『三國志14』武将能力:夏侯淵の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その23】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第23回目は、夏侯惇とともに魏を率いた武将・夏侯淵(かこうえん)についてお届けします。前回の呂蒙は以下のリンクから。
人物について
夏侯淵、字は妙才(みょうさい)。夏侯惇の従弟にあたります。
曹操が故郷にいたころ、県の長官にまつわる事件で重罪になったことがありました。夏侯淵はこのとき、身代わりを買って出ます。そののち曹操に助けられ、罪をまぬがれることができました。
夏侯惇に比べて地味な印象のある夏侯淵ですが、正史の夏侯淵の伝を見ると、兵糧輸送や管理に関する話が見られます。兵站管理は軍を運営するうえでも最重要課題なので、それらを支えることができたのは、優秀な将の証ともいえます。
袁紹との戦いにおいても、兵糧が不足していたことから、夏侯淵が絶え間なく輸送したために、いくさを勝利へと導くことができました。
ただ兵站管理は地味な役割なので、「兵站管理がすごい!」といっても、たぶんそれがすごいと感じる人はあまりいないかと思います。
世の中そういうものでして、センセーショナルなものばかりが表に出て、地味に頑張っている人はあまりめだたないものなのです。本サイトは地味でも面白いものを取り上げるという、世の中と逆の流れでいこうと思って立ち上げたサイトだったりします。
話をもどしまして、夏侯淵がもっとも大きな手柄を立てたのは、馬超・韓遂を撃破して涼州を平定したことでしょう。
これによって、夏侯淵の名は羌族のあいだに知れ渡りました。曹操は羌族との交渉に、夏侯淵の名を脅しの材料に使ったといいます。
ちなみに張飛の妻は夏侯淵の姪です。13~14歳のころ、たきぎを取りに行ったときに張飛に捕らえられ、妻にされました。
『三國志14』では「夏侯氏」の名で登場しますね。2人の娘を身ごもり、どちらも劉禅に嫁いで皇后になりました(敬哀皇后、張皇后)。
夏侯淵は定軍山での劉備軍との戦いで命を落とします。そのときに夏侯氏は、おじの夏侯淵を埋葬してほしいと願い出ました。
それと夏侯淵の次男・夏侯覇は、のちに蜀に亡命していますね。劉禅は「あなたの父は戦死したのであって、私が手にかけたのではない」といいわけをし、自分の子を指して「この子は夏侯氏の甥だ」といいます。それから夏侯覇に手厚く爵位などを賜りました。
今回は魏を表でも陰でも支えた武将・夏侯淵の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:92
武力:91
知力:55
政治:61
魅力:79
主義:覇道
政策:雁行強化(Lv5)(雁行陣形の効果が上昇)
親愛武将:郭淮、夏侯惇、曹洪、曹仁、曹操
知力はもう少し高くてもいい気がしますね。ただシリーズ通して50~60台での安定した推移を見せていますので、今後もこのあたりの数字になるかと思います。
統率・武力については、夏侯惇(統率89・武力90)より高く設定されています。シリーズによっては夏侯惇が強かったりすることもあります。
個性について
遠矢:自ユニットの攻城が上昇(艦船、兵器以外)。
疾走:自ユニットの起動が上昇(艦船、兵器以外)。
果敢:自ユニットが「足止」にならない。
猪突:命令設定で、敵接近時「無視」、自主退却「許可」が選択不能。
直情:罠の被害が増大。
無条件で能力アップの「遠矢」「疾走」持ちなので、都市攻めの先陣を務めることができるでしょう。また「果敢」もあるのでノンストップで進めます。
それと「直情」があるので、罠で大ダメージを受けないように注意ですね。
陣形と戦法
鋒矢、雁行、長蛇、錐行
機動力のある陣形が多いですね。「疾走」を活かしたいところです。ただキャラクター的には「雁行」のほうが雰囲気が出るかなという気もします。
妙才連箭:ダメージ+味方の機動アップ。対拠点可。
急襲:ダメージ+混乱付与。
斉射:ダメージ。対拠点可。
火矢:発火。対拠点可。
攪乱:敵の機動ダウン。
ただでさえ「疾走」持ちなところに、「妙才連箭」で機動アップを図れます。
しかも対拠点可能のダメージ技というのもいいですね。
ほかにも「斉射」「火矢」など対拠点戦法があるので、都市攻めには打って付けの武将です。
総評
夏侯淵は機動力を重視した武将です。
機動重視の陣形が多く、また「疾走」「妙才連箭」で加速することができるでしょう。「果敢」によって「足止」も効きません。土地塗りつぶし用の「鶴翼」がないのが残念なところです。
また「妙才連箭」「斉射」「火矢」と拠点攻撃用の戦法もそろっていますので、都市攻めには連れていきたい武将です。
次回は伏竜・鳳雛の鳳雛こと龐統を予定しています。
↓次回出来ました。