『三國志14』武将能力:魯粛の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その21】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第21回目は、周瑜とともに呉を支えた魯粛(ろしゅく)についてお届けします。前回の魏延は以下のリンクから。
人物について
魯粛、字は子敬(しけい)。徐州・下邳国の人です。
家は裕福でしたが、貧しい人を救うために財産を投げ打ち、田畑を売り払ったことから、人々に尊敬されていました。
「三国演義」だと良い人すぎて、諸葛亮にだまされまくっている人になっていますね。
居巣の県長になった周瑜が資金援助を頼みにきたときには、2つある蔵のうち、1つをすべてあたえました。これによって周瑜は魯粛が非凡な人物だと知り、以後親交を深めます。
袁術は魯粛の名声を聞き、彼を召し抱えます。しかし魯粛は、袁術が大事を成す人物ではないと悟り、袁術のもとを離れて周瑜のもとに身を寄せました。
というのも、魯粛は友人の劉曄から「ともに鄭宝のもとに行こう」と誘われていました。
当時、合肥の巣湖で勢力を持っていた人物です。
これを知った周瑜は、孫権に仕える利を魯粛に説き、また孫権にも「魯粛をよそへ行かせてはならない」といいました。
孫権は魯粛に意見を求めると、魯粛は「北方の曹操をすぐに除くことはできません。江東を足場にして荊州を取り、帝王を名乗って天下をうかがうのがよいでしょう」と提案しました。「天下二分の計」ともいうべき献策ですね。
このときはまだ漢王室が健在なので、帝王を名乗れば逆賊になります。孫権は「いまは漢王室のために尽力するだけだ」と魯粛の策を退けました。
赤壁の戦いにおいては、魯粛は「劉備と手を組むことにより、曹操を退けられる」と孫権に画策しました。孫権はこの策を採用し、魯粛を劉備のもとへ向かわせます。
しかし「三国志」の蜀書のほうでは「諸葛亮が孫権に連合を提案した」と書かれていて、それぞれの国で記述が異なっています。
「呉書」のほうは呉の韋昭がその原型を編纂していて、陳寿がそれをほぼそのまま採用したといわれています。それぞれの国が自分の手柄にしたいというのがあるのでしょう。
韋昭について知りたければ、韋昭が主人公の「三国志博奕伝」を読むのがいいでしょう。後期の呉についての理解が進むかと思います。
赤壁の戦いののち、周瑜が亡くなってからは、魯粛が呉の中心人物となります。
荊州や益州をめぐって孫権と劉備のあいだで何度も衝突が起こっていましたが、魯粛は「真の敵は曹操」として、両者の仲を取り持つことに奔走していました。
魯粛が亡くなったのは46歳のときです。孫権は哭礼をおこない、諸葛亮も喪に服したといいます。
また孫権が帝位についたときには、「魯粛はこうなることがわかっていた。事を予見できる人物だった」と皆にいったとのことです。
今回はそんな魯粛の能力について見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:81
武力:56
知力:92
政治:92
魅力:89
主義:王道
政策:縦横術(Lv5)(外交交渉時に要求される金・兵糧の量が減少)
親愛武将:周瑜、諸葛瑾、劉曄、呂蒙
文官タイプの武将なので、内政で活かしていくのがいいでしょう。
また統率も81以上あることから、戦場においても活躍してくれるでしょう。
個性について
沈着:自ユニット、太守として所在する拠点が「挑発」にならない。
督励:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「足止」になったときに、その時間を短縮。
調達:輸送部隊を率いたさい、輸送できる量が増加。
動員:官職に加えて、指揮兵士が1000増加。
富豪:所属都市に所在していると、収入時に決まった額の金を追加獲得。
輸送量を増加させる「調達」や、収入が増加する「富豪」といった内政向きの個性を持っています。
また挑発を受けない「沈着」もあるので、太守にしておくとメリットが大きいでしょう。
陣形と戦法
魚鱗、方円、鶴翼、井闌
「井闌」持ちなので、都市攻めのときに味方に守ってもらいながら戦うといいでしょう。「督励」で味方の足止も防げますしね。
明察秋毫:味方の士気アップ+異常状態解消。対拠点可。
火矢:発火。対拠点可。
治癒:負傷兵回復。対拠点可。
井闌:ダメージ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
「めいさつしゅうごう」ですね。「秋毫」は秋になると生え変わる獣の細い毛のことで、それすらも見分けることのできる洞察力があるという意味です。
「治癒」もありますし、粘りのある戦いができますね。
総評
魯粛は文官タイプの武将です。輸送量増加の「調達」や、収入増加の「富豪」は、ゲーム序盤で力を発揮するでしょう。
また統率81・知力92あることから、戦場でも活躍していけます。異常状態回復の「明察秋毫」や、負傷兵回復の「治癒」で粘り強く戦いましょう。「井闌」もあるので、都市攻めに連れていくのものいいでしょう。
派手な活躍をする武将ではありませんが、国家運営を支える「縁の下の力持ち」的な存在といえます。
次回は続けて呉の呂蒙を予定しています。
↓次回出来ました。