『三國志14』武将能力:龐統の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その24】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第24回目は、「伏竜」諸葛亮に対して「鳳雛」と称された劉備の軍師・龐統(ほうとう)についてお届けします。前回の夏侯淵は以下のリンクから。
人物について
龐統、字は士元(しげん)。荊州・襄陽郡の人です。
優秀なのですが、地味な身なりの人物だったため、評判になることはありませんでした。
二十歳のころ、龐統は人物鑑定に定評のある司馬徽のもとをたずねました。昼から夜まで語り合い、司馬徽は龐統を「南州士人の第一人者になるだろう」と評価しました。これ以降、龐統の名が世に聞こえることになります。
龐統自身も人物評価が好きで、その人物が持っている能力以上に褒めることが多かったといいます。
皆は「なぜそこまで褒めるのか」と聞いたところ、龐統は、
「いまの世は善人が少なく、悪人が多い。善い人物をじゅうぶん認めてやることで、世の中は教化され、志のある者が努力するようになるのだ」
と答えました。
周瑜が亡くなったのち、龐統は遺骸を送って呉へと向かいました。呉では龐統の名声が聞こえていたので、帰りには多くの名士たちが見送りに来たといいます。
劉備は龐統を召し抱え、耒陽の令に任じました。しかし仕事がうまくいかず、龐統は免職になってしまいました。
これを知った魯粛は劉備に手紙を送って龐統の才を褒め、大任を与えるようにいいます。また諸葛亮も劉備に龐統をとりなしました。
劉備は龐統を呼んで存分に語り合い、龐統を諸葛亮と並ぶ軍師中郎将にしました。また蜀攻めのときには荊州を諸葛亮に任せ、龐統を連れて出陣しました。
劉備が蜀で大勝し、宴会を開いたときに、龐統は「他国を征伐して喜ぶのは仁者のすることではありません」と咎めました。
劉備は怒って龐統を場から追い払いましたが、すぐに後悔して呼び戻しました。
劉備は「先ほどは誰が悪かったのか」と聞くと、龐統は「君臣ともに間違っていました」と答えました。これを聞いて劉備は大笑いをしました。
龐統は雒県を包囲したときに、流れ矢に当たって命を失います。このとき三十六歳でした。劉備は龐統の話をするたびに涙を流したといいます。
今回はそんな龐統の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
戦闘ユニットとしてはそれほど能力は高くありませんね。「戦える文官」といったところでしょうか。
ちなみに『三國志4』のころは統率90ありました。それ以降は70~80台で推移しています。実戦への参加経験自体がそこまでなかったという点から、78に落ち着いたのかもしれません。
武力もシリーズでは10~70台と幅広く変化していて、なかなか評価が定まりません。今後もどうなるか不明です。
それと親愛武将ですが、やはり呉の人が多いですね。魯粛もいていいような気もしますが、登録できる人数の最大が8人なのでしょう。
個性について
鳳雛:特定範囲内の敵ユニットによる状態異常戦法の成功確率が低下。
石兵:石兵八陣が建設可能。
扇動:特定範囲内の敵ユニットが「混乱」になったばあい、その時間を延長。
智嚢:提案に登場しやすい。
人脈:登用・探索にかかる日数を短縮。
ただ敵が龐統以外に仕掛けたばあいにも効果を発揮します。龐統が近くにいれば、味方ユニットは安心とは思います。しかしあくまで「異常状態になりにくい」だけで、絶対に異常状態にならないわけではありませんが。
「敵の士気ダウン+混乱付与」ですね。建物の中では一番コストが高い(1500)です。狭い道に仕掛けておくといい時間稼ぎになるでしょう。
「智嚢」「人脈」があるので内政に使っていきたいところですね。
陣形と戦法
魚鱗、鶴翼、井闌、投石
「井闌」「投石」の兵器持ちなので都市攻めに使いたいところです。野戦は味方に任せておきましょう。
連環の計:敵の士気ダウン+「足止」付与。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
業火:発火。対拠点可。
混乱:「混乱」付与。対拠点可。
井闌:ダメージ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
「三国演義」では龐統の見せ場でもある「連環の計」。敵の士気ダウンと「足止」付与のサポート型なので、仲間がいるところで使いたい技です。
また対拠点戦法である「連弩」「業火」「混乱」「井闌」があるので、都市攻めに使いたいところです。
総評
龐統のステータスは文官寄りで、統率もそれほど高くはないため、戦闘ユニットとしては仲間をサポートする形で運用するのがいいでしょう。
敵の異常状態攻撃の成功率を下げる「鳳雛」があるので、味方ユニットを守るための護符として同行させるのがいいかと思います。
また「井闌」「投石」の兵器もあるので、都市攻めのときにも同行させたいところです。
次回は袁紹を予定しています。
↓次回出来ました。