『三國志14』武将能力:宗預の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その208】|三国志14

2020年8月8日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

souyo

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第208回目は、呉との関係維持に功績のあった蜀の外交官・宗預(そうよ)についてお届けします。前回の張翼は以下のリンクから。

 

人物について

宗預、字は徳艶(とくえん)。南陽郡・安衆県の人です。

劉備が蜀に侵攻したころに、張飛に従って蜀に入りました。

張飛の部下だったのニャ。

建興の初年には諸葛亮によって主簿に任じられ、そののち参軍・右中郎将に昇進します。

諸葛亮が亡くなると、呉は「魏が蜀を奪うのではないか」と懸念し、巴丘の守備兵を1万人に増員しました。

すると蜀のほうも、永安(白帝城)の守備兵を増加させます。

これによって、呉は蜀の動きにも懸念を示すこととなりました。

隣国の軍事増強はいつの時代も怖いものなのニャ。

このころ、宗預は外交官として呉に赴き、孫権と会談をしました。

孫権は宗預にたずねます。

「呉と蜀は家族のようなものだ。なのに白帝の守備兵を増やしたという。どういうことなのか」

すると宗預は、

「呉が巴丘の守備兵を増やせば、当然蜀も白帝の守備兵を増やします。どちらも情勢がそうさせているのですから、たずねるまでもないことでしょう」

と答えました。

孫権はこの返答に笑い、宗預の剛直さを気に入り、鄧芝費禕に次ぐ敬意を示したといいます。

孫権に気に入られたのニャ。

宗預は侍中に昇進し、そののち尚書へ転任します。さらに延煕10年(247年)には屯騎校尉となりました。

急に武官になったのニャ。

そのころ、鄧芝が江州より帰還していました。宗預に会うと、

「『礼記』では60歳になると、軍事に従事しないことになっています。しかしあなたはいまの年になって軍をあずかる身になりました。どういうことでしょうか」

と聞きました。

すると宗預は、

「あなたは70歳なのに、兵権を返すことをしていません。なぜ私が60歳で兵をあずかれないのでしょうか」

と言い返しました。

鄧芝は自分のことを棚にあげての質問なのニャ。

鄧芝は傲慢な性格で、費禕らを始めとして皆遠慮した態度を取っていたのですが、宗預だけはそうではありませんでした。

国内でも剛直なのニャ。

老齢になった宗預は、また呉への使者に任命され、孫権と会います。

孫権は宗預の手を握って涙を流し、

「あなたはいつも命令を受けて、二国の友好に尽くしてきた。いまは互いに高齢で、おそらくもう会うことはないだろう」

といい、大きな真珠を送りました。

友人としてあつかわれているのニャ。

それからは後将軍に昇進し、永安の軍の指揮官となります。さらに征西大将軍に任命され、関内侯に封じられました。

景耀元年(258年)に病気になり、成都に帰還します。

諸葛亮の息子の諸葛瞻(しょかつせん)が朝廷の諸事を取り仕切ることになると、廖化は宗預を誘ってご機嫌伺いに行こうとしました。

しかし宗預は、

「我々は70歳を超え、すでに地位も得ている。いまさら年少の者にあいさつすることもないだろう」

といって行きませんでした。

最期まで媚びを売ることはなかったのニャ。

魏の侵攻によって蜀が滅びると、宗預は廖化とともに洛陽に護送されました。しかしその途中、病死してしまったといいます。

廖化も途中で病死しているのニャ。老齢に長旅は厳しかったのニャ。

今回はそんな宗預の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:56
武力:32
知力:65
政治:66
魅力:70
主義:王道
政策:兵站改革(Lv3)(部隊の兵糧消費量が減少)
親愛武将:廖化

能力自体はそんなに高くないニャ。あえていえば、文官タイプなのに統率は50台あるニャ。

晩年は軍を預かっていましたしね。

ちなみに『三國志4』で初登場したのち、ずっと出番がなく存在を忘れられていましたが、本作で再登場を果たしました。

復活して良かったのニャ。

 

個性について

調達:輸送部隊を率いたさい、輸送できる量が増加。

振興:地域担当官に任命すると開発が上昇しやすい。

論客:外交で優遇。

外交官なので「論客」があるニャ。

調達」「振興」もあるので、内政にも寄与できるでしょう。

剛直な性格をあらわす個性がないのが残念ニャ。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗

「方円」じゃなくて「魚鱗」なのニャ。

晩年は軍事に従事していましたし、文官とは一線を画しているのかもしれませんね。

戦法

火矢:発火。対拠点可。

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

こっちのほうは適当に決めた感があるニャ。

とくに根拠もありませんしね。無しでもよかったかもしれません。

 

総評

宗預は蜀の外交官で、文官タイプの武将です。ただ統率は50台なので、戦えないこともありません。

個性には外交スキルの「論客」や、内政用の「調達」「振興」もあるので、うまく利用していきましょう。

全体的な能力としては高くはありませんが、武将としては悪くもないといったところです。

再登場なのにパッとしないのニャ。

次回は鄧芝です。