『三國志14』武将能力:孟達の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その134】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第134回目は、蜀から魏に亡命した孟達(もうたつ)についてお届けします。前回の張松は以下のリンクから。

 

人物について

孟達、字は子敬(しけい。『三国演義』では「子慶」)。劉備の叔父が劉子敬なので、「敬」の字を避けるため、のちに字を子度(しど)と改めました。司隷・扶風郡の人です。

建安の初年、飢饉に見舞われると、同郡の法正とともに蜀へ移住し、劉璋に仕えました。

法正の回でもあった話ニャ。

劉備が蜀入りしたとき、劉璋の命令によって、孟達は法正とともに二千の兵を率いて劉備を迎えに行きます。

劉備は孟達にそのまま軍勢を指揮させ、荊州の江陵に駐屯させました。

このころから荊州にいたのニャ。

劉備が蜀を平定したのちは、孟達は宜都郡の太守に任じられます。

建安24年(219年)には、劉備は孟達に命じて、房陵と、そののちに上庸を攻め取らせました。しかし孟達ひとりに任せるのは心もとないため、養子の劉封を派遣します。

こうして2人は兵を合わせ、上庸の太守・申耽を降伏させました。

このあとは、孟達は劉封とともに、占領地の統治をはじめるのニャ。

ただ孟達と劉封の仲は、良くはありませんでした。

さて、関羽が樊城と襄陽を包囲すると、孟達らに援軍を要請します。

しかし孟達らは、「山中の郡を従属させたばかりなので、いま動くと民が動揺する」といって、援軍を断りました。

関羽が呉に敗れると、孟達は劉備の怒りを恐れ、私兵4千あまりを従えて魏に投降してしまいました。去りぎわに、その旨を手紙にしたためて劉備に送ったのは、法正の回でも述べたとおりです。

古典からの引用もある長い手紙ニャ。

教養のある人物だったのでしょう。

魏の曹丕は王位についたばかりでしたが、孟達のことを前々から聞き知っており、大喜びでこれを迎え入れることにしました。

孟達のもとに人物評価に優れた高官らを送ったところ、

「将の器です」「天子を補佐する器です」

などといった高評価だったので、曹丕はさらに孟達を敬うようになりました。しかも会う前に、歓迎の手紙も送っています。

ここまで来るとただのファンニャ。ハードル上がりまくってるニャ。

やがて孟達が魏に到着しました。その謁見の様子は優雅で、才能と弁舌は傑出しており、皆の注目を集めていました。

期待に応えたのニャ。

曹丕は、孟達の容姿や才能をやたらと気に入りました。車に乗るさいも、孟達の手を取って背中をなでながら、

「まさか劉備の刺客ではあるまいな」

と冗談をいい、ともに車に乗ったといいます。

曹丕は孟達を散騎常侍・建武将軍に任命し、平陽亭侯に封じました。さらに、房陵・上庸・西城の三郡を合併して「新城郡」とし、孟達をその太守に任じたのです。

気に入られすぎニャ。

新参者に対してあまりの破格な待遇に、曹丕の家臣たちから不満の声があがっていました。

「孟達に太守を任せるべきではない」との意見も出ましたが、曹丕は、

「やつに異心がないことはわたしが保証する」

といって相手にしませんでした。

どんだけニャ。

そんな曹丕も、やがて亡くなってしまいます。

拠りどころのなくなった孟達は、身の危険を感じていました。

一方、これを知った諸葛亮は、孟達と内通するため、何度も手紙を送りました。

しかしこの件は司馬懿の知るところとなり、孟達に都へ来るよう勧告します。もとより司馬懿は、孟達を信用していませんでした。

呼び出しくらったのニャ。

孟達はどうにもならなくなり、反乱を起こしました。司馬懿はすぐに討伐軍を出し、半月ほどで城を落として孟達を殺したといいます。

『三国演義』だと、このときの城攻めで、孟達が徐晃のひたいを矢で射抜いて絶命させていますね。

徐晃を倒しているのニャ。

今回はそんな孟達の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:75
武力:73
知力:74
政治:67
魅力:55
主義:我道
政策:墨守研究(Lv4)(都市があたえる反撃ダメージが増加)
親愛武将:
霍峻、夏侯尚、桓階、曹丕、張松、法正、李厳
嫌悪武将:申儀、申耽、劉封、劉曄

劣化劉備という感じニャ。平均的ニャ。

シリーズの1のころからこんな感じの、70台パラメータですね。

曹丕に気に入られていたわりに、魅力は低めニャ。容姿や弁舌はよかったんじゃないのかニャ?

魅力はシリーズ通して安定していませんね。10~70台の範囲で変動しています。

開発者もどうあつかっていいのかわからない感じなのニャ。

 

個性について

楽奏:次ターン開始時、自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの士気が上昇。

扇動:特定範囲内の敵ユニットが「混乱」になったさい、期間を延長。

功名:命令設定で、「追撃」不可、事後命令「退却」が選択不可。

動転:兵站切れしたさい、自ユニットの士気が低下しやすい。

生意気にも「楽奏」持ちニャ。

毎ターン士気を上昇させますから、戦争のサポートには良い個性ですね。

「動転」があるので、兵站切れには注意したいところです。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、鶴翼、井闌

陣形のバランスも悪くないニャ。

状況に応じて使い分けるのがいいでしょう。

戦法

斉射:ダメージ。対拠点可。

業火:発火。対拠点可。

混乱:「混乱」付与。対拠点可。

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

前回の張松の戦法に、「斉射」と「業火」が加わっただけニャ。

たしかにそうですね。これも状況に応じて選んでいくといいかと。

 

総評

孟達はバランス型の武将です。

統率・武力・知力は70台あるので、戦闘ユニットとしてもそこそこ活躍することができるでしょう。

また、味方ユニットの士気を毎ターン上げる「楽奏」もあるため、戦場で味方をサポートしていけるとは思います。

それなりに役に立ちそうな武将ニャ。

次回は厳顔を予定しています。

じいさん来たニャ!

【追記】次回出来ました。