『三國志14』武将能力:孟達の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その134】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第134回目は、蜀から魏に亡命した孟達(もうたつ)についてお届けします。前回の張松は以下のリンクから。
人物について
孟達、字は子敬(しけい。『三国演義』では「子慶」)。劉備の叔父が劉子敬なので、「敬」の字を避けるため、のちに字を子度(しど)と改めました。司隷・扶風郡の人です。
建安の初年、飢饉に見舞われると、同郡の法正とともに蜀へ移住し、劉璋に仕えました。
劉備が蜀入りしたとき、劉璋の命令によって、孟達は法正とともに二千の兵を率いて劉備を迎えに行きます。
劉備は孟達にそのまま軍勢を指揮させ、荊州の江陵に駐屯させました。
劉備が蜀を平定したのちは、孟達は宜都郡の太守に任じられます。
建安24年(219年)には、劉備は孟達に命じて、房陵と、そののちに上庸を攻め取らせました。しかし孟達ひとりに任せるのは心もとないため、養子の劉封を派遣します。
こうして2人は兵を合わせ、上庸の太守・申耽を降伏させました。
ただ孟達と劉封の仲は、良くはありませんでした。
さて、関羽が樊城と襄陽を包囲すると、孟達らに援軍を要請します。
しかし孟達らは、「山中の郡を従属させたばかりなので、いま動くと民が動揺する」といって、援軍を断りました。
関羽が呉に敗れると、孟達は劉備の怒りを恐れ、私兵4千あまりを従えて魏に投降してしまいました。去りぎわに、その旨を手紙にしたためて劉備に送ったのは、法正の回でも述べたとおりです。
教養のある人物だったのでしょう。
魏の曹丕は王位についたばかりでしたが、孟達のことを前々から聞き知っており、大喜びでこれを迎え入れることにしました。
孟達のもとに人物評価に優れた高官らを送ったところ、
「将の器です」「天子を補佐する器です」
などといった高評価だったので、曹丕はさらに孟達を敬うようになりました。しかも会う前に、歓迎の手紙も送っています。
やがて孟達が魏に到着しました。その謁見の様子は優雅で、才能と弁舌は傑出しており、皆の注目を集めていました。
曹丕は、孟達の容姿や才能をやたらと気に入りました。車に乗るさいも、孟達の手を取って背中をなでながら、
「まさか劉備の刺客ではあるまいな」
と冗談をいい、ともに車に乗ったといいます。
曹丕は孟達を散騎常侍・建武将軍に任命し、平陽亭侯に封じました。さらに、房陵・上庸・西城の三郡を合併して「新城郡」とし、孟達をその太守に任じたのです。
新参者に対してあまりの破格な待遇に、曹丕の家臣たちから不満の声があがっていました。
「孟達に太守を任せるべきではない」との意見も出ましたが、曹丕は、
「やつに異心がないことはわたしが保証する」
といって相手にしませんでした。
そんな曹丕も、やがて亡くなってしまいます。
拠りどころのなくなった孟達は、身の危険を感じていました。
一方、これを知った諸葛亮は、孟達と内通するため、何度も手紙を送りました。
しかしこの件は司馬懿の知るところとなり、孟達に都へ来るよう勧告します。もとより司馬懿は、孟達を信用していませんでした。
孟達はどうにもならなくなり、反乱を起こしました。司馬懿はすぐに討伐軍を出し、半月ほどで城を落として孟達を殺したといいます。
『三国演義』だと、このときの城攻めで、孟達が徐晃のひたいを矢で射抜いて絶命させていますね。
今回はそんな孟達の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:75
武力:73
知力:74
政治:67
魅力:55
主義:我道
政策:墨守研究(Lv4)(都市があたえる反撃ダメージが増加)
親愛武将:霍峻、夏侯尚、桓階、曹丕、張松、法正、李厳
嫌悪武将:申儀、申耽、劉封、劉曄
シリーズの1のころからこんな感じの、70台パラメータですね。
魅力はシリーズ通して安定していませんね。10~70台の範囲で変動しています。
個性について
楽奏:次ターン開始時、自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの士気が上昇。
扇動:特定範囲内の敵ユニットが「混乱」になったさい、期間を延長。
功名:命令設定で、「追撃」不可、事後命令「退却」が選択不可。
動転:兵站切れしたさい、自ユニットの士気が低下しやすい。
毎ターン士気を上昇させますから、戦争のサポートには良い個性ですね。
「動転」があるので、兵站切れには注意したいところです。
陣形と戦法
雁行、鶴翼、井闌
状況に応じて使い分けるのがいいでしょう。
斉射:ダメージ。対拠点可。
業火:発火。対拠点可。
混乱:「混乱」付与。対拠点可。
挑発:「挑発」付与。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
たしかにそうですね。これも状況に応じて選んでいくといいかと。
総評
孟達はバランス型の武将です。
統率・武力・知力は70台あるので、戦闘ユニットとしてもそこそこ活躍することができるでしょう。
また、味方ユニットの士気を毎ターン上げる「楽奏」もあるため、戦場で味方をサポートしていけるとは思います。
次回は厳顔を予定しています。
【追記】次回出来ました。