
惰弱:退却中に自ユニットの全能力が低下。
後方支援能力のあった人物ですしね。前線への輸送に活躍させるのもいいでしょう。
陣形と戦法
雁行、井闌
都市攻撃のサポートにも使えそうです。
挑発:「挑発」付与。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
鎮静:異常状態解消。
井闌:ダメージ。対拠点可。
兵器戦法もあるので、兵器運用のほうがよさそうですね。
総評
楊儀は文官タイプの武将です。知力・政治は80前後ありますが、魅力は19と低くなっています。
統率は68あるので、文官ながら戦えないこともありません。「井闌」も使えますので、都市攻撃のサポートをさせるのもいいでしょう。
個性としては「節約」「運搬」「工面」といったやりくり上手なものがそろっていますので、上手く活かしていきたいところです。
次回は張嶷です。